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もし仮にウェンディから妹を守る事が出来ても、彼女の苦しみを長引かせるだけではなかろうか。

これは運命なのだろうか、太陽石はたしかに貴重な宝だけれど僕やハンナにしてみれば多少の苦労で見つかられるはずだった。


けれど僕達は見つけられない。

命を司る太陽石は赤い色をしている。


エリーはその石を用いて作った薬を飲み出してから元気を取り戻した。よく起こしていた発作は抑えられている。


けれど日に一度で良かった薬は日に3度になった。

ねている時に異変があればすぐに駆けつけなければならない。

ハンナは小さい頃の夢で大勇者タリア以来100年ぶりの10代での大魔境突破さえ狙えた中、探検家の道を諦め魔道具師となり材料の使用量を減らしエリーが飲みやすいように薬を改良してくれた。


それでも、もう薬の材料は減るほうが早い。

僕はこれでも錬金術師の端くれ、妹が発作のたびに体が悪くなっていることがわかる。


回復魔法の話と同じ自然治癒力自体が落ちている。

自然治癒力を減らしてその時その時の発作を乗り越えている。


薬を飲めば発作は抑えられるが身体に負担もかけており、徐々に弱っていく。

もうどうやって命を長持ちさせるかしかなく、妹には手を尽くしても治る道は残されていない


そのための薬さえも今は材料の心配をしなければならない。

あと5年程度、ウェンディが妹を殺しに来る。

妹が呪いで死ねば世界が滅びる。

だからウェンディが僕の妹を殺す。

運命を超えなんとかエリーを守り抜いてもそれはほんの数ヶ月か数日、その時間も恐らく病で苦しい期間を長引かせるだけだ。


もう諦めた方がいいのではと何度思ったかわからない。今の時点で僕はいっぱいいっぱいだ。


けれど僕が妹を守り殺されるというのはなにか極低い確率でも妹が助かるかもしれない道が見つからかもしれない事の啓示だ。

その思いにすがる事でなんとか自分をたもっている。


僕は皆の顔を見回す。

狂錬金術師と目が合うが彼は僕から目を逸らした。





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