Twitterまとめ
Twitterに載せた4話の小話となっております。
2021/02/16
理想の男のヤキモチ
「また、うんこかよ・・・」
スマホを手に雅が呟いた。
その呟きにカウンター席に座っているいつものメンバーは、話を中断して雅を見た。
雅の呟きの意味を、理解している三人。
白田と雛山は苦笑い。
桃はあはははははと声に出して笑ってる。
つい先程、買い出しに出ている明に言い忘れたことがあったと言っていた雅。
それをLINEで伝え、明の返答が『うんこ』だったのだろう。
「何で、いつもまともに返してこねぇーんだよ。小学生か」
「俺にも、それで返してきますよ」
呆れている雅に、にこやかな表情で同調する白田。
そんなLINEのメッセージにバカさ加減に呆れている雅とは違い、白田はそういう所も可愛いなぁと思っているのだろう。
まだ恋人ではないが明の身内である雅と同じ距離感なんだと思い、心中では喜んでいるのかもしれない。
「けど~、なんで【うんこ】なのかしら」
桃は首を傾げて、前々から気になっていた事を口にした。
「多分なんですけど、了解の【うん】て事じゃないですか?」
雛山の言葉に、その場に居たメンバー全員が「なるほど」と納得。
「けど、ピヨちゃんには【うんこ】って送って来ないでしょ?」
「はい、【解った】とかその類のスタンプですね」
「・・・・ねぇ、ピヨちゃん・・・今、右見ちゃだ駄目よ」
「はい・・」
左隣に座っている桃の言葉に、コクンと頷く雛山。
白田が座っている右側から冷気が漂ってきたのを、雛山は身をもって感じた。
隣の男から発せられるヒンヤリした寒気は、明が戻ってくるまでフスカル店内をキンキンに冷やした。
終わりネ
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2021/02/19
バニーカクタスのミシェルさん
双葉広告代理店の近くに店舗を構える、化粧品雑貨店バニーカクタス。
働く女性が多いこのビジネス街では、かなり役立っているお店。
女性が必要な物を所狭しと置いてあり、買い物の時間がない女性や、急遽出張等の女性にも喜ばれる品揃えだ。
【女性らしく働く為の戦闘グッズ】をコンセプトにしているこのお店の店長は、ミシェル。
ミシェルは本名だが、外見は純日本人。
両親ともに日本人だが、産まれた場所がヨーロッパという事で洋風の名前をつけられた。
可愛いもの綺麗なものに目が無い彼女は、自分の見立てで商品を仕入れている。
基本高価なモノは置かない主義だが、一角だけ高級化粧品であるフローラの商品を置いていた。
綺麗なモノは人間にも適用される。
フローラの営業である愛野明が飛び込みで来た時に、彼の美しい顔に二つ返事でフローラの商品を取り扱うことになった。
定期的に顔を出していた明が、営業部から外れた事で「担当者が代わるなら商品は置かない」とミシェルのわがままにより再び明は顔を出すようになった。
そしてフローラの新商品が発売になる1ヶ月ほど前、明が仕上がったポスターを手にやって来た日。
周りの会社の就業時間で歩道に人が溢れかえる中、1人の青年がガラス窓から店内をじっと見ている。
それもビックリした表情で、かれこれ3分程硬直。
「・・・・・・店の前で、スタチューされると困るわ」
「いや、大道芸じゃないですよ。何見てるんだろ?」
ミシェルの呟きに、思わず突っ込む店員の兜丸。
外の青年が見てる物は何かと視線の先に顔を向ける中、ミシェルはガラスドアを開き外へと顔を出した。
「どうかされました?」
「!?」
声を掛けられ漸く動き出した青年は、狼狽えるように「え・・あ・・いえ・・えと」と言葉に詰まる。
「何かプレゼントをお探しとか?」
「いえ!そそそんなんじゃ・・」
ミシェルは外に出ると、彼の隣に立つ。
そして店内に視線を向けた。
あぁ・・・ここはよく見える。
明が持ってきた新商品サンセールのイメージポスター。
今までの高級化粧品のイメージを覆す、可愛いをモチーフにしたポスターは彼が立っている位置からだととても映えて見えていた。
「あの商品は一ヶ月後の発売になります」
「いえ・・あの・・・・あのポスター僕が考えたんです。仕上がりは目にしてたんですけど、こうやってお店に飾られてるのを初めて目にしたもので・・・・ちょっと感動しちゃって・・
「あぁ、そうなの?じゃ、双葉広告代理店の方なのね」
「はい」
「今日張り出したばかりよ。ポスターを持ってきてくれた営業の人も、凄く気に入ってるって言ってたわ」
「そうなんですか!?」
「あのポスターを見て、予約を決めたお客様も居るわよ」
「・・・・・・」
