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真相2

 田中君を煽ったのは、一条への復讐のためだ。

 一条を殴ってやりたかったが、俺がボコボコにするのは避けたかった。

 俺以外の誰かにボコってもらいたかった。

 一条のために停学などなりたくないし。

 経歴に傷をつけたくなかったから。

 だから田中君に接触していた。 


 しかし。

 田中君は思ったよりやりすぎた。

 せいぜい、全治一週間ぐらいの怪我でよかったのだが。

 全治一ヶ月ほどの怪我を与えていた。



 それに俺も。

 ついつい剣技を披露してしまった。

 チャンスだと思って一条を断罪したのだ。

 空気は完全に俺に味方していたし。

 あの雰囲気では、俺が何をやっても咎められないと感じたから。



 いやはや。

 人の動き、自分の感情の動きを完璧には読めない。 







 その後。

 彩と一条の動画が流れた後。


 俺は彩を献身的に支えた。

 学校でも、学外でも常に彼女の傍によりそった。



 だが。

 毎日学校で彩が攻撃されるように、裏では動いた。

 そうされなれば、彩が俺を頼らないから。

 一度のショックだけではだめだから。

 継続的なダメージが絶対に必須だった。

 彩が俺を頼り続けないといけないから。

 そうしないと彼女は俺のモノにならないから。



 彩と一条の動画は即効でネットから消された。

 ネット上の児童ポルノに関しては、警察も厳しいから。

 対応が早い。


 だがら俺は、学校中の生徒に動画が渡るように手を尽くした。

 USBなどに動画を保存し、部室や男子生徒のロッカーに投げ込んだ。

 アナログな方法で伝播させるのだ。

 エロ動画さえ伝播させとけば、男子生徒は彩に注目し、勝手にさげずむ。

 多くの若い男はエロ動画にでてくる女を決して敬おうとはしないから。

 必ず下に見る。

 これで男子生徒対策は良い。




 次に女子生徒対策。

 彼女達にも彩を攻撃してもらわないといけない。

 彩には弱ってもらわなければならないからだ。

 女子の攻撃の方が陰湿で、彩に対するダメージ効果は高いから。

 すると大事になってくるのが大義名分だ。

 皆が悪いと思ってる状況がなければ、女子は他人を攻撃しにくい。

 男子より環境の空気を重視する。

 

 そこで常に彩が悪人であることを伝播する必要があった。

 一条の落ちぶれた姿や、停学になった田中君の姿は効果的だった。

 二人共、以前よりはかなり暗くなったのは明らかだった。

 負のオーラを漂わせている。

 二人の存在は、彩の罪を思い起こさせる。

 彩のせいで二人は落ちぶれたのだ。

 それはクラスの雰囲気を悪くさせるのには良い効果だった。 

 

 又、有村グループも有効だった。

 有村さんは余程彩を嫌っているのか、姑の様にネチネチと頑張っていた。

 元々クラスでは二番目の女子グループだった有村派。

 彩を押しのけて一番になれて嬉しかったのだろう。

 その座を死守するために奮闘していた。  




 後は、俺が裏で動くだけ。

 

 有村さんには、彩をよそおってネットで攻撃しまくった。

 校内でも同じように噂をばら撒き、有村さんの悪評を流し、燃料を投下し続ける。

 忘れた頃に挑発し続ければ、有村さんは面白いように反応した。




 その結果、彩は弱り続け。

 俺を求め続けたのだ。


今夜、もう一話投稿です。

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