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28/42

28:母親というもの

遅れたー遅れたーららららー

読んでくれて(*ゝω・)ノ アリガ㌧♪

「おかあさん」


重々しく、私は口を開いた。

私が今から言う疑問は、きっと絶対口にしてはいけないものなんだろうと思う。だけど。どうしても聞きたかった。おかあさんの答えを。


「私を捨てて、せいかいだった?」


***


正解か、と聞かれて素直にはいと言えるならば、それはもう親ではない。親の形をした何かだ――と私は思う。

頭の中ではいいえ、と答えが出ていて、でもその後に付け加える理由という名の言い訳が頭に浮かぶ。忌々しかった。親として情けなかった。

娘は――娘といっていいのかわからないが――うつむき、口をキュッと結び、カタカタと揺れている。白い髪が外からの光を受けてキラキラと輝いていて。

その姿に、懐かしい、どこか昔の私に似ている、などと実に身勝手な感傷に浸っていた。

娘と、五年間とちょっと暮らしてきて、幸せだったのに。捨てる…という選択しかできなかった自分が悔しくて、悔しくて、仕方がなかった。


***


「…おかあさん?」


おかあさんとおとうさんが泣きながら、出ていきなさい、といった時、おかあさんたちはどこか、ホッとした、安心した気持ちを持っていて。


――ごめんなさい。まだその答えは…まだあなたにはいうことが出来ない。


苦しくて、苦しくて、仕方がなかった。


「そう…だよね」


分かってた。わかってた。答えてはくれないって。わかってた…けど…。

その時、一粒の大きなマリョクさんが私の近くに来て、ふわり、とつぶやいた。


「自由自在。変幻自在。それが僕たちのモットー」


私だけに聞こえる声で、そっとつぶやいた。


「ためらってる?」


それだけ言って、マリョクさんは去っていった。

おかあさんはうつむいて、こっちを見ていない。


―――ためらってる?


マリョクさんの言葉が、胸の中で木霊した。

ためらってる、のか。そうなのかな…。

だったら…思い切って、逃げてみるのも、ありなのかもしれない!


***


むわむわむわ…。

もわもわもわもわ…。


「ふぁーず、ふぁーず」


もふもふもふもふ…。


「うごけ、うごけ」


わふわふわふわふ…。


「ふぁーず、ふぁーず」


むわむわむわむわ…。


「がんばれ、がんばれ――!」


***


「――ッ!!」


何かものすごい力が、俺を現実へと引き戻した。どうやら、少しの間気を失っていたらしい。

目の前にはウンディーネとクーシェイルがにらみ合っていて、ものすごい圧力を放っている。この圧力で気を失っていたのか、と思っていると――その時、ウンディーネの羽が一瞬、きらりと光った気がした。これは、多分魔法を準備しているらしい。

あれ、羽が光ったと同時に、記憶の破片が一瞬だけ疼いた気がする。

何でだろう…この光景、見たことが、ある!


***


マリョクさん。

私はもう、ためらわない。


だから――。


おかあさんに背を向けて、自分の体へ一目散へ走り(浮かんでるからもがき?)だした。

手のひらが私の体に触れると、眩しい光が粗利を包んで―――。


気づいたときにはもう、おかあさんの姿は見えなくなっていた。

文字数がすくないいい

内容が難しいいい

ふわふわふわふわふわふわ

↑特に意味はない

がんばれ!シノ!


ではまた!

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― 新着の感想 ―
[一言] シノの過去深そうですね。 自分も親が嫌いな時期もありましたが、今では感謝してます。 親がいなかったら今の自分はいませんし。 シノは相当我慢してきたんだろうな。 もっと頑張って生きよう。 …
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