第四十七章
全員の集まりは、卓を囲んでは行われなかった。
卓では、違った。
整いすぎる。会議のようすぎる。杯や肘、紙、いつもの席の陰に隠れたい者にとって、都合がよすぎる。アイリ自身が、これは卓でする話ではないと言った。
だから彼女たちは、共用の寝室に集まった。
あの部屋だ。床のほとんどすべてが、一つの巨大な柔らかな場所になっている。壁から壁まで敷き詰められた厚い敷布団、厚さの違う掛け布、山のような枕、壁際の低い灯り、暖かい床、布と木と、共に眠る匂い。ここには一つの上座がない。誰かが議長のように座る場所もない。誰かが他の者の上に立つこともない。横になってもいい。座ってもいい。膝を抱えてもいい。誰かの肩に顔を埋めてもいい。指を絡めてもいい。そして、愛についての話は硬い椅子の上のほうがしやすい、などというふりをしなくていい。
彼の個室は、廊下の少し先にあった。
そこには今、例の竜耐性の寝台が置かれている。以前の寝台を壊したあの古い惨事のあとに注文された、木工の怪物だ。まるで職人が、家族生活ではなく攻城戦に備えていたかのように補強されている。すでに試しも済んでいた。とても念入りに。いくつもの組み合わせで。安定性、角度、軋み、支柱の強度、そして女竜が自分が今は完全な姿ではないことを忘れたとき、縁がどれほど耐えられるかまで、細かく確認された。
だが、それはまだ本当に彼らのものにはなっていなかった。
完全には。
夜が少なすぎた。間に起きたことが多すぎた。消失、捜索、帰還、第二の世界、骨の竜、言い残されたものが多すぎた。寝台は部屋の中で、未来の習慣を約束するものとして立っていたが、まだ家を吸い込んだ物ではなかった。
けれど、共用の寝室はもう家だった。
だからアイリは、そこを選んだ。
彼女は枕の中に座っていた。銀髪で、青い目。柔らかな明るい上衣を着て、足を体の下に折っている。リニは彼の隣に座り、肩がほとんど触れていた。メイは、どうでもいいという顔で枕の上に横たわっていたが、尾が鋭く動きすぎていて緊張を隠せていなかった。ベラは壁に背を預けて座っていた。盾は持っていない。それだけで、ここでは信頼を意味した。ヘラは扉に近い場所を取っていた。出ていきたいからではない。竜は人の姿でも、出口が見える場所を好むのだ。シリは灯りの影に近い場所で静かに座っていた。テリは枕を膝に抱え、あまりに複雑な感情から身を守る盾のようにしていた。ノエル――第二の世界の本を持った彼女ではなく、こちらのノエル、暗殺者で、静かで、鋭く、大切な彼女――は彼の反対側の肩のそばに座り、もう言葉ではなく、その間の沈黙を聞いているかのように黙っていた。
アイリは長いあいだ話し始めなかった。
誰も急かさなかった。
やがて彼女は言った。
「条件を、全部話さなければならないわ」
メイの耳が動いた。
「ようやくね」
「ええ」とアイリは言った。「ようやく」
彼女は笑わなかった。
だからメイも、それ以上噛みつかなかった。
「私があちらへ行く方法を探していたとき」とアイリは続けた。「私だけの力では足りなかった。愛を通して、繋がりを通して、夢を通して、リニを通して、彼の痕跡を通して、手を伸ばすことはできた。でも、現地の愛の女神の同意なしに、あちらで身体になることはできなかった。あれは彼女の世界。彼女の肉体。彼女の法。私は戸を叩くことはできた。入ることはできなかった」
彼は彼女を見ていた。答えの一部はもう知っていた。だが全部ではない。
そして今、彼女の顔を見て理解した。最も重いものは、技術的な細部には残っていないのだと。
「彼女は同意したのですね」と、リニが静かに言った。
アイリはうなずいた。
「ええ。最初は好奇心から。たぶん、誇りからでもあったわ。異世界の愛の女神が、一人の死すべき者を追って世界の境界を越えるために身体を求めてくる。誰が、そんなことをされる男がどんな者なのか、見たいと思わずにいられる?」
メイが鼻を鳴らした。
「まともな女神なら断って、自分たちで何とかしろって言うわよ」
「愛の女神は、まともな女神ではないわ」とアイリは言った。
ヘラが乾いた声で言った。
「それは、もうわかっている」
アイリはようやく、少しだけ微笑んだ。
「ええ。でも彼女は、ただ私に身体を与えたかったわけではない。見たかったの。ずっと。外からではなく。あとで聞く話としてではなく。私を通して。この身体を通して。私の目、私の手、私の呼吸、私の触れ方を通して。彼女は理解したかったの。なぜ彼のために、存在のすべての法を越えて別の世界まで突き進めるのか」
