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管理組合

大師巻を買った帰り、マンションに戻ると貯水槽の修理に人が入り会長が立ち会いをしていた。

チャンスなので隣で一緒に修理を見つめる。

「なんかまた自転車増えましたね。これじゃ、工事の人が貯水槽に近づけませんよ。

もう他のマンションみたいに駐輪代取った方が良くないですか?」

ミー子がマトモな事を言ったからか?

会長が驚く。

「確かに…」この2週間くらいでゲッソリしてる。

「忙しかったら、元々役員だったし手伝いますよ。

駐輪代取れば、貯水槽の修理代も捻出できますし。」

またまたマトモな事を言う。

「おおっ、急な出費で修繕計画の見直ししなきゃいけなくて困ってたんだよ。」かなり負担が増えてるみたいだ。

「もし人手が足りなかったら、いつでも言って下さいね〜」とその場を後にした。


元夫から奥さんが男を連れ込まなくなったとお礼の連絡があった。

ついでに、ウチのマンション以外でもすでに6棟で同じ様に年配者がスカイブリッジで台湾渡っているらしい。

「ココがモデルケースとして成功してると言うことだね。

そして、もっと増やす為にも管理組合を掌握してマフィアの手先として仕事させていく気かもね?」平間君が納得した。

クロを手なづけた平間君が、もう自分の部屋でクロと留守番するようになった。

平間君は金持ちなので、通販で最高級猫缶を買いクロをどんどん自分家に慣れさせているのだ。

おかげて帰宅してもクロが鳴かなくなった。

鳴いているが、平間君家の完全防音の中なので音が漏れないのだ。

自然とミー子も平間君家へ寄るしかない。

「うん、ある程度小遣い稼ぎさせた後で、鉄の掟の怖さを体験させて恐怖で管理組合をコントロールしていく形にしたんだろね。

立川さん夫婦は、もしかすると見せしめ要員だったのかも?

やはり近い顔見知りが残忍に殺されたら、さすがの無敵のジジババも恐怖感じるしね。」ミー子の推論を話す。

「まだ証拠が無いけどね…」仲良くなったクロを膝に乗せ撫でながらミー子の買ってきた大師巻を食べる。

なんだろ?このラスボス感は?

証拠を見つけてこいと暗に指示されてるし…

モニターいっぱい並べてハイテク椅子に腰掛けてるのが、昔のアニメの悪者の総帥感を醸し出してる。

「お茶飲みたいけど…キッチン使って良いの?」ミー子は一応キッチンぽい場所に行くが、何も無い。

「ごめん。ウチ、お茶の道具とか無いんだ。

冷蔵庫から好きなの取って。」と言われて覗いだらペットボトルがズラっと並んでた。

宅配便が荷物届ける時ドンと音が響くのは、コレを運んでるのか…大変だな…

「あっ、もう無い!」平間君は大師巻の袋が空なのに驚いたようだ。

「大師巻の怖さは、その食べやすさだからね〜

あっという間に消えていくから。」と言いながらもう1袋あげる。

「あ〜っ、でも食べ過ぎたらヤバいし!

それでなくても、ココ引っ越してから体重がヤバい!」平間君が悶える。

ミー子から見るとガリガリだが、本人的には太ったらしい。

ミー子は筋肉にあんまり興味ないので、プニプニしてても一向に構わないが…

周りにマッチョや柔道家や身体自慢が多かったせいで

食傷気味だ。

パンチさんも黒光りしてたし…

ソープのドンとして女には苦労してないはずなのに!

ミー子を探してたとか花菱さんから聞いてガクブルする。

ミー子の経歴は全てニセモノだから、絶対追えないのだが恐い!

平間君は体重気にしたり女の子っぽくて安心する。

ゆったり緑茶を飲んでたら、いつの間にかそうなってたが。

スピーディーで流れるような作業工程だ。

噛まれた体勢が気に入ったのか?ガンガン打ちつけてくる。今日はクッションがあるから大丈夫!とクッションを抱いて噛んでたらポーンと遠くに飛ばされた。

「声我慢しないでよ。聞きたいよ。」と言う顔はガッツリ男だった。


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