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第102話 “相手の未来の影”と、ふたりで歩むという選択

総集編もあるので、テンポよく読みたいかたはそちらがおすすめです。

光の奥から現れた影は、

 これまでのどの影よりも静かで、

 どの影よりも温かかった。


リオが息を呑む。


「なんか……

 怖くないっす……

 むしろ、安心する感じ……

 こんな影、初めてっすよ……」


エイルは胸に手を当て、

 震える声で言う。


「はい……

 これは“相手の未来の影”……

 恒一さんが深くつながりたいと願った相手の……

 未来の想いが形になった影……

 だから、温かいんです……」


影は腕を組んだまま、

 低く呟く。


「つまり……

 ここから先は“恒一だけの未来”じゃねぇってことだ。」


ナギは静かに微笑む。


「うん。

 未来はひとりじゃ完成しない。

 ふたりで歩む未来は、

 “ふたりの想い”が揃って初めて形になる。」


残響は短く告げる。


「向き合え。

 つなぎ手。

 これはお前が選んだ“誰か”の未来だ。」


◆相手の未来の影、語り出す

影はゆっくりと顔を上げ、

 恒一に向かって声を発した。


「恒一。

 おまえは“誰かと未来を歩きたい”と願った。

 その願いは、未来に届いた。」


その声は、

 どこか懐かしく、

 どこか優しかった。


「だが――

 未来は“おまえだけの願い”では完成しない。

 私の想いも、未来の一部だ。」


恒一は息を呑む。


「……お前の……想い……?」


影は静かに頷く。


「つながりは、

 “ふたりで選ぶもの”。

 おまえが選んだだけでは、

 未来は片方しか満たされない。」


リオが小さく呟く。


「そっか……

 つながりって、

 相手も選んでくれなきゃ成立しないっすもんね……」


エイルは涙を浮かべる。


「はい……

 だからこそ、

 相手の想いが未来に現れたんです……」


影は低く言う。


「つまり……

 ここから先は“ふたりの未来”が問われる。」


ナギは静かに言った。


「恒一。

 あなたの願いに、

 相手はどう応えるのか……

 それが未来の完成に必要なんだよ。」


◆相手の影の問い

影は恒一に近づき、

 静かに問いかけた。


「恒一。

 おまえは私と未来を歩きたいと言った。

 だが――

 “私がどう歩きたいか”を、

 聞こうとしたことはあるか?」


恒一は息を呑む。


「……それは……」


影は続ける。


「未来は、

 おまえの願いだけで作るものではない。

 私の願いも、

 未来の形を決める。」


リオが震える声で言う。


「恒一さん……

 これ、めっちゃ大事なやつっす……」


エイルは静かに言う。


「はい……

 相手の想いを受け止めること……

 それが“ふたりで歩む未来”の第一歩……」


影は短く言う。


「逃げるなよ。」


ナギは優しく微笑む。


「恒一。

 相手の未来の影は、

 あなたに“聞く覚悟”を求めてる。」


◆影の核心

影は静かに告げた。


「恒一。

 私は問う。」


光が影の輪郭を照らす。


「“私が望む未来”を、

 おまえは受け止める覚悟があるか?」


恒一は息を呑む。


「……俺が……

 お前の未来を……?」


影は頷く。


「つながりは、

 ふたりで選び、

 ふたりで作り、

 ふたりで歩むもの。」


影の声は、

 どこか切なく、

 どこか温かかった。


「おまえは私を選んだ。

 ならば――

 私の未来も、

 受け止めてほしい。」


◆恒一の答え(つづく)

恒一は影を見つめた。


これは、

 自分が選んだ“誰か”の未来の影。


逃げられない。

 誤魔化せない。

 嘘もつけない。


恒一は静かに息を吸い、

 口を開いた。


だがその答えは、

 まだ語られない。

面白かったらブックマークと高評価お願いします。また、noteにて紹介動画等を投稿中ですので、ぜひご覧ください。

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