寝室は、完全に静かになった。
彼は、隣のノエルがごくわずかに身を強ばらせるのを感じた。メイは肘をついて身を起こした。リニは視線を落とした。ベラは動かずに聞いていた。ヘラは目を閉じた。おそらくもう、この道がどこへ続くのか察したのだ。
「そして、彼女は理解した」と彼は言った。
アイリが彼を見た。
「ええ。あまりにもよく」
言葉は柔らかく落ちた。
けれど、痛かった。
「最初、彼女はあなたを現象として見ていた」とアイリは言った。「次に、あまりにも奇妙に、あまりにも多く愛されている男として。そのこと自体が謎になった人として。それから、あなたたち全員を感じ始めた。私だけではない。あちらであなたのそばにいた者たちを。リニ、メイ、ノエル、ベラ、ゴルゲラニス。サイラエル。マリィ。家。未来の子どもたち。あなたが去ることへの恐れ。あなたの一部を残したいという願い。皆が互いの隣で小さくならずにいる様子を。たとえ、痛みがあっても」
彼女は言葉を切った。
声がさらに低くなった。
「そしてある時から、彼女は観察する者ではなくなりたくなった。そばにいる者になりたくなった」
テリが静かに息を吐いた。
シリは動かなかったが、その視線は深くなった。
メイが短く言った。
「そして、留めたかった」
「ええ」
「彼を?」とヘラが尋ねた。もうアイリではなく、彼を見ていた。
アイリが自分で答えた。
「彼を」
彼の内側で、第二の世界のあの朝の痛みがまた立ち上がった。円陣。夜明け。赤い髪。緑の目。そこに一瞬、二柱の女神が同時にいた。片方は返したかった。もう片方は留めたかった。二柱とも、互いをあまりにもよく理解していた。
「なぜ、留めなかったの?」とノエルが尋ねた。
声は平らだった。だが彼は知っていた。それが簡単な問いではないことを。彼女はめったに余計なことを尋ねない。そしてこの問いは、余計ではなかった。
アイリは感謝するように彼女を見た。
「彼女が愛の女神だからよ」
メイが座り直した。
「だから何?」
「愛は力で奪うものではない」とアイリは言った。「盗んで、それから自分のものだと呼ぶことはできない。世界の中に閉じ込めて、それがたとえ彼を愛する世界だったとしても、それを愛とは呼べない。彼女は邪魔をしようと思えばできた。完全に儀式を壊せたかはわからない。アスタルホルンは古すぎて、あまりにも苛立っていたから。でも、複雑にすることはできた。遅らせることもできた。もっと痛くすることもできた。彼女はしなかった」
「理解したから?」とリニが尋ねた。
「理解したから。そして、理解したからこそ、しなかったの」
ヘラがゆっくり目を開いた。
「それは……見事だ」
彼女の口から出ると、それはほとんど一礼のようだった。
アイリはうなずいた。
「ええ。彼女には身体が残った。私に与えたその身体。家族。家。あちらに残った者たち。世話をする可能性。彼のそばではなく、彼が愛したもの、彼を愛したもののそばにいられる可能性。それは彼女が望んだものではない」
彼女は彼を見た。
「けれど、とても多い」
彼は長く黙っていた。
頭の中に、あの女神がまた浮かんだ。名前は記憶にない。結局、彼は彼女に名を与える時間すらなかった。赤毛で、緑の目。アイリの身体の中にいて、もうアイリではなかった者。見て、理解し、望み、手放し、そして彼の第二の家と共に残った者。
彼はアイリに、静かに微笑んだ。
「なら、たぶん彼女は家族を助けるべきだ」
アイリが震えた。
驚きではない。
その正確さに。
隣のリニが彼を見上げた。
メイは黙った。
ヘラが注意深く彼を見ていた。
彼は続けた。
「彼女にとって、その言葉はたぶん馴染みがない。神殿の言葉じゃない。神の言葉でもない。祈りの言葉でもない。死すべき者の言葉だ。危険で、小さすぎて、大きすぎる言葉だ。でも、もし彼女がそこに残ったなら、もし身体と、家と、俺の大切な女たちと、あり得る子どもたちと、サイラエルと、マリィと、ゴルゲラニスを受け入れたのなら……それはもう、彼女の言葉でもある。家族だ」
アイリは目を閉じた。
数秒間、何も起こらなかった。
それから彼女は、ゆっくり息を吸った。
「彼女は聞いているわ」
その言葉は、ほとんど囁きだった。
そしてなぜか、共用の寝室が少し暖かくなった。
「聞いている」とアイリは繰り返した。「愛している。覚えている。知っている。あなたを。そして彼女たちを。あちらのあなたの家族を」
彼はうなずいた。
喉が締めつけられ、これ以上話すのはほとんど無理だった。
「彼女に伝えて……」
