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高校生活 4

 彼は地面につく前に、テレポートで地面へと移動する。落下の勢いは全て、れてポートでゼロになっているため、大したダメージもない。


「シラキさん。どうしたんですか」


 プロイアが、白希の様子がどこかおかしいことに気が付いていた。そもそも、彼がみんなにいきなり声を掛けて、外に連れ出すというのは珍しい。異世界でも数えるほどしかそうなったことがない。その時は必ず、彼が焦っている時だった。


「もしかしたら、僕たち、と言うか、みんなを狙っているかもしれない。エイリアンとは言え、この世界に妖精がいると知れば、何かしてくるかもしれないから。そのために、みんなの力を借りないといけないのは、中々情けないけどね」


 妖精たちは口々にそんなことはないと言った。


「シラキは、ボクたちのことを守ってくれてる。だから、ボクたちは力を貸す。そう言う約束だった」


 ミストが彼の瞳をじっと見て、そう言った。彼女はいつもは自信なさげと言うか、どこか弱気な部分があるが、今の彼女にはそう言ったものは見えない。彼女にとってそれは絶対の約束だ。異世界で彼女が一緒にいたいと言ったときに、彼女が約束したことだ。守ってもらうなら、守ってあげる。その約束が無ければ、きっと彼との縁はここまで繋がらなかっただろう。だから、ミストにとって白希との関係の根本なのだ。それを誰にも否定させるつもりはない。それが自分であっても、白希であっても嘘だなんて言わせない。それだけのものなのだ。


「……ああ、そうだね。僕一人じゃ戦えない」


 彼らは校庭近くの小屋に移動する。テレポートを使っても良かったが、いきなり暴れられても困る。エイリアンたちが暴れるということは、妖精たちの存在もばれる可能性が高くなってしまうかもしれない。いままでのオカルトが現実になるとなれば、他のものも全て、疑うようになるかもしれない。そうなる前に止めなければいけないのだ。自分に音と姿を遮断する魔法を使うのは難しいことではないのだが、敵に使うとなると難しいなんてものではない。だから、まずはエイリアンをどこか見つかり難い場所を探さなくてはいけない。グラウンドから場所を映して、どこか路地の裏などに移動するのが良いだろう。


「まずは相手の注意を引きつけないとダメか」


 彼は小屋の近くに移動して、物陰からエイリアンを観察していた。近くで見ると、外から見ていたよりもかなりグレイ型に近い姿だとわかった。もしかすると認識を変えるような技術を使っているのかもしれない。エイリアンも魔法を使えるとは思えないが、魔法と見分けがつかない程の科学力を持っていると言われた方がしっくりくるだろう。サイエンスフィクションではよく登場するからそう考えてしまうだけかもしれない。実際に、科学ではなく魔法を使っている可能性もある。だが、何にしろ注意を引かなくてはいけない。


 彼が前に出ようとしたとき、その小屋に近く付いてくる女子生徒がいた。彼は前に出るのをやめて、その様子を伺う。彼はこの世界の人を助けようとは思わない。他人と妖精たちのどちらかを助けるか選べと言われたら、間違いなく妖精たちを取るだろう。見殺しにだってする。他人で危機が過ぎ去るならそれ以上の最善策はない。今回もエイリアンの様子を見るために、他人が接触するというのは彼にとっては都合がいい。そう思ったのだが、その女子生徒はどこかで見たことがあった。先ほど昼休みに食堂で話しかけてきたあの女子だ。前にエイリアンと戦っているところを見たこともある。彼女はエイリアンの対処を任されているのかもしれないと予想したのだが、何にしろ彼女のことを気に留める必要はないと思考を変えた。


「宇宙人がこんなところで何をしているのですか?」


 彼女は相手が自分に気が付いていないのにも関わらず、不意打ちなどはせずに、エイリアンに声を掛けていた。彼なら最初は不意打ちから始めただろう。正々堂々というは格好いいとは思うが、それはある一定のルールがある時だけだ。命のやり取りではルールなどは無用で、生き残った方が勝利者である。それを知っているはずなのに、先に声を掛けるのは馬鹿のすることだろうと、彼は思っていた。それとも、ゲームか何かだと感じているのだろうか。


「オマオマエ、マタマタ、ジャジャマをスルカ」


 グレイは一体のみで、他には仲間は見当たらない。タコ型のエイリアンも近くにはいないようだ。そもそもあの大きさのがこの場にいたなら、きっと学園中が大騒ぎになっているだろう。グレイは先に球体の付いた変な銃を彼女に向けた。トリガーを引くと銃からは淡く白く光る球が発射されたが、彼女には当たらなかった。彼女はそこには既におらず、グレイの後ろに移動していたのだ。それはテレポートだとすぐに理解できた。同じ超能力を持っていなければ、それを理解することは出来なかっただろう。

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