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織田と毛利と歴女と軍女  作者: 篠原2


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12/12

プロローグ12  綾の年代確認

 綾はまだ何者かが自身の話を落ち着いて聞いてくれている今の間に、急いで質問をぶつけていく。


「……あの、毛利の大殿様と、大内の大殿様は、良い関係が続いているのでしょうか……?」


「……む? 大殿と、大内様の……?」


「は、はい……あ! あ、あの、答えられない事なら、無理に答えられなくても大丈夫です……」


 綾の質問は、毛利家と隣国、大内家との関係が良好なのかそうではないのか? という物だった。

 この質問を受けた何者かが不思議そうな表情になるのを見た綾は、答えられない質問なら答えなくて良い、と慌てて言葉を付け足していく。

 しかし綾のこの言葉に、何者かは笑って首を横に振っていくと、問題無いと言った後で綾の質問に答えてくる。


「……はは、いやいや……」


「……え? 笑う……? なんで……?」


「いや、すまんな。その質問には問題無く答えられるよ。大殿と、大内の大殿との関係だったな?」


「は、はい!」


「心配するな、良好だよ」


「……良好……そ、そうですか……」


「……む? どうした?」


「あ、いえ! なんでもありません! ただ、ここに来るまでに人から聞いた話で、何者かが毛利の大殿様と、大内の大殿様の関係が悪くなっている、というような話を聞きましたもので……」


「む、何者かがそのような事を……そうか……ふむぅ……」


「はい……」


 綾は何者かの答えを聞くと、なんともいえない微妙な表情になっていった。

 そんな綾の様子を不審に思った何者かが綾に何かあったのか? と確認していったのだが、これに綾は旅の途中で出会った人が、毛利家と大内家の仲を裂こうとしている者がいる、そう話していたからだと話していく。

 綾のこの話を聞いた何者かは一体誰がそのような噂を広めようとしているのか? と考え始める。

 その一方でこの話をしていった綾は、何者かの話から手に入れた情報から、今自分がいるのが何年なのかを考え始めていった。


(……ふむぅ……大内家の大殿様と、毛利家の大殿様の関係は良好……だとすると、毛利家の大殿様は元就様で、大内家の大殿様は多分、大内義隆様、のはず……という事は義隆様はまだ存命中だという事で、そうなると陶晴賢はまだ謀反をしていない、という事になる……すると確か、陶晴賢の謀反があったのが……1551年だったはずだから、今はそれよりも、前の年代、という事になるのか……?)


 ここまでの考えで、ある程度自分がどのぐらいの年代に飛ばされてしまったのかを把握した綾。

 その結果綾は激しく肩を落としていったのだが、おそらくこの後に控えているであろう毛利元就との対面に向けて、なんとか気合いを入れ直していった。

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