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メ-ル彼女は、異世界から。  作者: 天川 奏
異世界彼女オンライン
6/41

オンライン 【6】

 リア充生活二日目‼

 ひゃっふー!

 ……と言うのは置いといて。

 

 朝起きると、一件のメールが届いていた。

 誰からのメールかなんて、すぐにわかる。

 一件しか電話帳にないから。

 母さんのさえも無い。

 めっちゃ悲しいから思い出させないでっ!


 「ん~……」


 メールの相手は彼女だ。

 女性を指すときに使う『彼女』ではなくて、お付き合いしている方の彼女。

 魔導士ちゃんだ。

 まだよく働かない頭を頑張って動かす。


 『おはようございます‼』


 と元気に送られてきたメール。

 何このリア充っぷり。

 めっちゃ嬉しい。


 『おはよう』


 と返すと、すぐに返事が来る。

 

 『デートしますか!?』


 「ぐふぅっ!」


 顔が赤くなっていくのがわかる。

 そんな、デートなんて!


 『いきなり!? でも、服もないしっ……!』


 『う~、そうですか』


 そして、断ってしまった……

 

 『じゃあ、今すぐ会いましょう!』


 「え、ちょ、それじゃあデートと意味が変わらないじゃないか……」


 こうして、彼女、魔導士ちゃんの強引さに巻き込まれながらも、俺達は会うことになったのだった。


 ◆


 魔導士ちゃんと、初めて直接会う日。

 あぁあ、二十一才と偽ったおばちゃまだったらどうしよう。あ、男かも知れない。

 と言う心配を押し殺してから、衣装タンスを開けた。

 大人しめな色の服を選んで、だいぶラフな格好になった。


 魔導士とかだったら、もしかして、めちゃくちゃ派手な服を着てきたりするんだろうか?


 「だとしたら、目立つなぁ……」


 なんて、魔導士ちゃんの色々な外見を想像しながら、言われた待ち合わせ場所へと向かった。

 

 「あ、もしかして!」


 集合場所について待っていると、背中から元気の良い声が聞こえてくる。


 「大人しめで、ラフな格好……白い半袖で……」


 振り返ると、唖然と立つ俺をマジマジと見ながら何か呟いている女の子がいた。

 暫くして俺の視線に気がついたのか、あたふたとし出した。


 「あの、要さんって、あなたですか?」


 「あ……もしかして……!」


 「送っていただいた外見を頼りに探していました。会えて良かった!」


 言いながら、俺の送ったメールが表示されたガラケーの画面を見せてくる。

 

 「それでは行きましょう」


 俺が何か言おうと返事をする前に、魔導士ちゃんに腕を引っ張られたのだった。

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