第45話 “選ばれた未来”と、つなぎ手が歩むべき道
総集編もあるので、テンポよく読みたいかたはそちらがおすすめです。
未来の書が大きく開かれ、
光の奔流が恒一たちを包み込んだ。
その中心に立つ“未来の恒一”は、
静かに微笑んでいた。
過去の痛みも、
現在の迷いも、
すべてを抱えたうえで立つ姿。
それは――
“未来を選んだ恒一”の象徴だった。
リオが息を呑む。
「恒一さん……
あれが……あなたの“なりうる姿”なんですね……」
エイルは震える声で言った。
「未来の恒一さんは……
とても穏やかで……
でも強い……
そんな光をまとっています……」
影は腕を組み、
未来の恒一をじっと見つめた。
「……悪くねえな。
未来のお前、ちょっとカッコつけすぎだが。」
ナギは微笑む。
「でも……
あの光は“選ばれた未来”の証。
恒一が迷わず進めば、
あの未来に辿り着ける。」
残響は静かに頷いた。
「つなぎ手。
未来はお前の選択で形を変える。
だが“選ばれた未来”は、
お前の心に最も近い未来だ。」
◆未来の恒一の問い
未来の恒一は、
今の恒一へ向き直った。
「……今の俺。
おまえは“進みたい”と言った。
その言葉は嘘じゃない。
だから――
俺はおまえに問う。」
恒一は息を呑む。
「問う……?」
「未来を選ぶとは、
“無数の未来を捨てる”ということだ。
おまえはそれを受け入れられるか?」
リオが驚く。
「捨てる……!?
そんなの……!」
エイルは静かに言った。
「……未来はひとつしか選べません。
だからこそ……
選ばれなかった未来は“閉じる”しかない……」
影は拳を握る。
「でもよ……
それって……
恒一に全部背負わせるのかよ……!」
未来の恒一は首を振った。
「違う。
未来を選ぶのは“今の俺”。
だが未来を歩むのは――
“みんなと一緒”だ。」
ナギは微笑んだ。
「だからこそ……
恒一が選んだ未来は、
みんなで歩む未来になる。」
◆恒一の決断
恒一は深く息を吸い、
未来の書に手を伸ばした。
ページが揺れ、
無数の道が光を放つ。
その中で――
ひとつの道だけが、
強く、温かく輝いていた。
影と共に歩く未来。
リオと笑い合う未来。
エイルと語り合う未来。
ナギと向き合う未来。
残響と進む未来。
そして――
“自分自身のために選んだ未来”。
恒一はその道に触れた。
「……俺は――
この未来を選ぶ。」
未来の恒一は微笑んだ。
「それが、おまえの未来だ。」
光が弾け、
未来の書が閉じる。
だがその瞬間――
世界が大きく揺れた。
残響が叫ぶ。
「……来るぞ!!
“未来を選んだ代償”が!!」
光の裂け目から、
巨大な影が姿を現した。
それは――
閉じられた未来たちの集合体。
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