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晴れて参謀役に!その役割とは…!

そして城へと向かった僕たち。さっそく見張りの兵士たちに呼び止められる。


「ここがグランド・アイリス王国の城である。

王様は身分を問わず、どのようなお方ともお会いになられるが、なにとぞ、そそうのないようにな。」


出た、お決まりのセリフだ。たいていどこの国でも見張りの兵士は、自分らの国の国王は、身分を問わず、どんな人間とも分け隔てなく会うとか言っているが、果たして本当に身分を問わず、分け隔てなくなのかというのを、疑いたくなってしまう。


それに、『粗相(そそう)のないようにな。』というのもまた、お決まりのセリフだ。それしか言うことがないのかと。


まあ、それはさておき、このグランド・アイリス王国の城というのは、なかなか立派なものだと思った。


そして、階段をのぼり、謁見の間へ。


アイリス姉妹の父王である、グランデン・ミツグ王に謁見する。


「よくぞ来た!私はこのグランド・アイリス王国の国王、グランデン・ミツグである!」


そしていきなり、グランデン・ミツグ王から頼み事があった。


「ほほう、確かそなたは、サンギといったな。

ならばさっそく、この私からの、頼みを聞いてほしい。

お前には、我が娘たちの参謀役に就任してもらいたい!」


「えっ!?参謀役って…!?

確か、(いくさ)とかで作戦を立てたりする、あの参謀役のことでしょうか…?」


「さよう、その参謀役だ。引き受けてくれるな。」




こうして僕、サンギは、父王のグランデン・ミツグ王の推挙によって、半ば強引に押しつけられる形で、


グランド・アイリス王国の双子の王女、ユキとアキの参謀役に就任することになったのだった。


しかし、まずは初めに何から手をつけたらいいのか、見当もつかなかった。


そもそも、なぜグランデン・ミツグ王が、僕を参謀役に推挙したのか…。


このグランド・アイリス王国は、土地は肥沃(ひよく)で、農作物は何でも採れる。


農作物は、世界有数の産地として、他国にも知れ渡っているものが、たくさんある。


人々は働き者。生き生きと、目的意識を持って働いているという。


最近では、魔物も現れるようになったが、善良な魔物であれば魔物とさえ共存共栄するような、そんなお国柄。


一見すると、何の悩みも無いように思えた。


しかし、グランデン・ミツグ王には、考え始めると夜も眠れなくなるような、重大な悩みがあった。


それは、2人の双子の娘たち、そう、ユキとアキの『おてんば』三昧だった。


要するに、父王のグランデン・ミツグ王は、ユキとアキのその『おてんば』三昧を何とかしてくれということで、僕、サンギを参謀役に推挙したのだという話だ。



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