第十ニ話
遅くなって申し訳ございませんm(__)m
リアルが忙しくて午後に小説を書けませんでした。
天文六年 (一五三七年) 三月 播磨国 揖保郡 鶴觜山
恐らく俺の顔色はとても悪いだろう。それもその筈だ。今、俺は八百人の命を背負っている。その一人一人に家族がいて、人生がある。正直怖い。俺のせいで人が死ぬと思うと。そして遺族に恨まれるかも知れないと思うと。
「孫四郎様、怖いですか?」
勘助が聞いて来た。
「ああ、怖い。可笑しいか?」
どうやら勘助には見抜かれていた様だ。
「いいえ、可笑しくありません。それが普通の感情です。むしろその感情を忘れないで下さい。忘れてしまったら、それは人を物として見ていることになります。そうなると、人の心は離れてしまいますので。」
勘助はとても真剣な顔をしながら話していた。
「そうするよ。」
三木氏の城がある方向から歓声が上がった。城が落ちたのだろうか。
「英賀城が陥落した様です。」
物見の兵が報告して来た。
「ご苦労。聞いたな、勘助、重隆。尼子軍本陣が渡河し始めたら奇襲を掛ける。準備せよ。」
「「はっ」」
手が震える。だが、此処で負ける訳にはいか無い。覚悟を決めろ孫四郎。
天文六年 (一五三七年) 三月 播磨国 揖保郡 鶴觜山
「尼子軍が動き始めました。」
「ご苦労。」
流石に早過ぎないか。城を落としてから二日しか経っていないぞ。尼子領内で問題でも起きたか?分からん。情報が無さすぎる。この戦が終われば忍びを雇うか。
「尼子軍の八割が渡河し始めました。」
「皆の者。狙うは晴久の首一つ。首は打ち捨てにせよ!全軍出陣だ!」
「「「「応」」」」
いつもより、長めになってしまいました!
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