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神隠しマンション  作者: たま


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見返り美人

見返り美人で有名な菱川師宣の48手にチャレンジして果てた。

若いお兄さんは大変である。階段で鍛えた下半身があって良かった。30台のチャリを担いだ後だが…

「ミー子さんは春画は描かないの?」天使みたいな微笑みで聞かれる。平間君の賢者タイムがだんだん怖くなってきた。

「描いて、一体誰がそれを買うの?」ミー子が聞く。

菱川師宣は48手が当たりガッポリ儲けたらしいが。

遊女を後妻に身請けしたくらいなので凄い儲けたのだろう。

それにミー子は美人画描きだが男はあまり描く気がしない。

1度は歌舞伎町の男性ヌードデッサン専門の絵画教室言ったが、全然楽しくなかった。

絡みヌードまで披露してもらったが、隣で描いてるヒゲ面モッホ兄さんとお話しするのが楽しくて全然モデル見てなかった。

子供と美女しか描く気が起きない。

ただダビンチのヨハネが好きなので頑張って女性モデルを見て男性を描いてみたことはある。

モナリザにそっくりなヨハネ。

ダビンチの長年連れ添った弟子兼モデルだったが、40代で親に孫が見せたいと帰郷し結婚した。

モナリザのモデルが男か女か論争がなぜかあるが、ヨハネを見れば、

彼がその女性の奥に誰を見ていたか分かると思うのだが…

キリスト教圏では男が男を愛する事に今だに厳しい。

ダビンチの魂はまだ浮かばれない。

元旦那が子供が欲しいと離婚してと言われた時もあまり抵抗なかったのは、ダビンチの恋が浮かんだからかも。


「頭領ってさ、このマンションに居るのかな?」仮眠も取らないで平間君は元気だ。

ミー子はもう眠くて眠くて…

「その人が動けば、一気に解決なん…」最後まで話を聞けなかった。眠りに呑まれてしまう。

再び目が覚めた時には平間君は居なかった。

イヤな予感がする。

部屋も開けっ放しだ。パソコンの1つが起動してる。

ウィーチャットだ!

誰かとコンタクト取ってる。

動かないでと言ったが…彼はネットの世界で動き回る人だった。

三合会がこの付近の他のマンションでも運び屋を募っている。

もしかしたら、それにアクセスしたのかもしれない!

「あ〜これだから老いぼれは!」自分をビンタした。

今は強盗だってネット募集なのだ。

でも、なんで玄関が開きっぱなし…?

三合会に探りでアクセスしたのがバレた?

チャットは応募した所で切れてる。

確か平間君のインターホンは最新だ。記録が残ってるかも?

隣の久地さんが10分前に来てた。

まだ背広だから帰宅したばかりか?

いや、鞄も持ってる。まだ帰ってない。

多分、平間君を拉致ったのだ。

久地さんは川﨑駅前のコンサル勤務だと聞いたことがある。彼が三合会メンバーである可能性は高い。

すぐ隣の久地さん家をピンポンした。

奥さんが出てきた。

「主人ですか?駅前でいつも待ち合わすんですが、今日は残業だと言ってました。」

奥さんは突然の訪問にビックリしてる。当然だ。

「すみません、急用なので携帯でお話しさせていただけますか?」と頼む。

電話を鳴らして貰う。

階が違うと無理だが、同じ階なら聞こえるはずだ!

このマンションから出ても帰宅時間帯で目立つムリだ。

絶対まだこのマンションのどこかに居る!

耳を澄ます。

やっぱりどこかで鳴ってる!

どこだ?すごく近い!廊下に顔を出す。この並びだ!

走ると909号室の中だ!中で鳴ってる!

「尻手さん!尻手さん!緊急なんです!開けて下さい!尻手さん!」インターホンを鬼押しして扉をガンガン叩く!

大声で騒ぎ倒す!

扉を足で蹴り飛ばす!



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