青年はミシェルの言葉に、感動がMAXになったのか大きな目がうるうるとしてきた。
「中に入って。近くで見るといいわよ」
自分がデザインしたポスターに感動して涙ぐむ真っ直ぐな青年に、ミシェルは扉を開けてあげた。
女性のお店に入る事に少し緊張気味の彼に笑いを漏らし、可愛い来客を招き入れた。
終わりネ
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2021/02/21
雅と桃
※70話後の小話
太郎の誕生日会。
雅の甥の明とその想い人と何やらハプニングがあったものの、それも丸く収まり楽しいパーティーだとそれぞれ満足してフスカルを後にした。
雅は桃が運転する車の助手席に乗り、手のひらに乗せている愛用のジッポーライターを見つめて深い溜め息を吐く。
「もう。それ大分使い込んでるだから、新しいの買ったらいいじゃないの」
純銀製のジッポーは、長く使っているうちに細かな傷が入っているものの、今日明に貸した事で大きな傷が出来てしまった。
問題なく火は付くが、愛着が湧いているだけあり気分は滅入る。
明の頭をゲンコツで殴るだけでは、この気分は晴れなかった。
「忘れたのか?これお前がくれたやつだろうが」
「覚えてるわよ。だけどさ、一生使えなんて思って贈ってないもの」
「そうだけどよ・・・・」
「大切に使ってくれてるの十分伝わってるから、もういいのよ」
「自分で傷つけるのはいいんだよ、あいつにヤラれのが腹たつ」
「もう・・・いいじゃない。それなら、明ちゃんと白ちゃんがくっついた記念にプレゼントしようかしら?」
「おい・・・・何だよその記念・・・目出鯛のか、俺にはわからね~よ」
ゲイである自分が、男の桃とパートナーとして一緒に居ることは自然の事。
だがノンケの明が、同じくノンケの白田と惹かれ合い・・・一緒になることが幸せな事なのか疑問に思う。
自分の影響も多少あるのかもと、太郎に申し訳ない気持ちがある。
今日の2人を見て、太郎は気付いたのだろうか・・・
あえて白田を見ないようにしている明と、そんな彼を愛おしいそうに見ていた白田。
一服と一度外に出てから、戻ってくる間に2人に何かあったのかはひと目見て解った。
がそれはゲイである自分と桃だから気付いたのかもしれないが・・・・
「まぁ暖かく見守りましょうよ。まだ・・・問題はあるんだろうし」
「はぁ・・・そうだな」
明の過去を思えば、晴れて恋人同士という訳ではなさそうな2人。
幸田の家の事もある。
問題は山積みだが・・・・白田の明を見つめる目を見れば、彼には問題にも感じないかもしれない。
終わりネ
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2021/02/25
ピヨ山の憂鬱
※本編71話の小話
はぁ・・・2人について来て欲しいなんて言わなけりゃよかった・・・
そう思っても後の祭り。
スポーツ用品店へ一緒にと日曜日の予定を聞いたが、明も白田も予定有り。
それならと、明はある人物に同行してもらったらと提案。
その提案が、雛山にとってはありがた迷惑。
頭にきたとは言え、プロボクサーである相手をギャン泣きしてポコポコと殴ってしまった。
もう二度と会わないだろうと思っていたのに・・・・・どの面下げて会えばいいのか・・・
目の前で、その相手に電話を掛けている明をジッと見る雛山。
電話に出るな・・・・・電話に出るなぁ~~~~
とまだ出ない電話の相手に向かって、強い念を送る。
だがそれも虚しく、電話が繋がったのか明は雛山を見てニヤリと笑う。
「おい、日曜日空いてるか?空いてるだろう?暇そうだもんな」
電話の向こうの男に挨拶もなしに、予定を訊くどころか暇だと決めつける明。
だが、まだ諦めない。
予定入ってろ・・・暇じゃないって言え・・・・
小鼻を膨らませて、じっと明を見つめて再び念を送る。
「雛山、ちょっと見すぎじゃないか?」
耳の直ぐ側で聞こえた、白田の声。
右側に座っていた男の方へと顔を向ければ、思いの外近い端正な顔に雛山は左へのけ反る。
相変わらず口元は微笑んでいるのに、目が笑っていない。
こんな時でも、ヤキモチですか・・・・
そう思っても口に出さず、意味もなく首をフルフルと振って見せる。
「良かったなぁ~~ピヨ山。竜一、ついて行ってやるってよ」
そんな事をしている間に、明は通話を終了。
しかも雛山にとって、最悪な結果となった。
こんなにも休日が、待ち遠しくないと思える日が来るとは・・・・・
体調を崩せ・・・お腹を壊せ・・・・
雛山は諦め悪く、ここには居ない男を思い浮かべながらそんな念を送ってみた。
終わりネ
以上
tuitlutaまとめでした!




