第77話 “切り捨てるもの”と、守人の覚悟の輪郭
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未来樹の根元に広がる光の紋が、
恒一の答えを待つように脈動していた。
――守人とは、
――つなぐ者。
――だが、つなぐためには
――何を切り捨てるかを選ばねばならぬ。
その問いは、
光よりも鋭く、
影よりも重かった。
リオが叫ぶ。
「切り捨てるって……
そんなの、守人がやることじゃないっすよ!」
エイルは震える声で言う。
「でも……
未来樹は“真実”を問いています……
守人は、すべてを救えるわけじゃない……
だからこそ……
選ばなければならない……」
影は低く呟く。
「恒一……
この問いは、お前の“覚悟の核”を試してる。」
ナギは静かに言った。
「未来は“選ぶ”ことで形になる。
でも同時に、
“選ばないもの”も生まれる。
それをどう扱うかが、守人の本質。」
残響は短く告げる。
「つなぎ手。
答えろ。」
◆恒一の葛藤
恒一は拳を握りしめた。
「……切り捨てる……
そんなの……
簡単に言えるわけがない……」
未来樹の光が揺れ、
問いがさらに深く響く。
――守人よ。
――おまえは“すべてをつなぐ”と言った。
――だが、すべてを抱えれば、
――おまえ自身が壊れる。
リオが息を呑む。
「そんな……
恒一さんが壊れるなんて……!」
エイルは涙をこぼす。
「守人は……
自分を犠牲にする存在じゃありません……
でも……
誰かを守るために、
何かを選ばなければならない……」
影は静かに言う。
「恒一。
お前は“つなぎ手”だ。
だが、つなぐためには……
“つなげないもの”もある。」
ナギは優しく微笑む。
「それを認めることが、
守人としての第一歩なんだよ。」
◆恒一の答え
恒一は深く息を吸い、
未来樹を見据えた。
「……俺は、
“自分ひとりで全部を抱え込む未来”を切り捨てる。」
未来樹の光が揺れる。
――ひとりで抱え込む未来を、捨てるか。
「そうだ。
俺は全部を救えない。
全部をつなげない。
全部を守れない。
それを……認める。」
リオが息を呑む。
「恒一さん……!」
「でも――
だからこそ、
“仲間と一緒に未来をつなぐ”道を選ぶ。
俺は守人だけど……
ひとりじゃない。」
光が恒一の胸から溢れ、
未来樹の紋へ流れ込む。
エイルは涙を拭う。
「恒一さん……
それが……
守人の答え……!」
影は笑う。
「全部を抱え込まねぇって決めたか。
それでいい。」
ナギは静かに頷く。
「未来は……
誰かと一緒に歩くことで強くなる。」
残響は告げる。
「つなぎ手よ。
お前の答えは“守人の未来”を形にした。」
◆未来樹の変容
未来樹が強く輝き、
根元の光の紋が一気に広がった。
リオが叫ぶ。
「紋が……完成していくっす!」
エイルは震える声で言う。
「恒一さんの答えが……
未来の紋を満たしている……!」
影は目を細める。
「次の道が……開くぞ。」
ナギは静かに言った。
「守人の未来が、
ようやく動き始めた。」
残響は最後に告げる。
「進め。
つなぎ手。
未来樹の先に、
“守人の道”がある。」
光が広がり、
新たな道が姿を現した。
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