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話の通じないヒーローは、嫌だ
なぜ、こんな奴がSランクなのか。
「こんにちは。ベルク様。今日のご用件は、何でしょうか?」
精一杯の笑顔を作り問い返す。
「ようか…。特にない。悪いか。」
ベルクも笑いながら返す。
ないならなぜ来る。しかも奴がは、無駄に顔がいいから腹が立つ。落ち着いた茶色の髪に優しそうな翡翠色の目という美男子なのである。あの、口の悪さがなければ、わたしもときめいたかもしれない。
現に隣の換金窓口のエリーの目はハートになっている。エリーは、面食いなのだ。
「用がないかたは、お引き取りを。」




