表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/147

勇者。22 おはよう。

 時刻はもう真夜中です。


彼女の時間が残り少ないのは分かっているので

あのまま馬車で神殿まで運びました。


神殿長さんが迎えてくれ挨拶もそこそこに施術してくださることになりました。


最奥の祭壇のあるかなり広い部屋。


部屋の隅にきれいな少年がいるのですが誰でしょう。

皆、気にもしてないようで施術の準備をしていきます。

彼に軽く会釈したらなぜか驚いた風情でしたが・・はて? 。


呪術師さんは神殿長さんとなにやら打ち合わせめいた様子です。

なんだか彼の方が偉そうに見えるのは気のせいでしょうか。


彼女は真ん中の敷物の上に寝かされています。

場所を指示されそこで一定量の魔力を

放出するようにと言われました。


召喚に使ってた魔石の代わりらしいです。


神殿長さんと呪術師さんは呪文を唱えている様子でしたが

そのうちに魔方陣が浮かび上がってきました。


不意に彼女の姿が二重にぶれたように感じられます。

彼女はほんわりとした光に包まれたまま

時間が過ぎていきました。


気が付けば魔方陣は消えていました。

神殿長さんと呪術師さんはうずくまって動きません。

彼女は顔色が戻っていました。


それだけで成功したとなぜか感じました。

目覚めないままですが・・。


隅に居た少年はいつのまにかいなくなってました。

きっと神殿の関係者だったのでしょう。


あとは体と魂がなじむのを待つようにと神殿長さんに言われました。


ただただ感謝を込めて頭を下げました。


そういえばお布施もまだでした・・。

準備すらしてなかったです・・・

まあ、あとからでもいいかも・・・

などなどと余計なことがワサワサ頭に浮かんできます。


これは人心地が付いたと言っていいんでしょう。


目覚めない彼女に回復魔法を弱めにかけてみました。

反応を感じます。

嬉しくてすこしづつすこしづつ強めてかけました。


<あまり急がない方がいい。>と

呪術師さんに止められてしまいました。


2日後に目覚めた彼女は<おはよう。>とほほ笑んでくれました。

 う~ん、なんとかめざめてくれました。

勇者くん、病後みたいなもんなんだから無理させちゃあアカンよ。


それにしても秘術の主催者がバイト君の方だって気づかないって

どんだけテンパってるんですかね? 。

まあ、基本彼女のことしか頭にないので他は見えてても

見えない状態なんでしょう。


異世界でもお布施って要るのね。


伯父の葬儀でちょっと〇ケの入って来てた

親戚の一人がぼそっと<坊主丸儲け。>と言ったのが

聞こえてしまい来てくれた和尚さんに聞こえなかったかと冷や汗をかきました。


田舎のお寺はたとえ<丸儲け>でも過疎化していくと檀家も減っていくので

維持は大変です。

後継者がいないところも多いです。

ちょっとくらい<丸儲け>でも仕方ないのになあと思いましたよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