表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/45

明日への一歩

そんな結構なサプライズもあった卒業のダンスパーティーも無事に終え、王都の屋敷へ戻った。


それから2,3日後には王宮へ入り元々やっていた王妃教育の総仕上げをし、卒業式の3か月後に結婚式をした。


きめ細かな上品なレースを使った純白のウエディングドレスを身に纏いうっすらと化粧をしてもらった私は鏡で見たら別人のようで、そしてこの結婚式も実感がわかなくてボーっとしていたらあれよあれよという間に新婦入場の時間になり、お父様のエスコートでクリス様の元に行った。


父は入場する前「リーナスをエスコートするのも今日で最後か…」とうっすら涙を浮かべていたのを見て私も思わず涙ぐんでしまった。

結婚の実感がわかないとは言ったけど、この時少しだけ結婚するんだって実感がわいたかもしれない。


クリス様が「綺麗だよ」と私に優しい笑みを浮かべて誓いのキスをした。



式が始まる少し前にこの格好でクリス様と少しお話していたのだが、最初お互いがお互いを見た時フリーズしてしまっていた。

クリス様が「ごめん…リィーがあまりに綺麗で見惚れてしまっていたよ」と話した時に恥ずかしかったが「私もです」と言葉を返し2人で照れながら笑い合っていた。

周りのメイドさんたちはそんな私達を温かな目で見守っていたのだろうと思うと後から恥ずかしくなったが。


その後は周りの貴族達の挨拶回りが主な仕事だった。自分の顔を覚えてもらったり色々な貴族の顔ぶれや人となりを知るためだ。



そんなこんなで結婚式も無事に終わりメイドさんに寝室へ案内された。


「この日を待ち望んでいた…」

クリス様の目には熱がこもっていて私を抱きしめキスをした。

私達は甘い初夜を迎えた。







それから月日は流れ、私達の間には2男1女が授かった。

長男にはアラン次男にはバロン末っ子の長女にはラーニャと名付けた。


長男が生まれた時私の中で付けたい名前が決まっていて『アラン』とつけた。

その後男の子と女の子が生まれてそれぞれ『バロン』『ラーニャ』とつけたのだが生まれた順番も男、男、女で偶然だが何となく運命を感じるね、とクリス様と話していたことがあった。



余談だがヘレナとパメラが私の侍女として入城してくれた。2人とも私の近くで働きたいにとかなり努力をしてくれたようで、侍女として顔を見せてくれた時は涙が出るほど嬉しかった。

クリス様とヘレナとパメラが顔を見合わせて「サプライズ成功だね!」とはしゃいでいた。

彼女達と一緒なら次期王妃としても心強いし安心できる。



またマリアは光の魔法持ちということで王宮の神殿で働いている。

私が以前なりたかった職業なのーーって話をしていたら「リーナス様の分も頑張りますね!」と意欲を出していた。

偶然近くを通りかかり、その話を聞いていたクリス様から「え?リィー王宮の神官になりたかったの?いつの話?俺と婚約決定した後じゃないよね…?」と色々質問攻めに合い私はおろかそれを見ていたマリアもたじたじになっていた。

クリス様はたまに焦った時とかぽろっと自分のこと「俺」って言っちゃうよね。今は「私」と癖付けようとしているところが可愛らしい。本人に言わないけれど。



ロビンは王宮の騎士になった。クリス様の計らいで王宮騎士の訓練に参加していたのだが、元々剣の才能もあり人柄も努力家で穏やかなため騎士団の中でも好印象を持たれたらしい。

ただある程度の上の地位に就きたいってなった時には実力だけでなく爵位も必要になってくるよね、って話になり平民のロビンはどうするのだろうと私とクリス様も悩んでた時があった。

ロビンには絶大な信頼を寄せていたし実力もクリス様も認めていて、私達や私達の子供達の近くに置いておきたいと考えていたのだが、私達の近くとなると騎士団の中でもある程度の地位が必要になってくる。

その話をロビンにしたら「それなら大丈夫かもしれない…」と何故か照れたように明後日の方を見ていた。

私達は頭にハテナマークを浮かべていたが、後日私達は驚愕することになる。


クリス様と時間の合間のティータイムを城の中庭で楽しんでいた時、何故かロビンとヘレナが一緒になって現れた。

なんとこの2人婚約は既に済ませていて近々結婚するらしい。

ロビン曰くヘレナの家に婿入りしエルグリン家を継ぐそうだ。



「いつの間にロビンとヘレナ嬢がそんな仲になっていたとは…確かにこれならロビンの身分の問題は解決されたな」

感嘆の声をあげたあとクリス様は今後のロビンの憂いがなくなったことを喜んでいた。



「良かったね、ロビン」


「あぁ…」


今度は幸せになってね、という思いを込めて笑いかければ、私の気持ちが伝わったからか力強く言葉を返した。

気のせいか少し涙ぐんでるようにも見えたが、そこは見なかったことにしよう。

ヘレナになら彼を任せられる。

「ヘレナ、ロビンと幸せになってね」

「は、はい…!」

こちらも力強く頷いてくれたのを見て私は安心して笑みを浮かべた。




私の周りには大好きな子供達がいて、信頼できる友人がいて、愛するご主人様がいる…。



中身残念な悪役令嬢で人生詰んだと思っていた今世だけど私はとても幸せに暮らしている。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