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冒険者スキル


「よ、よろしく」


おずおずと差し出してくれたアルマさんの

手をエルが優しく握り返す。


「私はエルだ、本体ラティよりマトモだから基本的に私を頼るといいでしょう」


「なんだとー!」


アルマさんも引き気味だが笑ってくれてる。

仲良くなれそうでよかった。


アルマさんがちゃんと握り返してくれてよかった。

手を握り返してくれなければ

《《握り潰す》》ところだった。


エルはぼくなんだから

エルと仲良く出来ないってことは

ぼくと仲良く出来ないことと同じだからね?


「フレンドとか、このゲームにあるんですかね?」


「あるらしいぞ、ただちょっと会うのにコツがいるそうだ」


話ながらもアルマさんはちょちょいとホログラムを召喚し、操作する。


『システムメッセージ:アルマ次郎さんからフレンド申請がきています。』


『受理しますか?Yes/No』


ポチりとYesをタップする。


「お、ありがとな!」


やった!初フレンドだ!


「こちらこそ、ありがとうございます!色々教えて頂き助かりました。」


「いやいや、いいよ。引き留めて悪かったな。登録行ってきなよ。」


「はーい!っアルマさんはどうされます?」


「そうだな…登録で教えて貰う事になるとは思うが、最初は東の平原へ行くのがオススメらしいぞ。俺はそこに向かってみるつもりだ。」


「なるほど、またお会いしたらお話しましょう!それでは登録行ってきます!」


「あぁ、いってらっしゃい。またな!」




アルマさんに手を振りながら

ドアをくぐった。


今度はぶつけないようにラティを擬態形態

にしてから入った。

_____________


「ようこそ、冒険者ギルドへ!ご登録ですか?」


「はい!お願いします!」


受け付けには、ぼくより気持ち年上くらいな

雰囲気のお姉さんがいた。


「私、ラティ様を担当させて頂きます。レジスタと申します。」


「はい!ラティです!……あれ?名前言いましたっけ?」


「フフッ メイカねぇさまから引き継いでの担当になりますので。」


「なるほど…チュートリアルと同様の時間のおかしな場所と聞いてますし、ある程度 現実リアル世界を知ってるNPCが配置されるのですね。」


「ご明察にございます。」


にこりと笑って対応してくれる。

恐らく2、3年だけ先輩なお姉さんがまぶしい。


「お喋りはこれくらいにして、冒険者チュートリアルを開始いたします。」


「まずは、ステータスをご覧下さい。」


「よいしょ」

_____________

【Name:Laty】

種族:ヒューマン(一部を除く)


称号:『臨死体験ソムリエ』『持たざる者』


LV:10


HP:105

MP:110


STR(力):5

INT(知力):5

DEX(器用):5

AGI(敏捷):5

MIN(精神):5

VIT(頑強):5

SP(スキルポイント):600

VAR(拡張性):600+1000-1000=600


オリジンスキル:

『愚者の傲慢』

【効果】パッシブVAR+1000

【行動】常時痛感軽減設定無効


混在之腕シェイクハンド

【効果】パッシブ:『negatio-lux≒esse』を左腕とする。

【行動】常時装備枠『武装(左)』『腕』使用不可。レベル10時点の一部ステータスをレベル0時点と同数までダウン。

VARコスト1000


_____________


「はい、ありがとうございます。そちらの項目のSPをタップしてください。」


「ぽちり」


ステータスの画面に項目が増える。


_____________


SP(スキルポイント):600


獲得可能スキル一覧


『戦闘スキル』


・近接物理攻撃

・遠距離物理攻撃

・魔法攻撃


・防御強化

・回避強化

・回復支援


『生産関連スキル』


・武器生産

・防具生産

・装飾生産

・消耗品生産

・インテリア生産

・料理生産


『特殊スキル』


・職業スキル

・称号スキル


_____________


おぉ…



「そちらのメニューで獲得可能なのが『システムスキル』です。」


「項目がたくさんありますね」


「はい、まずは職業スキルをタップしてください。」


_____________


・職業スキル


・冒険者Lv0 cost SP0



_____________


「初めは冒険者のスキルのみ表示されると思います。」


「本当ですね、他にはないんですか?」


「はい、最初はこちらの冒険者スキルを最大レベルのLv10にしてもらいます。その後、職業スキルがラティさんのスキル構成次第で派生します。」


チュートリアル用のスキルって感じなのかな。


「職業スキルと称号スキルは他の『システムスキル』と違い複数の行動に補正がかかったり、ステータスに直接の影響を与える物もあります。」


「ほぉほぉ、ちなみに冒険者だと何が出来るんですか?」


「野営、剥ぎ取り、サバイバル料理、食中毒耐性、運動能力補正、等の冒険者として必要な要素の補正が少しずつ手に入ります。」


「結構お得ですね!」


「大盤振る舞いです、costも0なので獲得しない手はないスキルになります。」


「はい!」

そうして冒険者スキルを手にいれた。



「おめでとうございます。ラティ様はこれで冒険者になりました。」


「冒険者になったことで、クエストボードの使用・魔物素材の売却が可能になりました。」


「おぉー、いわゆる職業システムがスキルに組み込まれてるんですね。」


「その通りです。一例を上げますと冒険者のスキルと近接物理攻撃から『剣』と回避強化から『軽業』を取って職業スキル『軽剣士ライトソードマン』を取得可能になる。といった具合になります。また、職業スキルを持ってるのが獲得条件のスキルもございます。」


