表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
64/894

第59話 “世界の心臓”の鼓動と、守人たちに迫る新たな影

総集編もあるので、テンポよく読みたいかたはそちらがおすすめです。

深層の歪みが癒えたあと――

 世界は静かに、しかし確かに変わり始めていた。


空の色は深く、

 風は柔らかく、

 大地は脈打つように光を放つ。


リオが空を見上げる。


「なんか……世界が呼吸してるみたいですね!」


エイルは微笑む。


「はい……

 深層の歪みが整ったことで、

 世界の核が安定し始めています……

 まるで“心臓”が動き出したみたい……」


影は腕を組んだまま言う。


「だが、まだ終わりじゃねぇ。

 世界の揺らぎは完全には消えてない。」


ナギは静かに頷いた。


「うん。

 深層の歪みは“恒一の心”に近い場所だった。

 でも次は……

 “世界の心臓”そのものに近い歪みが現れるはず。」


残響は短く言った。


「進むぞ。

 守人としての本番はここからだ。」


◆世界の心臓の鼓動

恒一たちが歩みを進めると、

 大地の奥から“ドクン”と音が響いた。


リオが驚く。


「今の……何の音ですか?」


エイルは目を閉じ、

 世界の気配を探る。


「これは……

 世界の核が脈打つ音……

 世界が“生きている”証拠です……」


影は眉をひそめる。


「だが……

 その鼓動が乱れてるな。」


ナギは静かに言った。


「うん。

 深層の歪みを整えたことで、

 世界は動き出した。

 でも動き出したからこそ、

 “次の歪み”が表に出てくる。」


残響は恒一を見る。


「つなぎ手。

 世界はお前に期待している。」


恒一は深く息を吸った。


「……わかってる。

 行こう。

 世界の心臓へ。」


◆新たな影の気配

そのとき――

 空が震えた。


深層の歪みとは違う、

 もっと鋭く、もっと冷たい気配。


リオが剣を構える。


「来ます……!

 さっきの影とは違う……!」


エイルは青ざめる。


「これは……

 “未来の残滓”じゃありません……

 もっと……古い……!」


影は目を細めた。


「古い……?

 どういう意味だ。」


ナギは静かに言った。


「これは……

 “世界が生まれる前の影”。

 可能性ですらなかった、

 “無の残滓”……」


残響は短く告げる。


「世界の核が生まれたことで、

 “無”が揺り動かされたのだ。」


◆無の影、顕現

空の裂け目から、

 黒でも白でもない“無色の影”が現れた。


形は曖昧で、

 存在しているのかすらわからない。


リオが震える。


「な、なんだよこれ……

 影なのに……影じゃない……!」


エイルは声を失う。


「これは……

 “存在しなかった未来”……

 可能性にすらならなかった、

 世界の外側の残滓……!」


影は拳を握る。


「つまり……

 恒一の未来とも関係ねぇってことか。」


ナギは静かに言った。


「うん。

 これは“世界そのものの影”。

 守人じゃなきゃ触れられない存在。」


残響は恒一を見る。


「つなぎ手。

 お前の力が必要だ。」


◆恒一の決意

恒一は一歩前に出た。


胸の奥で、

 世界の核の鼓動が響く。


「……わかった。

 俺がつなぐ。

 世界の影でも、

 未来の影でも、

 “無の影”でも――

 全部つないで、

 世界を安定させる。」


リオが叫ぶ。


「恒一さん!

 俺たちも一緒に戦います!」


エイルは頷く。


「あなたを……

 ひとりにはしません……!」


影は笑う。


「当たり前だろ。

 お前の未来は、俺たちの未来だ。」


ナギは静かに微笑む。


「行こう。

 世界の心臓を守るために。」


残響は最後に言った。


「進め。

 守人たちよ。

 “無の影”が、お前たちを試す。」


世界が震え、

 無の影が動き出した。

面白かったらブックマークと高評価お願いします。また、noteにて紹介動画等を投稿中ですので、ぜひご覧ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