君の鼓動
ピカッピカ
ピカッピカ
眩しい。
まさか。
この光。
ドンっっ
「っいてぇー。」
俺はお尻から着地した。
そしてついた場所は来たかった場所だった。
「帰ってこれた。」
なんで戻ってこれたかはわからないが俺は妄想を使い異世界にまた飛んでこれた。
「エリクどこ行ってたんだよ。しかも何もないところで何転んで。」
ソードが言った。
俺はソードの顔を見て泣きそうになった。
「なんだよ?エリクなんか変だぞ。」
ソードが身を引いた。
「エリクさん急にいなくなったから心配した。エリクさんまでヒィユちゃんを追いかけて先に行ったかと思ったよー。よし。エリクさんも揃ったしリィムちゃんとヒィユちゃんのところに早く急ごう。」
キャッティが言った。
俺はよし行こう。と言った。
「コリン、まだリィムは何もされてないか?」
俺は急ぎ足になりながら聞いた。
「まだリィムの鼓動は動いてるし脈も安定してるよ。」
俺たちはその言葉に安心しつつ急いだ。
もう少しでツムリ教に着く。
ヒィユがいなくなったことをおじさんやおばさんになんて言おう。
するとソードが
「ツムリ教にも寄りたいが先を急ごう。コリン、ヒィユたちはツムリ教にはいないんだよな?」
「うん。だんだん近付いてきてわかったけどリィムたちがいるのはオートエスカだと思う。だからツムリ教の次のレクイエムにもいない。」
「なんだと?オートエスカ?父さん、母さん...。」
と言った。
オートエスカはソードとヒィユが生まれ育った場所。
そしてリィムもよく出掛けてた場所。
なぜあの男はオートエスカに。
「あの男以外にもいる。よくわからないけど知ってる気配。」
コリンが言った。
俺たちはとりあえずツムリ教を通りすぎオートエスカに向かった。
ツムリ教からオートエスカまでは距離があり今からだと着くのが夜中になってしまう。
だから仕方なく今日はこれ以上向かうのを止めソードとキャッティが買ってきたテントと寝袋で一夜を明かすことにした。
街灯がなく真っ暗ででも焚き火をしてたのでそれだけが唯一の光だった。
「リィムたち大丈夫かな?」
俺は言った。
「エリク、お前には妄想が使える。」
ロストが励ましてくれた。
「あっそうだ。ロストお前このカード入るか?」
俺は会員カードを出しロストに見せた。
「使える。ここに入れれば。」
俺はロストに会員カードを入れた。
ロストを見ると貯コインが10,000もありこれなら戦えると思った。
そして静かな夜にコンコン、トントン、ギッギッと音がして見てみるとやっぱりキャッティだった。
そして隣にはソードが。
2人は武器の手入れをしていてキャッティは手入れだけでなくまた何かを作っていた。
「いいな。2人には武器があって。」
俺は言った。
するとキャッティは
「エリクさんは妄想があるんだから。そっちの方が羨ましいよ~。」
「俺たちはこの武器がなくなったら戦えない。だから武器より妄想の方が強いと思うぞ。」
とソードも言った。
「でも俺妄想使いなのに上手く出来なくて。」
実は不安で。上手く使えこなせなくて。そう言うモヤモヤした気持ちを全部2人に話した。
すると
「俺は妄想使いの妄想って使えないからわからないけど普通の頭で考えて楽しい妄想ならしたことあるよ。」
と言い妄想の中ではイケメンになれたり強くなれたりヒーローになれたり違う自分になれるよな。
考えるだけでわくわくしてドキドキして。
するとキャッティも
「あっそれならキャッティも。お姫さまになったりいつか素敵な王子さまが迎えに来てくれたり。」
話している2人はとても楽しそうだった。
そしてその妄想の話1つひとつが真剣に言ってて俺は気づいた。
いつも妄想が失敗するときって焦っててただ強く願うだけだった。
「そうか、なりきるんだ。」
俺は2人にお礼を言った。
2人は不思議がってたが次は上手くヤれると思った。
そして明日も早いので寝ることにした。
空は星がとても綺麗だった。




