第十八話「ーー桜花作戦ーー」③
……ハーマイオニーとジャガーとジャッカルによる哨戒艦隊が黒船と遭遇したとの至急電を送信してきたのは、その日の夜遅くになってからだった。
情報収集プローブの動作異常と言うことで、手隙だったハーマイオニー達に現地確認に行ってもらったのだが。
その途上でネスト級、クローラー級を含む、黒船の大規模艦隊が突如現れたと言う事だった。
敵艦隊総数30隻……航空戦力は凡そ100機。
ハーマイオニー達はすでに後退しつつ、すでに敵機群と交戦中。
プロクスター基地の無人戦闘機隊と当直艦信濃傘下の秋茜隊が救援に向かいつつある。
……イザと言う時の迎撃計画については、シホちゃんとハーマイオニーさんが予め制定してくれており、艦隊各艦についても、非常警戒態勢による全艦ホットスクランブル待機中だった為、スムーズに出撃態勢を整えていく。
私もすでに祥鳳に乗り込んでおり、皆も私の指示を待たずに続々と出撃中だった。
迎撃作戦はスピードが命……その辺りはすでに経験済みだから、手慣れたものだった。
「こちら、雷及び電……魔女っ娘ねーさんと、動物姉妹救出に向かいまーす!」
雷からの連絡……。
続いて、最前線にいるハーマイオニーさんからの電文が入ったようだった。
「ああ、よろしく頼む……って、シホちゃん?」
シホちゃんが内容を読み上げようとして、固まってしまった。
雷への返事の途中でタブレットを覗き込むと、私も言葉が続かなくなる。
『はいけい、てーとく様……はーちゃん、とってもぴんちですっ!(。>__<。)
でも、じゃっかりゅんとじゃがーちんは、新型どらいばすごーいってひゃっはーしてます。
はーちゃんも負けずとひゃっはーしてます! てっきが紙くずのようです。
もう10機はきるしたのですが、まだまだいっぱいきます……たすけてー。
たすけてくれたら、はーちゃん、てーとく様にいいコトいっぱいしちゃうのです。
おくちとおっぱいどっちがいいですか?(は~と)』
……めちゃめちゃ頭悪そうな電文だった。
戦闘中に下ネタ混じりで打電とは……余裕ありすぎるだろう。
とは言え、その艦隊運動は非常に巧みで、下がりながらも確実に敵機を返り討ちにしているようで、三人の周囲に次々とキルマークが増産されていく。
「て、提督さん……話の途中で黙らないでくれよ! 何かあったのかい? 引き返せとか言わないでほしいよ!」
「……ああ、電か……。もうそんなところまで……。流石に早いな。いや、なんでもないんだ。うん、ハーマイオニーさんから打電があってな……なかなかに難解な内容で……参った! 参った! ひとまず、あの三人は問題ないようだ。戦術モニターを見ての通り敵機をバタバタと落としてるようだ……。だが、後続にクローラー級やクロスホーン級などもいるようで、予断は許せない状況だ!」
「うん……解ったよ。確かにこりゃ、凄いね……。でも、誰だって、限界ってもんがある。せっかくの頼もしい仲間なんだ……。皆、無事に戦いを終えたいもんだね……悪いけど、皆! 先に行くよ! シホちゃん、信濃さん……航空支援、よろしくっ!」
シホちゃんは何やら衝撃を受けたらしく、フリーズ中。
まぁ、艦体制御や艦載機制御は滞りなく行ってるようだから、ここは自然復旧を待とう。
「こちら信濃……秋茜の第一陣が敵機と接触……これより、敵機を駆逐する! ハーマイオニーさん! おまたせっ!」
『\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/ しなのちゃん、アイシテルらぶ。\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/』
戦術モニター上をハーマイオニーさんのおもしろメッセージが流れていく……もちろん、全員がこれを目にしているはずだった。
……自重とかする気はないらしい。
