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家族でキャンプ

1年生の2人組が3人目の役員候補を連れてきた。

柳生さん…鳳君の幼馴染という。この子に関しては全く未知数。

小学校の委員長経験者リストには入っていなかった。

彼女も関口君の下で会計の作業を手伝う事になった。


関口君が言い出して、今年も生徒会で集まって花火に行く事になった。

今年も母が梅の花柄の浴衣を出してくれた。

要が迎えに行くから会場まで一緒に行こうと帰り際に言った。

「要君、素敵ねえ。」と言う母の声で玄関に出ると、要は紺色の浴衣を着ていた。

母がせっかくだからと庭で二人並んだ写真を撮ってくれた。


花火会場までゆっくり歩く。

「麗子、結城先輩と見に行った時はどんな話をしたんだ?」と要に聞かれた。

うーん、屋台の食べ物がやたらと美味しそうに見える、

人前で食べづらい物ナンバーワンはトウモロコシ…とか?

要が「バーベキューの時に、俺の隣でトウモロコシ食べてたよな」と軽くにらんだ。

「うん、美味しかった」とニッコリ笑うと、要が苦笑した。

何を買っていこうか物色していたら、たこ焼き屋の前に橘先輩達が居た。

一緒に待ち合わせ場所の川原に向かい、みんなではしゃぎながら花火を見た。


今年で3年目の一条さん家とのサマーキャンプ。

今年の4月、父が「今年は俺も行く!」言った。

言ってるだけで今年も父はワーカホリックなんだろうなあ…と思っていたら、

母が「パパはやるときはやるわよ」という。


3年目にして一条家と雪之丞家のサマーキャンプが実現した。

今年はバンガローを2つ借りる。

兄が「家族で一泊旅行なんて最初で最後かもしれない」と言った。

そうだよなあ。そもそも高校生の兄が、面倒がらずに来てくれるのも凄い。

いつか、兄さんが結婚して子供が出来たら、みんなでキャンプに行こうよ…と言ったら、

「それも良いなあ」と父が笑った。


一条家と一緒にバーベキューをする。

こまごまと働こうとする母に、要のお母さんが「今日はお父さんが料理担当だから任せましょ」と促す。

今年は母と要のお母さんと3人でお風呂に入る。

「子どもの成長は早いわね」というネタで要のお母さんと母が盛り上がり、ネタ元としてくすぐったい気分になった。

お風呂の後は、花火。

父達は軽く晩酌をして、眠くなったといって早々にバンガローに引き上げた。

今年も要と隣り合わせで座って一緒に星空を見上げる。

兄がバンガローに戻りながら「君たちここぞとばかりに見せつけるのはやめようよ」と茶々を入れた。

そんなんじゃない…


私は要の事が好きだけど、要は、ヒーローは最後にヒロインを選ぶのだ。

切ない気持ちになって、要に寄りかかる。

要の体温が温かい。

甘えられるのはこれが最後なのかな

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