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戦いの女神とまで言われた天才指揮官ですが降格したので問題児を集めて新しい部署で自由にやらせていただきます!  作者: ねこ


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20/27

第20話 2年前

 2年前私は第3師団の団長でした。当時まだ14歳という最年少の団長……兵士は4600人そんな中私にまとわりついてたのがフェスだった。


「メアリーー!あーそーぼーー!」

「……あなたの遊ぼうは命の取り合いなので遠慮します。」


「ちぇーー!これなら勝てるって技考えたのにー」

「貴女の勝ち負けはこちら側の生き死にに関わってきますから却下です。それより戦況は芳しくありませんね……」

「だから私が一網打尽にしてくるってば!」

「……2日前に貴女は何をしでかしましたか?」

「記憶にごさいません」


 フェスを戦場に送ったところ1人で暴れて敵軍は壊滅しましたが味方にも負傷者多数最後は仲間同士の喧嘩となり私が止めて連れて帰ってきたのです。


「貴女は謹慎中です。大人しくしててください。」

「私が大人しくしてるとでも……?」

「大人しくしてないと貴女の首に縄をかける事になるけどいいかしら?」

「げっ……セレナだ。」


 当時のセレナは私の副官でした。フェスという爆弾、私という貴族たちの嫌われ者。それを一手に担っていたのです。


「私はあんた達2人のお目付け役なわけ!余計なことせずに大人しくしてて頂戴!」

「私は大人しくしておりますよ?」

「黙らっしゃい!貴女も総指揮官の命令を無視して別働隊を私に内緒で動かしたでしょ!」

「記憶にございません。」


 セレナは私とフェスの頭に鉄拳制裁を加えた。しかしあの時の作戦はどう考えても脇が甘かった。3方から攻められれば明らかに第8師団、第9師団が孤立する可能性があったのにそれを来ないと言い続けていました。私はクビになる覚悟で第3師団の半分を来るであろう山道の1つに隠れさせていました。そしてそれが的中し第8師団と第9師団は生き残り相手に大ダメージを与えたのです。


「メアリーの作戦は確かに成功してるし、読みもあたってるわ、それは否定しない。でもね、ここは軍!軍である以上勝手な行動は控えていただきたい!」

「わかっています。私が上層部に気に入られてない事もセレナに迷惑かけてる事も……」

「なら……」

「ですが、味方が死の淵にいるのに助けないというのは私にはできません!その為なら私は始末書の1枚や2枚平気です!」

「その始末書を書いてるのは……私でしょうがーー!!」


 私は再びセレナから鉄拳制裁を貰う事になりました……しかし冒頭で言ったように戦局はどんどん悪い方向へ向かってます。


「では、これからの方針を決めます。」

「とは言ってもさぁ……私ら毛嫌いされてるじゃん!どうするのこれ?」

「フェスの言う通りです。メアリー。私たちもこのままでは特攻は送られてしまいますよ。」

「特攻ですか……それは恐らくこの隊には来ませんよ。」


 私の言葉に2人の目が点になりました。


「いろんな隊から最低10人は出せって言われてるのに!?」

「ここには言いに来ないってまた何か言ったのね!」


 私は紅茶を一口飲んでから話します。


「一度総指揮官とその補佐官が私の所に来たんです。特攻になぜ誰も志願しないのか?と……なので私が隊のみんなに告げてないと伝えました。」


 それを聞いてフェスはマジかコイツの様な目をしてセレナは頭を抱えました。しかし私は話を続けます


「有能な人間の命を簡単に亡くす様な作戦には賛同出来ません。それになぜあなた方は行かないのですか?そう逆に聞き返したら彼らはなんと答えたと思いますか?」


 フェスとセレナは賢いのでこの時点で回答は分かっていたみたいです。


「我々が居なくなればそれこそ国の敗北だ。我々は最後まで国王の剣でなければならないと言いました。なので国王の剣ならば真っ先に先陣を切って下さい。他人に死ねと言ってるのにあなた方はいつも安全地帯で指示するのみ……あなた方が先陣を切って出る時我々第3師団も行きましょう。それが出来ないのならこちらにその話を持ってこないで頂けますか?」


 フェスは話を聞き終えると高らかに笑い始めました。


「あははは!あのジジイどもにそんな度胸ないない!そりゃーこの隊には一生来ないわ!」

「全く……貴女って人は……」


 セレナはやれやれと言わんばかりの表情でしたが口元は少し上がっていたので笑うのを堪えてるようでした。


「ですが、それで他の騎士団の人間が危険に晒されるのはいけませんね。しかもその様子だとこの前の第8師団と第9師団は決死隊の様に扱われた可能性が出てきました。私たちが横槍を入れなければ彼らはそれこそ壊滅でしたでしょうし……セレナさん。次の特攻はいつか分かります?」

「はぁ……調べます。」


 今回の戦は味方の中の膿も出さなければならない戦いの様です。



 ここまで読んでいただきありがとうございました


今回は特攻を断った方のお話です。

第二次世界大戦にて日本軍の中、343空通称剣部隊という部隊がいました。その中には参謀殿が行くのであれば私は行きますと言った方がいました。その後その部隊の指揮官にはもし、我々が特攻するのであれば私が先頭を行きますので指揮官は最後に来て下さいと告げたそうです。ですがそれ以降343空に特攻の話は来なかったそうです。

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