オンライン 【6】
リア充生活二日目‼
ひゃっふー!
……と言うのは置いといて。
朝起きると、一件のメールが届いていた。
誰からのメールかなんて、すぐにわかる。
一件しか電話帳にないから。
母さんのさえも無い。
めっちゃ悲しいから思い出させないでっ!
「ん~……」
メールの相手は彼女だ。
女性を指すときに使う『彼女』ではなくて、お付き合いしている方の彼女。
魔導士ちゃんだ。
まだよく働かない頭を頑張って動かす。
『おはようございます‼』
と元気に送られてきたメール。
何このリア充っぷり。
めっちゃ嬉しい。
『おはよう』
と返すと、すぐに返事が来る。
『デートしますか!?』
「ぐふぅっ!」
顔が赤くなっていくのがわかる。
そんな、デートなんて!
『いきなり!? でも、服もないしっ……!』
『う~、そうですか』
そして、断ってしまった……
『じゃあ、今すぐ会いましょう!』
「え、ちょ、それじゃあデートと意味が変わらないじゃないか……」
こうして、彼女、魔導士ちゃんの強引さに巻き込まれながらも、俺達は会うことになったのだった。
◆
魔導士ちゃんと、初めて直接会う日。
あぁあ、二十一才と偽ったおばちゃまだったらどうしよう。あ、男かも知れない。
と言う心配を押し殺してから、衣装タンスを開けた。
大人しめな色の服を選んで、だいぶラフな格好になった。
魔導士とかだったら、もしかして、めちゃくちゃ派手な服を着てきたりするんだろうか?
「だとしたら、目立つなぁ……」
なんて、魔導士ちゃんの色々な外見を想像しながら、言われた待ち合わせ場所へと向かった。
「あ、もしかして!」
集合場所について待っていると、背中から元気の良い声が聞こえてくる。
「大人しめで、ラフな格好……白い半袖で……」
振り返ると、唖然と立つ俺をマジマジと見ながら何か呟いている女の子がいた。
暫くして俺の視線に気がついたのか、あたふたとし出した。
「あの、要さんって、あなたですか?」
「あ……もしかして……!」
「送っていただいた外見を頼りに探していました。会えて良かった!」
言いながら、俺の送ったメールが表示されたガラケーの画面を見せてくる。
「それでは行きましょう」
俺が何か言おうと返事をする前に、魔導士ちゃんに腕を引っ張られたのだった。




