表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神による実験  作者: haruka
2/2

第2章 全体エラー [第1アーカ「実験A」]

倉来は家を出て、学校の方へ歩いていた。

途中で緋賀アキラを見つけた。彼女は少し先を歩いていた。

彼は手を上げて叫んだ。

「アキラ、待って!」


アキラは振り返り、倉来を見て微笑んだ。頬が赤くなった。


倉来は走ってやって来て、息切れながら言った。

「ふー… こんにちは… ふー… そろそろ走り始めないと」


アキラは小さく笑い、二人は一緒に歩き出した。


「アキラ、なんでそんなに早く学校に来てるの?」

「あ、私、委員長だから。みんな来る前に準備しないといけないから… あなたは? もしかして、あなたも委員長?」

「いや、ただ…すごい変な夢を見て、早く起きちゃっただけ」と、彼は真面目な顔で言った。


アキラは倉来を見つめていた。心の中で思った。

(「彼…私の理想にぴったり…」)


「その夢、もし良かったら教えて?」と、アキラは赤面しながら聞いた。頭の中は一つだけ。

(「もしかして、私のことの夢だったのかな…」)

「うーん… 神様みたいなのが出てきて… 何か言われて…」

言い終わる前に、胸の中で何かが強く打った。

息ができない。吸うことも、吐くこともできない。空気が消えたみたいだった。


(「本当に…あの夢は夢じゃなかったのか…」)


倉来はひざをつき、両手で体を支えた。汗がどしゃっと流れ落ちた。

「違う… ただ夢を信じすぎた… 息を吸えばいいだけ…」と自分に言い聞かせた。

でも息が吸えなかった。口を開けても、何も起こらなかった。声も出なかった。


アキラはすぐに駆け寄り、慌てて動いた。

「倉来、待って! 医者を呼ぶ!」

そして、迷わず学校の方へ走った。学校はすぐ近くだった。


倉来は動けず、その場にいた。視界が暗くなっていった…


ふぅー… はー…


やっと息を吸えた。彼は背中をつけて寝そべり、深く呼吸した。

「本当だとしたら… あの言葉… そして、あの恋の話も本当なのか…」と、小声で呟いた。


力を振り絞り、倉来は立ち上がり、服を払った。アキラに会って大丈夫だと言うために、その場所に残ることにした。


しばらくして、アキラと医者が走って来た。二人は倉来の前に駆け寄った。

「誰か具合悪いの? あなた? どこか痛い?」と、医者は心配そうに聞いた。

「すみません、大丈夫です! 喉に何か詰まっちゃっただけ。今はもう大丈夫!」と、倉来は明るく笑った。


医者とアキラは顔をそむけ、ささやき合った。

「この子、すごくカッコいい! 何歳くらい?」と、医者は赤面して言った。

「私も知らない… 昨日初めて話しただけ… でも、カッコいいのは間違いない」と、アキラも顔を赤くした。


医者は気づいて、倉来に向かって言った。

「じゃあ、さようなら。無事でよかった」と、急いで学校の方へ去っていった。


倉来とアキラは見合って小さく笑った。そしてまた学校へ歩いた。


授業が終わった後、倉来は靴箱の所へ行き、靴を取り出そうとした。すると、中に手紙があった。

彼はそれを取り出し、開いて心の中で読んだ。


「こんにちは、私はアキラです。ちょっと話したいことがあります。だから、学校から三つ目の曲がり角でお待ちしています」


倉来は緊張した。

(「告白かもしれない… でもあの夢と今日のこと… たまたまの偶然だと思いたい…」)

ため息をつき、つぶやいた。

「ただの夢だ。偶然だ…」


三つ目の曲がり角に行くと、そこにはアキラが立っていた。


その3時間前、アキラは医者(彼女のおばさん)のところへ来ていた。


「おい、どうしたの?」と、おばさんは本を読みながら聞いた。

「別に… うーん、おばさん、あなたは恋とか、告白したことある?」と、アキラは赤面して横を向いた。

「自分からはしたことないけど、告白されたことはたくさんあるよ。あなたは誰か好きな人いる?」と、おばさんはニヤリと言った。

「いや… うーん… まあ… いる」と、アキラは照れまくっていた。

「相談に来たのか?」と、おばさんは椅子に深く座った。

「はい!」

「もしかして、さっき息が詰まってたあの子?」

「そうです!」と、アキラは真っ赤になった。

「残念だけど、たぶん断られるよ。あの子、ただのイケメンじゃないよ… 私までちょっと誘惑された」と、おばさんは茶目っ気たっぷりに頬を膨らました。

「でも、私も恋愛のプロじゃないけど… 手紙を書いて靴箱に入れて、会ったらそのまま告白すればいいよ。簡単だよ」と、真顔でアドバイスした。

「わかりました! そうします!」と、アキラは張り切って言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