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仕返し

修学旅行を終えると、クラスメートの表情が一気に引き締まった。

理由は中学受験、格差社会。

有望な男性と結婚する為にはお嬢様学校への入学が有利。

公立中学の風紀に対する不安を訴える人もいる。

私は公立の中学に通うけどね。

兄も公立だ。受験の苦労なんて高校と大学だけでお腹一杯です。


私は空手クラブを頑張る。元旦の寒げいこにもリベンジする。

と、こぶしをぎゅっと握りしめる。

視線を感じて振り向くとヒーローがニヤリと笑っていた。

”なんだよ”という意味を超えてにらみ返すと、笑いのツボにはまったらしい。

おっさん声が恥ずかしくて無口を決め込んでるショタの癖に生意気な!


とはいえ、ヒーローの胸を借りて泣きまくったわけで。

頭脳は大人、体は子ども…のつもりだったけど。

結局、体に精神年齢も引っ張られているのかもしれない。

考えこんでいたら、背中にボールを軽く当てられた。

「ドッチボールをしよう!」とヒーローが男子軍団を引き連れて言う。

修学旅行を通して男子同士の結託力が上がったらしい。


ヒロインと幼馴染女子が真っ先に賛成し、現在対戦中。

ヒーロー、ヒロイン、幼馴染女子は当然のように同じチーム。

ヒーローが私を狙って投げてきた。しかも全力!絶対に痛い!

うわっと思って避ける。敵チームの球がヒーローに集まる。

集中攻撃って、それ一番ヤな奴じゃん!

逃げる場所が場所が無くて、空手の癖が出て蹴り返した。アウト…


ヒーローがニヤリと笑って「サッカーじゃないぞ」と言い放った。

これって昔のいじめの仕返し?


仕返しはそれからも続いた。野球、サッカー…

別にいいんだけど、男女の力の差が出てきたところで復讐かよ。

ケツの穴の小さな男め!

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