31:感情暴走
テストがすぐ近くにいるのに小説書いてる事実。
読んでくれて(´▽`)アリガト!
クーシェイルが去り、安心したのか体に力が入らず、地面に落下した。
ドス、という音と共に、地面に柔らかいものがあるのを認識する。
緑色で、ふさふさの草だ。
シノが起きてすぐ発動した魔法だ。どうしてあの反射速度で魔法を出せたのかはわからないが、とにかく、シノのおかげで街一つ壊滅せずにいられたのは事実である。
「はぁ…」
緑の霧のせいで見えない天井。
起き上がる気力も出ない。ただ見てることしかできなかった自分が腹立たしい。
遠くでウンディーネとアリシアの会話が聞こえた。会話が途切れ途切れに続いている。
不意に近くから足音が聞こえ…、
「よお!ちっこいモフモフ!」
真横から話しかけられた。
首だけを声の方に動かすと。
「…誰だ」
そこに立っていたのは、二つの大きな三つ編みと魔女のトレードマークでもある三角帽子が印象的な、女の子だった。
「あたしはタイト!」
大きく開かれた白銀の目には、どこか憎しみが紛れ込んでいて――。
「ちょっと先の未来で、お前が邪魔になることが分かったんで消しに来ました!」
大きく嗤って、手に持っていた杖をくるりと一回転させた。
***
「おい、群青の魔力」
不意に名前を呼ばれ、さっと上を見上げる。
「お前はシノに就け。やることはわかっているな?」
自分の名前を呼んだものは、嬉しそうな口調でそう言った。
その期待に応えるように、大きく笑って私は返事をする。
「ええ、分かっていますとも。純白の魔力様」
***
男の子の感情が、罵声と共に容赦なく頭を攻撃してくる。
痛くて、痛くて、たまらなかった。
うずくまって、必死に耐えた。
なすすべもなく、そのまま数分が流れた。
…突然、男の子の赤黒い感情が一気に増幅し、正反対にぴたりと罵声が止んだ。
激しい頭痛に耐えながら上を見上げると、虚ろな目がそこにあって。
「なんで」
ぽつり、と、男の子から言葉が零れた。
そして――。
「うあああああああああああああああああああ!!!!!!!」
そこにはもう、男の子はいなかった。
――早く、逃げろ………!!!
ただ、誰かの声が、深く低く頭に響いただけだった。
***
誰かの叫び声が響いて――。
次の瞬間、激しく地面が揺れました。
「んな…!?」
「何ですか!?地震ですか!?」
アリシアは、激しい揺れに耐えきれず、座り込んでしまいます。
ウンディーネは飛んでいるので影響はありません。
「シノさんは!? ファズ君は!? どこに…!?」
「シノ様は外に…」
いるはず、言いかけたウンディーネは、真っ青な顔をして、
「早く外に行ってください!援護は私がしますから!!」
と、叫びながらアリシアを吹っ飛ばしました。
どこに吹っ飛ばしたかですって? 真上にですよ。打ち上げ花火みたいにポーンって。
まあ当然天井はぶち壊してですね、飛んでいきました。
でもそのおかげで、アリシアはとんでもないものを見ることが出来たのです。
そのとんでもないものを見た瞬間、ウンディーネが焦っていた理由を即座に理解し――、
「アクアショット!もとい、ウォータガン!!」
鮮血を吐く勢いで、アリシアは叫んだのです。
アリシア、シノが見たものとは。
それは、自我の崩壊が身体に現れたような、獣のような何かでした。周りにはどす黒い得体のしれないものが蛇のように巻き付いていて、そしてそれは、どこかで見たことがある――アリシアにとっては感じたことがある――ものでした。
それがアリシアの肌に触れた瞬間、キッ、と体が引きつります。
勘のいいアリシアは一つの結論にたどり着きました。
「感情増幅魔法…!!!」
そう、この事件にはクーシェ――クーシェイル・リジター別名【感情の魔女】が関わっていると。
みんな!決戦の時だ!頑張って戦えー!私見守ってるからー!(無責任)
ファズ大丈夫かっ!?あの後どうなったんだ!?
そしてあの魔力ッ!?しゃべった…だとっ!?
もう何が何だかわかんなくなってきてる…。話暴走しすぎだろ…感情じゃなくて話が暴走してるよ…。
がんばろ☆
ブックマーク、☆、感想をもらうと私が猫化します。ニャッ₍˄·͈༝·͈˄₎ฅ˒˒




