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8.さて内政だ!

 瀕死のエリザーベトを確認してから(手当はしてない)、コーブロック国境へテレポートした。


 破壊光線7連射。


 国境を火の海に転じてから、空路でコーブロック王城へ。

 道中、砦など軍事施設の反応があり次第破壊、破壊! 破壊!!


 王城に。真正面から取り付いた。ここから先は腕力と爪だけを使う。


 城壁と城門館を掘り崩し、片っ端から塔を倒していく。

 城を守る騎士がどんどん突っ込んでくる。見た目だけは派手な魔法がばんばん飛んでくる。

 まったく痛くも痒くも眩しいこともない。まるきり無視して作業を続ける。


 立派な館を壊して進むと、一段上の中庭に出た。

 残りは本館だけ。


 果たして、コーズロックの王はここに居るのか居ないのか。丁寧に崩し始めるとあれだけ纏わり付いていた騎士が居なくなった。


 どこへ行っのか、と、探してみたら、本館の裏より逃げ出す一団を見つけた。

 その先にはこんもりとした森がある。

 あそこへ潜り込もうとしているのだろうな。


「城を捨てて逃げるか王族共よ! それ以上逃げると、城下町を焼くぞ! 皆殺しにするぞ!」 


 逃げる速度は全く変わらず。

 ワシはどうなっても知らんぞ!


「破壊光線!」

 森を焼き払ってやった。


 本館の解体を粛々と進め、掃き掃除してからシュタイン城へと帰った。






「この体、我が主のもの。これからも命の限りお仕えいたします!」


 すっかり元気になったエリザーベト。

 鈍色に輝く「左腕」をニギニギして健康をアピールしていた。

 退院兼、現場復帰の挨拶にやってきたのだ。


 いやー、エリザーベト君、よく生きていたなー。

 各部の骨折や裂傷はともかく、左腕が無かったからねー。


 ……デジャブを感じる。


 エリザーベト的に腕も2本目となれば慣れたもの。自分でリハビリスケジュールを立て、早急に復帰してきた。

 あと2,3本は大丈夫じゃね?



 結局、今回の戦いでオークキングは完全死亡。

 ガイアベルト軍の損害は数十人程度。


 突出したエリザーベトが囲まれて切り刻また。で、ミノタウロ君はオークキングを生け贄にしてエリザーベトを召喚。いや救出。

 エリザーベトの代わりにオークキングが切り刻まれたという。


 なにげにミノタウロ君の能力が高いのな。


 この後になるが、コーブロックの地方有力貴族が、連名で服従を申し出てきた。

 来る者は拒まず、だから否定はしないでおいた。


「それで、コーブロックの元王族の件ですが……」

 代表者が、おずおずと申し出てきた。

「興味ないな。下がってよし!」


 こうして、この大陸は我が手に落ちた。

 だから、どうだというのか?

 達成感が薄いな……。






 謁見の間。


 開け放たれたベランダより空を見る。

 夕焼け色に染まっていた。


 ここから見る空って小さいな。

 小さくなって、なに椅子なんかに座ってんだ?

 小さくなって、建物中に入ってるのが窮屈に思えてきた。

 狼だった頃、天井は無かった。


 思い立ったら、ベランダより外に飛び出していた。

 そして巨大化。


 ……いや、通常の体に戻ったのだ。これが私なのだ!


 忘れていた。

 ベレシュ達と仲間ごっこしているうちに忘れてしまったのだ!


 あのことを忘れてはいけない。

 ワンワン達から引き継いだ、これが今の私なのだ!


―― 私は城を解体した ――




 魔族七部衆の仕事の為、物質再編の魔法で城を作り直した。


 城の周囲に作られている貴族街の一部を撤去。城の敷地を拡大した。

 私の巨体に合わせ、城も大きくしたのだ。


 謁見の間と私室を広大な屋外へ移動した。そんなデザインを採用。

 ここが私の執務室であり、ここが私の私室である。


 顔の高さに会議室を設けた。こちら側の壁は取り払ってある。こちらからは全員の姿が見える。向こうからは私の巨大な顔が見える。

 城下町からも、いや町の外からも私の姿が常時見える。恐れよ国民ども!


 ウワッハッハッ!


 HPを5,000使って大笑いした。HPの大盤振る舞いだ。

 蝙蝠の翼と鳥の翼も広げた。計4枚だ。


「我らが王よ! 我等を統べる魔皇帝よ! 我等を正しくお導きください!」


 魔族七部衆が平伏す。ヨハン王子とティル王子も平伏す。

 ガイヤベルトのオルトバーン王も、コーブロックの有力貴族共も!

 あと赤く滲んだ包帯だらけの――


「へ、陛下! ぶ、無事帰還いたしましたブヒ」

 ……チッ!


「正しく導くだと?」

 ギロリと目を剥く。


 つまり――全力を挙げて内政をして良いと?


 空を見上げる。

 空は広い。

 この大陸を制覇したんだっけ。

 なら、邪魔者はいないな!


 これより、内政をしてスローライフ編が始まります。



「陛下!」

 ピンクのアルケニーが走り込んできた。


「大陸北の港が見知らぬ戦艦、複数に攻撃されております! 大型戦艦です!」




「ふー!」

 大きく息を吐いた。いや、呼吸する必要は無いんだけどね。


「どこまで邪魔をすれば気が済むのだ! 人間どもーっ!」


 翼を広げて飛び上がる。

 上空でテレポート。

 北の海へ向かう。



 くっくっくっ! 早いとこ済ませて天才的な内政の力を発揮するぞ!

 帰ってきたら早速、麦の害鳥、雀を全滅させてやるぜ! 


 


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