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第103話 “相手の未来”と、ふたりで紡ぐ答え

総集編もあるので、テンポよく読みたいかたはそちらがおすすめです。

光の中から現れた“相手の未来の影”は、

 静かに恒一の前に立っていた。


その姿は影でありながら、

 どこか温かく、

 まるで恒一の胸の奥にある記憶と想いを

 そっと撫でるような存在感を放っていた。


リオが息を呑む。


「なんか……

 この影、優しいっす……

 怖くない……

 むしろ、安心する……」


エイルは胸に手を当て、

 震える声で言う。


「はい……

 これは“相手の未来の影”……

 恒一さんが深くつながりたいと願った相手の……

 未来の想いが形になった影……

 だから、温かいんです……」


影は腕を組んだまま、

 低く呟く。


「だが温かいからって、

 簡単な相手じゃねぇ。

 これは“本心”そのものだ。」


ナギは静かに微笑む。


「うん。

 ここから先は、

 恒一だけじゃなく“相手の未来”も問われる。」


残響は短く告げる。


「向き合え。

 つなぎ手。

 これはお前が選んだ未来の“もう半分”だ。」


◆相手の影の言葉

影はゆっくりと口を開いた。


「恒一。

 おまえは私と未来を歩きたいと言った。

 その願いは、確かに未来に届いた。」


その声は、

 どこか懐かしく、

 どこか切なかった。


「だが――

 未来は“おまえの願い”だけでは完成しない。

 私の願いも、

 未来の形を決める。」


恒一は息を呑む。


「……お前の願い……」


影は静かに頷く。


「つながりは、

 ふたりで選ぶもの。

 おまえが私を選んだように、

 私も“おまえを選ぶかどうか”を

 未来は問うている。」


リオが震える声で言う。


「そっか……

 つながりって、

 片方だけじゃ成立しないっすもんね……」


エイルは涙を浮かべる。


「はい……

 だからこそ、

 相手の未来の影が現れたんです……」


◆影の問い

影は恒一に近づき、

 静かに問いかけた。


「恒一。

 おまえは私を選んだ。

 だが――

 “私が望む未来”を受け止める覚悟はあるか?」


恒一は息を呑む。


「……お前の未来を……?」


影は続ける。


「未来は、

 ふたりで歩むもの。

 おまえの願いだけで作る未来は、

 片方だけの未来だ。」


影の声は、

 優しく、しかし逃げ場を与えない。


「私は問う。

 おまえは“私の未来”を、

 受け止める覚悟があるか?」


影は静かに、

 しかし確かに恒一を見つめていた。


ナギはそっと言う。


「恒一。

 これは“ふたりで歩む未来”の核心。」


影は短く言う。


「逃げるなよ。」


エイルは祈るように手を組む。


「恒一さん……

 どうか……」


◆恒一の答え

恒一は影を見つめた。


その影は、

 自分が選んだ“誰か”の未来の影。


逃げられない。

 誤魔化せない。

 嘘もつけない。


恒一は静かに息を吸い、

 言葉を紡いだ。


「……俺は、

 お前の未来を受け止めたい。」


影がわずかに揺れる。


「俺が選んだ未来は、

 “ふたりで歩む未来”だ。

 だから――

 お前が望む未来も、

 ちゃんと聞きたい。

 受け止めたい。

 その上で、一緒に歩きたい。」


光が恒一の胸から溢れ、

 影を照らす。


「俺は……

 お前と未来を作りたい。」


◆影の反応つづく

影は静かに目を閉じた。


その輪郭が、

 わずかに光を帯び始める。


リオが息を呑む。


「影が……

 光ってる……!」


エイルは涙をこぼす。


「恒一さんの答えが……

 相手の未来に届いているんです……!」


影は低く呟く。


「ここから先は、

 “相手の答え”が現れる。」


ナギは静かに言った。


「ふたりで歩む未来は、

 ここからが本番。」


影の輪郭が、

 ゆっくりと変わり始めた。


その“答え”は――

 まだ語られない。

面白かったらブックマークと高評価お願いします。また、noteにて紹介動画等を投稿中ですので、ぜひご覧ください。

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