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閑話 治療師C。4 共犯者。

 今日で3日目になる。


勇者は彼女に付きっきりだ。

・・・無理もない。


日に2度ほど回復魔法をかけている。

あれはかなり限界近くまで魔力を使っているようだ。


でも彼女の顔色がほんの少しだけ戻るようなので

まだ死なないでいるのは勇者のおかげだろう。


呪術師は宰相と神殿に出かけて行った。

神殿がなにか助ける手段を持っているかもしれないと・・。

宰相は神殿をなぜか嫌ってたんだが、大丈夫だろうか? 。


誰もいないはずの隣の部屋に人の気配がするので開けたらジジイの集団がいた! 。

王様まで・・・こんなところで会議な訳もない。


こそこそ逃げ出そうとした大魔導師が首謀者だった。


勇者の回復魔法の余波おこぼれが目的だった。

おかげで若返ったという。


彼女は死にかけてるのに何考えてるんだコイツラは! 。


<ほらコレ! >とフードを取ると大魔導師の頭に毛が生えていた。

ツルツルでピカピカの立派なハゲ頭だったはずだ! 。


若ハゲだったので何十年ぶりかの髪の毛だ・・とそっとなでている。


振り返ればジジイどもがうんうんと頷いている。

王様・・・。


<お前だってごま塩頭になってるぞ。>と言われる。


えっ? 。


子供のころ治療師が使った強い薬の副作用なのか私は白髪なのだ。

それが・・?! 。


あわてて鏡をのぞくと確かにごま塩だ! 。


ニカッと笑った大魔導師が<共犯だな。>と言う。


・・・言うなよ! 。

勇者には絶対に! 。


戻ってきた呪術師が

<神殿長が秘術を試してくれる。>と言う。


余波おこぼれは打ち止めだな。


あからさまにガッカリしてるジジイどもに腹も立ったが気の毒にも思えたので

<毛生え薬>を処方した。


オレだって白髪を何とかしたかったんだよ! 。

周りには内緒で色々研究してたんだ。

白髪はもどらなかったが<毛生え薬>はその副産物だ。


勇者の回復魔法の余波ほどの効果はなかったがそれでも

既存の物よりは効いたらしい。


商業ギルドのギルド長まで聞きつけてやってきた。

やっぱりハゲだった・・・。


処方箋を渡して製造・販売を丸投げした。

そこそこ売れたようだ。


おかげで薬の研究費は潤沢だ。

勇者に感謝だが・・・あー・・・言えないよねコレ。

 研究をお金にするのは色々大変みたいですね。

お金にならなくても重要な研究・仕事は当然存在しますが

研究費の確保ってなかなかシンドそうではあります。


祖父はツルピカ。

父は<滅びゆく草原>または<疎林>。

兄達は抵抗中らしく養毛剤・育毛剤をコレクションしてます。

プププ、只今兄達の推移を観察中。


え? 私? 。

女はハゲませんよ。

薄毛にはなりますけどね。

女性ホルモンありがとう! です。

一応女だったんですねえ。(笑。)


八ッ! しまった! 息子はハゲるかも! 。

治療師さぁ~ん、コッチにも分けてちょうだぁ~い。

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