28:母親というもの
遅れたー遅れたーららららー
読んでくれて(*ゝω・)ノ アリガ㌧♪
「おかあさん」
重々しく、私は口を開いた。
私が今から言う疑問は、きっと絶対口にしてはいけないものなんだろうと思う。だけど。どうしても聞きたかった。おかあさんの答えを。
「私を捨てて、せいかいだった?」
***
正解か、と聞かれて素直にはいと言えるならば、それはもう親ではない。親の形をした何かだ――と私は思う。
頭の中ではいいえ、と答えが出ていて、でもその後に付け加える理由という名の言い訳が頭に浮かぶ。忌々しかった。親として情けなかった。
娘は――娘といっていいのかわからないが――うつむき、口をキュッと結び、カタカタと揺れている。白い髪が外からの光を受けてキラキラと輝いていて。
その姿に、懐かしい、どこか昔の私に似ている、などと実に身勝手な感傷に浸っていた。
娘と、五年間とちょっと暮らしてきて、幸せだったのに。捨てる…という選択しかできなかった自分が悔しくて、悔しくて、仕方がなかった。
***
「…おかあさん?」
おかあさんとおとうさんが泣きながら、出ていきなさい、といった時、おかあさんたちはどこか、ホッとした、安心した気持ちを持っていて。
――ごめんなさい。まだその答えは…まだあなたにはいうことが出来ない。
苦しくて、苦しくて、仕方がなかった。
「そう…だよね」
分かってた。わかってた。答えてはくれないって。わかってた…けど…。
その時、一粒の大きなマリョクさんが私の近くに来て、ふわり、とつぶやいた。
「自由自在。変幻自在。それが僕たちのモットー」
私だけに聞こえる声で、そっとつぶやいた。
「ためらってる?」
それだけ言って、マリョクさんは去っていった。
おかあさんはうつむいて、こっちを見ていない。
―――ためらってる?
マリョクさんの言葉が、胸の中で木霊した。
ためらってる、のか。そうなのかな…。
だったら…思い切って、逃げてみるのも、ありなのかもしれない!
***
むわむわむわ…。
もわもわもわもわ…。
「ふぁーず、ふぁーず」
もふもふもふもふ…。
「うごけ、うごけ」
わふわふわふわふ…。
「ふぁーず、ふぁーず」
むわむわむわむわ…。
「がんばれ、がんばれ――!」
***
「――ッ!!」
何かものすごい力が、俺を現実へと引き戻した。どうやら、少しの間気を失っていたらしい。
目の前にはウンディーネとクーシェイルがにらみ合っていて、ものすごい圧力を放っている。この圧力で気を失っていたのか、と思っていると――その時、ウンディーネの羽が一瞬、きらりと光った気がした。これは、多分魔法を準備しているらしい。
あれ、羽が光ったと同時に、記憶の破片が一瞬だけ疼いた気がする。
何でだろう…この光景、見たことが、ある!
***
マリョクさん。
私はもう、ためらわない。
だから――。
おかあさんに背を向けて、自分の体へ一目散へ走り(浮かんでるからもがき?)だした。
手のひらが私の体に触れると、眩しい光が粗利を包んで―――。
気づいたときにはもう、おかあさんの姿は見えなくなっていた。
文字数がすくないいい
内容が難しいいい
ふわふわふわふわふわふわ
↑特に意味はない
がんばれ!シノ!
ではまた!




