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ずいぶん間が空いてしまいました。申し訳ございません。
よりによって白い服かぁ・・・・・
黄緑色の「カマキリ」は、そこそこ目立つと思うんだけどなぁ・・・
握手しようとした手を思わず引っ込めてしまう。
やっぱり、これは聞いておきたい!!!
えっ 聞くよね?普通だよね?
なんていうか・・・聞きづらいんだけれど…ね
「あ、あの…」
「いかがされましたか?」
「そ・・・のですね・・・」
「ヤナイ…まさか、クライズ副団長に一目ぼれか?許さねーぞ」
「ニサリは黙ってて!」
差し出した手が行き場を失ったままのクライズ副団長とやらは
少し不思議そうにこちらをうかがっている
肩に昆虫乗っけた成人男性とか
それの方が不思議だから!!!シュールだから!!
私の周りに居ないタイプです。
ま、まあ、この国で出会ってしまった残念なイケメン達
みんな私の周りに居ないタイプですけどね
居たら困るタイプの方が正しいか…
「あーあのですね」
「はい」
「その肩にいらっしゃる昆虫さんが、私を威嚇してるんですが・・・それって普通ですか?」
「「「!!!!!!!」」」
私が質問したとたん、3人が驚いた表情を見せる
いや・・・1番驚いてたのは私だからね?絶対貴方達ではないはずだからね?
「あ、貴女様はわたくしのオーフェリアス5世が見えるのですか?」
えっ あっ ちょっ これついさっき受けた洗礼・・・
揺さぶるの・・・やっ やめ・・てください・・・ いや。まーじーでー
「クライズ副団長落ち着きなって」「副団長~女性を揺さぶっちゃダメだよぉ~」
「あっ はっ 取り乱してしまいました。申し訳ございません」
このやりとりも・・・さっきしたばっかりだよ・・・・
なに?このクライズ副団長とやらは
人を揺さぶるのは癖ですか? 取り乱しやすい体質ですか?
つうか…オーフェリアス5世って誰だよ!!!!
「オーフェリアス5世が・・・誰の事だかわからないですけど、その昆虫さんの事ですかね?」
「ええ、そうです。わたくしの愛する使い魔『オーフェリアス5世』です」
「使い魔・・ですか」
そーですか。愛するの部分は気にしなくていいでしょうか?
「貴女様は見えるのですね」
「…見えちゃいけませんでしたか?」 むしろ見たくなかったですよ?
「貴女様からは、まったく魔力が感じられないというのに…私の使い魔が見えるとは…」
クライズ副団長は何やら考えこんでしまって動かない
私と彼の間に、意図的に視界に入れないようにしていた新キャラ2 緑の子(仮)が入ってきて
「ねーねーおねーさん、僕のはー?ねえ、僕の使い魔は見えるー??」
と言いながら 私の目の前で手のひらを広げた
緑の子(仮)の手のひらには何も乗っていないように見える
あー 黒子? ちょっと目立つねぇ 位に思いたい
『カマキリ』の次は『蟻』とか、私は信じない
え、なにここ 虫王国?
てか蟻とか普通に考えて弱くないの?
私が彼の掌の黒子みたいな蟻を見つめてると
「やっぱり、おねーさんには見えるんだね。カッコいいでしょw僕のライドサブキャリオン32世」
32世・・・・って・・・
31世まではどーした?プチって逝かれましたか?逝っちゃいましたか?
そして無駄に名前長いよ!!!
本音を言えば色々突っ込みたい
でもね、「カッコいいでしょwwえへへー」と言って胸を張ってる緑の子(仮)
なんて言うか
とんでもなく可愛いんです。
少年可愛いなあ。癒しだなぁ。
そんな思考が顔に出ていたのか隣から
「ヤナイ・・・気持ち悪いぞ」と
ムカつく男<ニサリ>からムカつく突っ込みを貰った