キャサリア、参入
お読みいただきありがとうございます。
キャサリア編といきたいのですが、構成上できませんでした。
ではでは~
タコーは穴を掘って暗殺者を弔った。
持ち物は、ちゃっかりもらっておいた。
毒、吹き矢セット、その他もろもろ。
中には使い方の判らない道具もあった。
使い方は連れに聞こう。
当面の危機は去ったことで、少しは旅を楽しむ事ができるだろうと考えていた。
街道を歩く。先ほどまでは、暗殺者に注意していたため、景色を楽しめなかった。
木陰の中を歩いているとアイハイロードでの裁判が嘘のようにも思われる。
鼻歌交じりで街道を一人歩いていた。
= = = = =
「ヒィーーーー。なにとぞ、お許しくださいー」
「コッカ、逃がしちゃダメだからねー」
「判ってるわ!コラー、待ちなさーい!」
「待ちませーん。命が大事ですー」
「だいじょーぶだよー。ちょっと、お話するだけだからー」
「嘘ですー。剣が隠しきれていませーん」
「コッカー、任せる!」
「フフン、わたしから逃げおおせると思わないでよ」
タコーの目の前で、キャサリアがココモとコッカに追い回されていた。
「あ、タコー様、お助けください。お願いします」
「キャサリア、どうしたん?」
「おふたりが、わたしを亡き者にしようと」
「コッカ、キャサリアの治療を頼むよ」
「タコー様!その女、いつから囲われるようになさったのです?」
「え?なんだそりゃ?」
「アニキ!その泥棒馬がアニキの子供が欲しいって言ったんだよ」
「ふーん、それでこの騒ぎか」
「タコー様、わたしはお子が欲しいとは言っておりません。ただ添いていければと思ったことを言ったのです」
「まあ、似たようなもんだろうけどな」
「ほらー、キャサリア、短い間だったけど、アニキに手を出す前に死んで!」
「ココモ、わたしが回り込むから、とどめをお願い!」
「了解!」
「ヒィーーーー!!」
「キャサリアがそのつもりなら、3人目な。仲良くしろよ」
「「え゛?」」
= = = = =
キャサリアはタコーに寄り添っていた。
甘えるとかではなく、身の危険を感じて最良の選択をしただけだった。
「ほらほら、ふたりとも、冷静になれ」
「ぶー、もう、アニキ、また馬なんて」
「タコー様、ケンタウロスは一人で充分です」
「いやいや、そんな決まりはないだろ」
「あのー、わたしはタコー様のおそばにいるだけでよいので」
「嘘。アニキにしてもらうつもりでしょ」
「そうですわ。知らないとでも思ってるの?」
「な、何のことでしょうか?」
「陰から覗いてたくせに」
「にょ、にょぞいてなどおりましぇん」
「こらこら、それくらいにしておいてやれ」
「アニキ、甘いよー」
「そうです。こんな節操もない女はタコー様にふさわしくありません」
「そういうな。どうせ、この旅の間だけだろ?」
「・・・いえ、陛下にお暇をいただこうかとも考えておりますが」
「おい!」
= = = = =
「ココモ、コッカ一つ聞きたいんだが、いいか?」
「何?」
「妊娠したら、子供はどうするんだ?」
「えー、産むよ。アニキの子供だもん」
「いや、そうじゃなくて。お前タち、その、ずいぶんとだな。言いづらいな。その・・・」
「あー、あいつらのは妊娠しないよ。お薬あるから」
「タコー様はご存じなかったのですね。わたしたち、日ごろから丸薬を飲んでおりますので、希望しない妊娠は致しませんでしてよ」
「こっちにもそんな薬があるのか?」
「毒の一種でして、人族は量を間違うと妊娠できなくなったりしますけど、わたしたちは、人族より強靭ですので、避妊に使っております。・・・あ、あのタコー様、気味が悪いですか?人族のあなたから、その、わたしたち亜人は?」
「あ、ああ。気になるよな。何と言っタらいいか。俺は、コッカやココモは出会えてよかったと思うぞ。こんな俺を大事に思ってくれるんだしな」
「アニキ」
「タコー様」
「あー、キャサリアもな」
「主様!キャサリア、幸せです!」
「「あ「キャサリアと仲良くできないヤツは嫌いになる!」・・・」」
「「ぶー」」
「ふタりとも、嫉妬するな。別にお前タちの存在が軽くなったわけじゃないからな。むしろ、重みが増してるくらいだ」
「「・・・あなた・・・」」
「うお!その言葉は重いな」
タコーは暗殺者を処理したことを3人に伝えた。
意外というか、当然というか、キャサリアは、そのことには大きな反応を示さなかった。
「キャサリア、外交館側はどうすると思う?」
「はい、外交は専門外ですが、事後処理にて、道中でわたしが害されたと報告すれば、何も。・・・殿下は収まらないでしょうが」
「ふむ、じゃあ、いいな」
「アニキ、やっぱり大物だね」
「胆力をお持ちですね」
「考えるのが面倒なだけだよ」
「主様、わたし身命を賭し、お役に立ちます」
「キャサリアは、近衛騎兵なんだから、務めを果タせばいいさ」
タコーは、ポンポンとキャサリアの肩を叩いて応えた。
キャサリアはその手に頬擦りをする。
「「新参者には、教育が必要よね」」
ふたりが低い声で聞こえるようにつぶやいた。
「ヒィーーーー」
キャサリアは言葉だけでHPを削られた。
いかがでしたでしょうか?
3人(?)目です。
次話をお待ちください。