ハーマイオニーさんは、もうこう言う娘なんだと思うことにした。
ジャッカルとジャガーちゃんは……さっきから雄叫びみたいなのしか聞こえてこない。
そのくせ、艦隊機動は相変わらず巧みで、互いをフォローしつつ、目まぐるしく二隻の駆逐艦が、ハーマイオニーの周囲を衛星のように、グルグルと回るような機動を取りつつ、確実に近づく敵機を削っていた。
やがて、敵機の追撃の勢いが衰えた隙を付いて、全速力で離脱開始。
おまけに、置き土産とばかりに、魚雷を放っていたようで、クローラー級の一隻が正面から直撃を食らって、行き足を止める。
その隙を逃さず、信濃さんの秋茜隊がロケット弾による集中攻撃。
回避行動に移ったもう一隻のクローラー級が被弾したクローラーに接触。
何故かお互いの艦砲を使っての同士討ちを始める。
……なんだこれ。
それにしても、敵が間抜けなのはともかく、少し様子がおかしい事に気づく。
「信濃さん……あのクローラー級被弾しているようなんだけど、どういう事だろう?」
シホちゃんがフリーズ中なので、現場からの中継映像を回してくれている信濃さんへ確認。
「あ、はい……提督も気付きましたか? どちらも砲塔が半数くらい潰されてます。敵機もあのサイズのネストにしては、妙に少ないような……ネストにも被弾の痕跡が見えますね。何かとすでに交戦した……そんな気がします。」
……何と交戦したのだろう? どこで? それに監視プローブの一斉動作異常。
これは……絶対に、なにかある。
『てーとくさまー! じゃっかりゅんとじゃがーちんが下になんか大きいのがいるってさわいでます。あくてぃぶそなーのエコーがヘンな返り方してるので、なんかいる。とりあえず、へっじほっぐ使ってないから全弾ぶち込ませとく?』
相変わらず緊張感のないハーマイオニーさんからのメッセージ。
黒船か……いや、添付データによると推定ながら120mクラスの大型らしい。
そこまでの大型潜行種は、現時点では確認されていない……こちらの伊400も出港したばかり。
だとすれば……敵。
しかも、あんな近くにいるだと?
補足出来たのは間違いなく僥倖!
……まともに戦うと厄介な相手だが、潜行中に沈めてしまうに限る。
「ハーマイオニー、やってくれ! 場所は解るか?」
『ごめーれーうけたまわりー! じゃっかりゅんとじゃがーちゃんはおはながきくので……すでに、ほそくしてへっじほっぐばら撒きちゅー。このコ達、やじゅうもーどなんではーちゃんでもとめらんないです。みかただったらごめんね。/(^o^)\』
ハーマイオニーから返信……待つことしばし。
戦術モニター上にキルマーク表示。
……良く解らないが何かを撃沈したらしい。
J級駆逐艦……対潜戦闘に関してはエキスパートだと言う話だったが、優秀だな……。
『なんかしとめた! ざんがいに混ざって、ひとが浮いてきたんで、かいしゅうしますた。はーちゃん、猛るやじゅうをおさえつつ、これよりてっしゅーこーどーにうつる!(`・ω・´)ゞ』
結局、敵機を20機近く撃墜し、クローラー級二隻を足止め大破。
謎の潜行艦も撃沈……前哨戦はこちらの圧勝。
途中から航空支援があったとは言え、たった三隻でこの戦果。
ハーマイオニー隊……恐るべし。
ハーマイオニー……無口キャラですが。
メールだとはちゃっける娘です。(笑)
凶暴なフレンズを使役する魔法(物理)使いなのだ。
……こんなのに行き掛けの駄賃の如く、あっさりやられた伊413は泣いていい。
逆位相音響システムも野獣の勘の前には形無し。
そして、続きのストックが気がつくとジリ貧な事実。(笑)
新作のロリダンばっか書いてるからだよー。
どうすんだよ、これ。
新作絶賛連載開始!
「ロリめけ! ダンジョンマスター!! 俺氏、激可愛いロリ娘PTを頑張って迷宮クリアに導きたい所存ッ!」
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