「いらない」と、アイリは柔らかく言った。「聞こえたわ」
メイが小さくぼそりと言った。
「まったく、神ってやつは」
ヘラが鼻で笑った。
「ああ。そういうものだ」
アイリは目を開いた。
そこにはまた、彼女だけがいた。
それでも、少しだけ多かった。
第二の女神の気配という意味ではない。むしろ、こんな話を聞いた後では、彼女の世界間の道を、単なる神の小技として見ることはもうできなかったのだ。彼女は彼を連れ戻した。だが、あちらに空の殻を残したのではなく、生きた世話を残した。それは同時に、慈悲深く、残酷だった。
彼は手を伸ばした。
アイリはその手を取った。
指が震えていた。
「君は俺を得た」と、彼は静かに言った。
「ええ」
「あり得るすべてではなく」
「ええ」
「まさに俺を」
アイリは微笑んだ。
涙が目に溜まっていた。けれど泣いてはいなかった。
「ええ」
部屋では、誰も何も言わなかった。
メイでさえ。
それからアイリが、不意に立ち上がった。
とても勢いよく。
「後ろを向いて」
メイが瞬きした。
「何?」
「全員。後ろを向いて」
テリは即座に枕で顔を隠した。
「どうして?」
アイリは赤くなった。
本当に。
彼女にはめったに起きないほどに。
「私が頼んでいるから」
ヘラがゆっくり眉を上げた。
「愛の女神が、恥ずかしがっているのか?」
「ええ」
メイが目を細めた。
「怪しい」
ベラはもう背を向けていた。
「頼んでいるなら、必要なのだろう」
リニも柔らかく微笑みながら横を向いた。
彼の隣のノエルも視線を隠したが、口元がわずかに揺れた。
彼はすぐには背を向けなかった。
アイリはまっすぐ彼を見た。
「あなたも」
彼は理解した。
完全にではない。
だが、十分に。
「アイリ?」
「お願い」
彼は背を向けた。
だからこそ、起きていることをより強く感じた。
見えなかった。
感じた。
部屋の温もりが変わった。灯りの光が柔らかくなったようだった。話のあと銀色で、静かで、ほとんど神殿のようだった空気が、別のものを思い出した。朝。笑い。緑の目。赤い髪。金髪についての彼の冗談。彼自身の、あまりにも昔の愚かな言葉を、彼女がかつて贈り物に変えたこと。
最初に耐えきれなかったのはメイだった。
「もういい?」
「だめ」
「まだ?」
「メイ」とベラが言った。
「何? 緊張してるのよ」
「皆、黙って緊張している」
「あんたの緊張は退屈なの」
アイリが静かに笑った。
その響きが、もう懐かしかった。
まだ完全ではない。
けれど、もうそうだった。
「いいわ」と彼女は言った。
彼女たちは振り返った。
そして世界は、あるべき場所へ戻った。
大げさにではない。
厳かにでもない。
けれど全員が感じた。
アイリはまた赤毛だった。
暖かな銅色の髪が肩に落ち、部屋の中に新しい火が灯ったようだった。目は緑。生きていて、気まずさの奥で笑っている。彼女は共用の寝室の中央に裸足で立ち、まだ少し恥ずかしさで赤くなったまま、何よりもまず彼を見ていた。
彼は立ち上がった。
ゆっくりと。
迷ったからではない。
その瞬間には場所が必要だったからだ。
「で?」とアイリが、ほとんど挑むように尋ねた。
声が震えた。
彼は近づいた。
彼女の前で止まった。
かつて彼女が望んだように、彼女を見た。
第二の世界で、ギルドの長椅子に座る彼女を見たときのように。
そして今、この世界で見るべきだったように。
「正しい」と、彼は言った。
アイリは目を閉じた。
息を吐いた。
そしてその瞬間、他の者たちもまるで息を吐いたようだった。
リニは涙の中で微笑んでいた。メイはそっぽを向き、「赤い猫」について何かぶつぶつ言ったが、尾の動きはもう柔らかくなっていた。ベラは頭を下げ、その顔には珍しく、ほとんど無防備な安堵があった。ヘラは長く見つめ、それから言った。
「これで、ようやく見覚えがある」
「前から知っていたでしょう」とアイリが言った。
「前は知っていた。今は見える」
ノエルが静かに付け加えた。
「世界が、元の場所へ戻りました」
誰も反論しなかった。
その後、話が抱擁と、触れ合いと、沈黙へほどけていったあと、この夜は情熱のためというより、もう一度皆を一つの生きた全体として寝かせる必要のために共に過ごされるのだとはっきりした頃、彼はルシアのことを思い出した。
新しい思いつきとしてではない。
自分がようやく盲目であることをやめるまで、あまりにも長くそばで待っていたものとして。
翌日、彼らはギルドへ行った。
