42.ぐるぐる
ポメガバースは最高だって言ったじゃん。
とある有名漫画の二次創作にハマっている腐男子の友人が、スマホを見ながら言った。
俺さあ。
闇のさあ、オークションでさあ、受けが攻めに競り落とされるのも最高だと思うわけですよ。
たださあ、競り出される受けが攻めに競り落とされる前に痛い目に遭うのは嫌なわけよ。
この場合さ、受けがどうしてオークションで競り出される状況に至ったかって言うと、特殊な能力を持っているとか、すんげえ美貌とかの理由があるわけですよ。
特殊な能力を持っている場合はさ、拘束されている可能性が高いわけだから、まあ、身体を痛められる可能性は低いって思うだろ。
そうじゃないんだよなあ。
拘束する前に抵抗するわけじゃん。
その時に抵抗する力を弱めさせる為に、身体を痛められるし、そもそも、拘束自体が身体を痛めさせられる行為だからさ。
嫌なわけよ。
そんで、すんげえ美貌の場合、まあ、特殊な性癖を持つやつらにさあ。さあ。
か、身体も、心も、痛め。痛められ。
あ。俺もう無理。
十八歳以上ですかって許可を求められる展開の物語、無理。
トラウマだわー。
興味本位で読んじゃって。
かなりグロくて、本当にトラウマだわー。
記憶を消去したいわー。
だから求めるのは、ほのぼの競売って。いやないわなー。
そもそも、ほのぼのだったら、競売なんて状況にならねえし。
ただなー。助けに来たぞって、攻めが焦っているのもいいし、ドヤ顔でもいいし。
遅いぞって、受けが悠々に待ち構えているのもいいし、ちょっぴり泣き顔でもいいし。
あれ?もしかして俺って、ほのぼの限定じゃないんかな。
ちょっぴり危険な展開も求めてんのかな。
なあなあ、どう思うよ。栞太。
腐男子の友人の言葉が、ぐるぐるぐるぐると、栞太の頭の中で巡り廻っていた。
(2024.3.26)