「スキルも考えて取らなきゃなんですね!」


「スキルポイントも限りがあるので構成は計画的にやるべきですね。救済措置として、教会にて、リセットアイテム『忘却の聖水』がございます。」


「そういうアイテムって微課金アイテムですよね?」


「…まぁ、そうですね。教会の貴重な収入源ですので。」


世知辛いなぁ…


「あ!称号スキルの説明がまだでした。」


「そうですね!他のスキルとは何が違うのでしょう。」


響きからして、称号と関係があることは分かるが何なのだろう?


「称号スキルはプレイヤーに対して付与される称号にスキルとしての効果を持たせるものになります。称号はチュートリアル時に付与されます。今後も全プレイヤー毎に何かしらイベントを達成した際に称号付与が行われます。」


チュートリアル時などのある程度、決まったタイミングで貰えるのか…

機会はプレイヤーに対して平等にあるようなので一安心だ。


「自分の場合『臨死体験ソムリエ』『持たざる者』なんですね。」


「はい、他の例としてはチュートリアルで10分以内に全ての設定を終らせてドアについての説明をも聞かずにくぐると『生き急ぎ野郎』『猪突猛進』みたいなのが付与されます。」


『臨死体験ソムリエ』といい何処と無くバカにされてる気もする…


「称号スキルは全てステータス強化など、支援効果のあるパッシブスキルになります。称号を獲得したら、なるべくスキル化をオススメ致します。」


良さそうだし、見てみよう。

_____________


・称号スキル


『臨死体験ソムリエ』

【効果】

死亡時に痛覚設定を最大にしてる場合に発動。

死亡後10秒間のみHP0で行動可能になる。

10秒後に死亡判定が処理され、リスポーン地点に再生成される。その間の通常回復行動は無効。


ボス戦闘など一部イベント戦闘ではクリア時にHP1になる場合がある。その場合はHPが1残る処理が優先され、死を免れる。


【代価】


スキルポイント:100

死亡処理遅延時間の10秒間は死亡時の痛みを受け続ける。


≪死を恐れず、おのが舌で転がす者。狂気の果ての勝利を望む者。 最期の足掻き、愚者の蛮勇を示せ≫


『持たざる者』

【効果】

通常攻撃に自身で型を登録可能になる。


登録した攻撃は物理攻撃系スキルと同様にMPもしくはHPを消費して発動可能なアクティブスキルになる。


しかし、アクティブスキルとしての威力の補正は技の完成度に左右される。

また、通常の物理攻撃スキルと違いシステムの行動補正を受けられない。


技の登録可能数はプレイヤーレベルまでとする。


【代価】


スキルポイント:300

通常物理攻撃スキルの獲得不可


≪《《当たり前》》を棄てた者。非常識を得る者。研鑽けんさんの極地、無を有と変えよ≫


_____________


…どちらも代価が重いけど獲得しよう。

正直に言って《《オレ》》好みのスキルだ。


「スキルに関しましては説明は以上になります、後は物理攻撃スキルなどは実際に獲得して試してみて下さい。」


緊張していたのだろうか。

説明を終えた安堵でホッと、笑顔を浮かべるレジスタさん。


…言えない、今ちょうど物理攻撃それ捨てましたなんて…


「実践した方が早いですからね。」


いけしゃあしゃあと述べた。


ぼくのスキルの情報を共有してるのだろう、左腕エルのジト目が痛い。


「そこで次は戦闘の実践の為、東の平原に行くことを推奨します。東の門番に一言声をかけて下されば『ハジマリ』の武器をどの武器種でも差し上げます。また、合わなければ途中で武器種交換も可能です。」


「至れり尽くせりですね」


「冒険者のサポートをするためのギルドですから。以上で一通りの説明は終わりになります。何か分からない事はございませんか?」


あ、危ない 聞きそびれるところだった。


「一つだけ、良いでしょうか?」


ぼくの問いにレジスタさんが嬉しそうに返してくれる。


「もちろんどうぞ!」


「『悪逆の都 バーミング』までの道のりを教えて下さい。北ってことは知ってるのですが。」


笑顔がピシリと凍りついた。



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