プロローグ 二人の趣味
こちら、今日から投稿する新作になります。
そして、いきなり謝罪から始める事になるのですが、昨日は投稿出来なくてすみませんでした。
自分にとっては土曜日が一番、その日の予定が予想出来ない日だという事が改めてわかりました。
ですから以前別の作品でお知らせしていた投稿日を再び変更し、土曜日投稿から日曜日投稿に変える事にします。
そして急な変更のお詫びとして、この作品とは別にもう一つの新作を今日投稿するのですが、どちらの作品も五話まで順番に投稿していこうと思っています。
皆様、どうかよろしくお願いします。
現在時間と現在地点、西暦二千二十六年某月某日、安芸高田市。
日本人の歴女、永瀬綾とアメリカ人女性の海兵隊員、クロエ・アルバの二人は、綾の趣味の一つである城巡りの一環で吉田郡山城跡にやってきていた。
そこで二人は、頂上を目指しながらそれぞれの感想や状況を話し合っていたのである。
「……ふう、ようやく長年の夢だった吉田郡山城に来る事が出来た……もう死んでも……いや、死んでも良くはないな。まだまだやりたい事は一杯あるし……」
「ヘイ、綾! まだまだ山の頂上には来てないヨ! 感慨に浸るのはまだ早いヨ!」
「わかってるって、クロエ……それにしてもクロエは速いね、さすがは現役のアメリカ軍海兵隊員だ、一般人の私とは鍛え方が違うよ……」
「ハッハッハ、当然ヨ! この程度の山道なら、ワタシにとってはただの散歩道ネ!」
「……これを散歩道扱い、かぁ……本当に洒落になってないなぁ……それに、なんかとんでもない大荷物を背負ってるし……」
「当然ヨ! これもトレーニングの一環だからネ!」
「……結局その大荷物の中身、ここまで来る車の中では教えてくれなかったよね? まだ話せないの?」
「……ウ~ン……まあ、あまり人もいないし、ここなら良いかナ? ……ヨット、ジャーン! 銃火器セットネ!」
「げ、げえっ!? ば、馬鹿! 阿呆! さっさと隠せ!! ここは日本だぞ!?」
「ノーーー!! 見せろって言ったのは綾ネ!」
「いくら現役の海兵隊隊員でも休暇中の今にそんなもん持ち歩いてるとは思わねぇだろ!? だから見せろって言ったんだよ! 中身が銃火器だとわかっていたら無理に見せなかったわ!」
「ノーーー!!」
……こうして、クロエの絶叫が周囲に響き渡った後、なんとか平静さを取り戻した綾がクロエに銃火器を片付けさせ、なんとか頂上への前進を再開させていく。
そうして遂に頂上へ到着した綾とクロエは、それぞれが推している大名家の話や、もしもの展開を楽しげに話し合っていた。
「……はあ、はあ……ち、頂上は、まだ、なのかしら……?」
「もうちょっとで頂上ヨ、綾! だから頑張って!」
「はあ、はあ……了解……もうちょっと……もうちょっと……おお、ここが……」
「イエス! ここが頂上ネ!」
「ふぅ……とりあえず色々と語り合う前に、お茶を飲むわね……」
「どうぞ! ……それにしても、織田家の進攻がもう少し速かったら、本当に織田家での日本統一が出来ていたと思うノニ……」
「それを言うなら、元就様が寿命がもう十年長かったら、毛利家での日本統一が出来ていたかもしれないのに……」
「ムゥ……」
「ぬぅ……」
互いの主張を聞いた綾とクロエは、なんとも言えない表情で唸り声を上げていく。
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