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第63話 未来の影の“第二の問い”と、揺らぐ未来の地平

総集編もあるので、テンポよく読みたいかたはそちらがおすすめです。

世界の心臓の脈動がさらに強まり、

 未来の影は揺れながら形を変えた。


その姿は――

 恒一に似ているようで、

 まったく別の存在のようでもあった。


リオが剣を握りしめる。


「恒一さんに似てる……

 でも、さっきの深層の影とは違う……!」


エイルは震える声で言った。


「はい……

 これは“これから生まれる可能性の恒一さん”……

 未来の影は、

 “まだ形になっていない未来の自分”なんです……」


影は低く呟く。


「つまり……

 未来の影は“これからの恒一”を試してるってことか。」


ナギは静かに頷いた。


「うん。

 未来はまだ決まっていない。

 だからこそ、

 “どんな未来を歩むのか”を問われてる。」


残響は短く言った。


「つなぎ手。

 次の問いが来るぞ。」


◆未来の影の第二の問い

未来の影は、

 恒一の前に立ち、

 静かに問いかけた。


――つなぎ手よ。

 ――おまえは“つながり”を未来の形とした。

 ――だが問おう。

 ――そのつながりは、永遠に続くと信じているのか。


恒一は息を呑んだ。


「……永遠……?」


未来の影は続ける。


――未来には別れがある。

 ――失う瞬間がある。

 ――それでも“つながり”を未来の形と呼べるのか。


リオが叫ぶ。


「そんなの……

 別れがあるからこそ、つながりが大事なんじゃないっすか!」


エイルは涙を浮かべる。


「はい……

 永遠じゃなくても……

 つながりは確かに存在します……!」


影は腕を組んだ。


「未来の影……

 お前は“永遠じゃなきゃ意味がない”って言いたいのか?」


ナギは静かに言った。


「違うよ。

 未来の影は“覚悟”を問いてるんだ。

 つながりがいつか終わるとしても、

 それでも選べるのかって。」


残響は恒一を見る。


「答えろ。

 つなぎ手。」


◆恒一の答え

恒一は深く息を吸い、

 未来の影を見つめた。


「……俺は、

 つながりが永遠だなんて思ってない。」


未来の影が揺れる。


「影とも、

 リオとも、

 エイルとも、

 ナギとも、

 残響とも――

 いつか別れが来るかもしれない。」


リオが息を呑む。


「恒一さん……」


恒一は続けた。


「でも――

 終わりがあるから、

 今のつながりが輝くんだ。

 永遠じゃなくても、

 “確かに存在した”ってことが大事なんだ。」


未来の影は静かに揺れた。


――終わりを恐れず、

 ――つながりを未来と呼ぶか。


「呼ぶ。

 俺は、

 “終わりがある未来”を選んだんだ。」


光が恒一の胸から溢れ、

 未来の影を照らした。


◆未来の影の変化

未来の影は光に包まれ、

 その輪郭が柔らかくなっていく。


リオが叫ぶ。


「未来の影が……弱まってる!」


エイルは涙を拭う。


「恒一さんの答えが……

 未来を安定させてるんです……!」


影は笑う。


「やっぱりお前はブレねぇな。」


ナギは静かに言った。


「未来は……

 覚悟で形になる。」


残響は短く告げる。


「だが、審判はまだ続く。

 未来の影は、

 “最後の問い”を残している。」


未来の影は揺れながら、

 次の問いを紡ごうとしていた。

面白かったらブックマークと高評価お願いします。また、noteにて紹介動画等を投稿中ですので、ぜひご覧ください。

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