前哨戦
信長の陣地にて、激励の言葉。
「よいか皆のもの。この戦で勝てば、我らは真の王者となるのだ。
そうなれば、お主たちには今以上の待遇をしてやろう。
武功を上げたもの、その他役に立ったものをこちらで選出する。
いいな?本気でやってこい!」
うおおおおおおおおおお!!!!!!!
兵士たちはやる気十分だ。ほとんどのものは、明るい未来に酔いしれている。
そう、ほとんどのものは。
「光秀さん、私のこと殺さないよね?殺さないで、、お願いし、ます。」
珠里は別の意味で緊張している。これじゃ、赤子の手も捻れないだろう。
間違えて味方も殺してしまう、
そんな状況か簡単に想像できる近代兵器だからなのかもしれない。
ただ、周りの男たちからは、普段は女傑の珠里がビビってるのを見て、
「俺が射止めるんだぁ!!、」
「いや、珠里ちゃんは俺んだ!!」
「俺のものに決まってるだろ?」
「なにをー!!」
「貴様ァ、よくもいったな?」......
よくわからん奪い合いを起こしている。
傍からみれば、傷の舐め合いなのだが、それは言わぬが吉。
世の中には言うべきことと隠すべきことがあるんだよ。
こういう醜い争いが起きてることとかね。
◇ ◇ ◇
予定の時刻、
信長の部下、勝家(信長が勝手に名前作った
)率いる騎馬隊が、悠たちの近くのムラを攻めとる。
あまりの奇襲に、村は対応しきれず、多くの捕虜と死者をだした。
勢いにのる勝家軍は、遂に悠が派遣した戦闘団と交戦する。
いくらか時間はかかったものの、戦闘団も劣勢に追い込み、退却していくところをすかさず追跡する。
空きなどどこにもない。完璧な判断力と指揮力。流石は信長の教育を得たもの。戦国時代なら彼は輝いていただろう。
シュッ、
勝家は、なぜか深い眠りに落ちていくのだった、、、、
「か、勝家さん!!??敵襲だぁ!今すぐに対応しろ!!!
??なんだ?これは、煙か?
涙が出てくる、なぜなのだ??
とりあえず退くぞ!勝家さんを担いで!
え?、いない?」
副官は大慌て。退却の指示を出すが、勝家の姿がないことに気づく。
だが、その場にとどまっても仕方ないので、さっさと撤退する。
「やりましたね!」
「ま、これくらいわな。」
「クールな振りして、顔がニヤついてますよ。悠さん。」
誘拐犯は、総大将だった。




