5月26日突き抜けろ!
AIモードを交えた最近の検索エンジンというのは、本当にすごい。
全く無名の人間でも情報を引っ張ってくる。おかげで消息を掴めた大昔の戦友などもいて、まぁホント、便利になったものだ。
無名の人間でも検索に引っかかる。ということは、だ。
当然、『矢久勝基』も検索に引っかかる。(笑)
面白いのでいろいろ矢久評を聞いてみると、
『トレンドに乗ってないんで、人気になるのは難しいと思うけど、ま、描いてる分量と熱量は半端ないから、ワンチャンあるかもね』
みたいなことを言われた。まぁ異議はない。
一方で、あえて名前は挙げないけど、現在カクヨムで、ずいぶん御盛況な、とある方の名も書き込んでみた。
『小説家になろう』に登録した当時から、何となく面識のある方で、あれから何年経ったか忘れたけど、俺の知る範囲では、当時からいる方で今も描き続けている〝俺以外の〟唯一の方だ。
するとAIは言った。
『矢久勝基と違ってトレンドを見抜く力に優れている。実績も上げているし、いつオファーを受けてもおかしくないデビュー前夜の作家さね』
おお……すげぇ……。
才能の差だとは思わないし、嫉妬心とかも一切ない。
純粋にすごいと思うし、やり切ってデビューできるよう、俺も心の中で応援したい。(あくまで心の中で)
売れてない時はお互いにぐちぐち言っていた(笑)。彼の呼びかけで、俺は(運営の通告にムカついて)一度辞めていたカクヨムを再開したし、コンテスト作品を描く際に手伝ってもらったこともあった。
そんな彼があと一歩でトンネルを抜けられるなら、それはとても喜ばしいことだ。
俺はとにかく夢を追い続ける半生を過ごしているから、同じように夢を追いかけてる人間をたくさん知っているし、そして、その多くを見失った。
夢を諦めたから情報が届かなくなった奴もいれば、無名すぎて活動をしていてもそれが見えてこない奴らもたくさんいる。
逆に俺だって、俺の消息を知るところまでたどり着ける奴は稀だろう。
みな、どこかで歯を食いしばって、人知れず頑張っているのだと思う。
それが夢へ向かっているか、もはや現実に追われているだけなのかは分からないけど、いずれにしてもその誰かが、俺らが誰も突き破れていない壁を突き抜けて、その向こうの世界へと羽ばたいてくれるなら……
……それほど愉快なことはないじゃないか。
夢追い人は歩き続ける。隣で誰かが倒れても、前で誰が野垂れ死んでても、自分の水筒の水を分けてやる余裕すらない。
どこまで歩けばたどり着けるか分からない。辿り着いた先に、更なるいばらの道が用意されているかもしれない。
だけど、歩き続けるしかない。自分の足が動くうちは。自分の目が閉じられないうちは……。
まぁ、もう、だから、みんな、がんばれ。
……そう、思いながら、歩き続けている。




