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2分間探偵の思い出  作者: 真波馨
CASE7:英国式庭園放火の謎
14/71

問題篇


 アルバイト先の探偵事務所を辞した帰り道のこと。潮は、近所でも有名な観光スポットである英国式庭園の近くを通りかかった。ところが、庭園の入口付近には消防車やパトカーが複数台停まっていて、何やら物々しげな雰囲気だ。好奇心の赴くままに潮は庭園へと足を向けた。

「何かあったのですか」野次馬整理をしている制服姿の警官に声をかける。

「きみ、危ないですから下がっていなさい……放火だよ。庭園に何者かが侵入して火を放ったのさ」

「それは穏やかじゃないですね。出火元はキッチンですか」

 英国式庭園では、本場で修業を積んだパティシエが紅茶やスコーン、マフィンなどを振舞ってくれるサービスが人気だった。

「いや、キッチンではなく庭の芝生に火をつけたらしい。ただ、灯油がまかれた痕跡はないのに短時間で一気に火が広がったようで、詳しいことは火災調査官たちが調査中だ」

「灯油缶なんかは現場に残されていなかったのですか」

「現場からはマッチの燃えかすと袋しか見つかっていないよ」

「袋?」

「米とか小麦粉なんかを入れるような袋だ。ただ、今回発見された袋にはそのどちらも入っていなかったみたいだけどな。ほら、暗くならないうちに帰りなさい」

 警官は手の甲を潮に見せて、追い払う仕草をする。今までの会話で放火犯の手口の見当がついた潮であったが、ついぞそれを警官に話す機会は得られなかった。



Q:犯人が放火に用いたものとは?

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