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夢の中だけ勇者さま?  作者: 菅原よしひろう
選ばれし君の名は
25/58

僕は夢を見た(24)

いつもの城門の前に立っている僕。

借金の事が頭から離れない。

少しずつでも返済しないとアスター隊長にも迷惑がかかるであろうことは想像できた。

仕事を選り好みする余裕は無いのだ。

さっそく求人板に向かう。

途中、リズの親父さんの八百屋で挨拶をする。

よしひろう:「おはようございまーす。」

リズの親父さん:「おう!おはよう!!」

威勢のいい挨拶が返ってくる。

八百屋を通りすぎ、求人板の前に立つ。

報酬の一番高い依頼を探してみる。

よしひろう:「うーん…無い!」

リズはどうやってあんなに高い報酬の依頼を見つけてきたんだろう。

きっと何度も通ってたんだろうな…

あらためてリズの事を感心させられた。

よしひろう:「このゴミ屋敷の清掃くらいか?」

よしひろう:「でも、2万Gは安すぎだろう…」

などと考えていると、後ろからセナの呼ぶ声が聞こえてきた。

セナ:「おーい!よしひろう!」

振り返りながら「はーい。」と答える僕。

よしひろう:「もう歩いても大丈夫なんですか?」

セナ:「いつまでもあんな所で寝ていたら体が鈍って仕方がないからね。」

と言いながら笑顔を見せる。

セナ:「そんな事よりも、アスター隊長が君の事を探していたよ。」

よしひろう:「え?うげっ!?」

セナ:「ん?」

怪訝そうな顔をするセナ。

セナ:「何か心当たりでもあるの?」

よしひろう:「ツケの話しじゃないかと…」

セナ:「ツケって何の話し?」

よしひろう:「あの装備を買うのにちょと…」

と武器防具屋であの装備を60万Gで買ったこと。

まがツケが51万G残っていることをセナに話した。

セナ:「え?あれ、60万もしたの?(笑)」

セナ:「ほとんど払い終わっていないし!」

セナ:「これは大変だわ。」

よしひろう:「とうとうアスター隊長の耳に入ったのかもしれない。」

とビクつく僕に

セナ:「あはははは。行ってみれば分かるよ!」

と一笑に付すセナ。

足取りも重くやっとの思いで騎士宿舎にたどり着いた。

よしひろう:「逃げたい。逃げて死にたい。」

とボヤく僕。

セナに背中を押されて部隊長室前まで来た。

ノックをする。

アスター隊長:「誰か?」

よしひろう:「よしひろうです。」

アスター隊長:「入れ。」

もじもじしながら中に入る僕。

アスター隊長:「今日は元気がないようだが…どうした?」

僕の横ではセナがクスクスと笑っている。

よしひろう:「いえ、なんでもありません…」

アスター隊長:「君に来てもらったのは他でもない例の件だ。」

よしひろう:「装備の件ですか!?」

何を言っているんだ?と怪訝な顔をするアスター隊長。

アスター隊長:「山賊の件だ。」

アスター隊長:「本来ならば騎士のみに与えられる報酬が君の分まで出た。」

よしひろう:「ええ?」

アスター隊長:「レンジャーが上に報告してくれたおかげらしい。」

アスター隊長がこれだとばかりに重そうな袋を机の上に置いた。

アスター隊長:「100万Gだ。」

僕の横では笑いを堪えるのに必死なセナがいた。

セナは最初からこの事を知っていたのだ。

震える手でその報酬の入った袋を受けとる僕。

中を見ると10000と刻印された金貨が沢山入っていた。

よしひろう:「おぉぉ!」

よしひろう:「ありがとうございました。」

とアスター隊長にお礼をする。

アスター隊長:「これで支払いもできるな(苦笑)」

よしひろう:「はい?」

隊長はツケの事など端から知っていたのだ。

一礼をして部隊長室を後にする僕。

向かうは武器防具屋。

一刻も早く借金を返したい一心でひたすら目的地へと向かう。

武器防具屋に入ると店主が愛想笑いをしてきた。

店主:「いらっしゃい。今日は何にする?」

よしひろう:「溜まっているツケを払いに来ました!」

店主:「ありがとよ。で、いくら払う?」

よしひろう:「全部!」

僕は金貨を51枚袋から取り出して店主に渡した。

店主:「たまげたねぇ…」

と驚きながらそれを受けとる店主。

これで借金ゼロだ…

魂が解放されたような気がした。

幸せいっぱいで店を出る僕。

よしひろう:「もう二度と借金はゴメンだ。」

意識が薄れていく。


目が覚めた。

横ではスマートフォンのアラームが鳴っている。

すかさずそれを止める僕。

現実では車のローンが残っていることを思い出していた。

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