全員ではない。もっとも、彼らの場合の「全員ではない」は、普通の朝の訪問には多すぎる人数を意味した。彼と一緒に行ったのは、アイリ――もう赤毛で緑の目、昨日の気まずさの後なのに挑発的なほど落ち着いている――リニ、メイ、ベラ、ノエルだった。ヘラは、今日のギルドは自分の顔まで耐えられないだろうと言って家に残った。テリとシリも残ったが、シリは彼を見送る目で、今日がただの報告で終わる日ではないとよくわかっているようだった。
ギルドは彼を騒音で迎えた。
そして、その後で静寂で。
彼が生きていることは、もう知っていた。もちろん知っていた。その知らせは彼らの帰還より先に届いていた。だが、知ることと見ることは違う。
ルシアは受付台の後ろに立っていた。
彼を見た瞬間、まずその顔は完全に空白になった。
それから青ざめた。
そして、その目に涙があまりにも早く溜まって、彼女自身も何が起きたのかわからなかったようだった。
「あなた……」と、彼女は言いかけた。
そして黙った。
メイが静かに言った。
「ほら。普通の反応」
ベラが彼女を見た。
「メイ」
「何? 私は評価してるの」
ルシアは受付台を回って出てきた。
走ったわけではない。
でも、ほとんど走っていた。
一歩手前で止まった。近づく権利などないかのように。彼が人間ではなく、許可なしに触れてはいけない戻ってきた聖遺物であるかのように。
「生きてる」と彼女は言った。
あまりにも静かに。
彼は微笑んだ。
「生きてる」
そして彼女は泣き出した。
美しくもなく、抑制されてもいない。カイレンが冗談めかして言っていたような、顔を保てるギルド職員としてでもない。ただ口を手で覆ったが、それでも涙はこぼれた。
彼は近づき、彼女を抱きしめた。
ルシアは最初、硬直した。
それから、絶望的な力で彼にしがみついた。「私はただのギルド職員です」という彼女のすべてが、その瞬間に崩れ去った。
「私は……」と彼女は言いかけた。
「知ってる」
「いえ、わかっていません」
「少しはわかってる」
「あなたはいつもそう言います」
「悪い癖だ」
ルシアはしゃくり上げ、不意に涙の中で笑った。
アイリは隣に立ち、まるでずっとこの瞬間を待っていたように微笑んでいた。
彼は少し離れたが、彼女の手は離さなかった。
そして、思えばずっと前に言うべきだったことを言った。
「家族に入りなさい」
ルシアは固まった。
ギルドも固まった。
どこか奥の席で、杯が台に当たる音すら止まった。
「何ですか?」とルシアが尋ねた。
「家族に入りなさい」と、彼は繰り返した。
彼女は、骨の竜の儀式で彼の頭がやはり少し壊れたのではないかと決めたような目で見ていた。
「私は……私は戦えません」
「組に呼んでいるんじゃない」
「でも、私は……」
「ルシア」
彼女は黙った。
「俺は君を家族に呼んでいる。パーティーにではない。家族の一員になるのに、必ず戦える必要はない」
ルシアは、さらに青ざめた。
「私は特別ではありません」
メイが大きく鼻を鳴らした。
「始まった」
リニが柔らかく言った。
「ようやく彼が気づいたんです」
ベラが付け加えた。
「長すぎるほど待つことになった」
ノエル――静かな暗殺者で、めったに余計なことを言わない彼女が――ルシアを見て言った。
「私たちはもう、ずっと前からあなたを受け入れていました。ただ、彼は時々、明らかなことを理解するのが遅いんです」
アイリが笑った。
「時々?」
メイが言った。
「よくある」
ベラが訂正した。
「大事なことほど、特に」
彼は彼女たちを見た。
「支援をありがとう」
メイが牙を見せた。
「いつでもどうぞ」
ルシアは彼と彼女たちを交互に見ていた。
「あなたたち……全員?」
リニがうなずいた。
「はい」
「でも私は、ただ……」
ベラが落ち着いて遮った。
「ルシア。何年も私たちのためにギルド側の世界を支え、私たちの消失を耐え、依頼を助け、警告し、庇い、待ち、彼が戻ったときに泣く人間が、それでもまだ自分を『ただの』と呼ぶなら、それはもう謙虚さではありません。頑固さです」
メイが付け足した。
「悪い頑固さ」
ノエルが言った。
「とても見覚えがあります」
アイリはルシアに近づき、もう片方の手を取った。
「信じるのが怖いのね。信じてしまったら、本物になるから。本物になったら、失うこともできてしまうから。そうでしょう?」
ルシアは答えなかった。
だが答えは顔に出ていた。
そしてそこで、カイレンが執務室から出てきた。
当然だ。
こんな瞬間に現れないわけがなかった。
彼女は扉のところで腕を組んで立っていた。乾いて、厳しく、けれど目はいつもより柔らかかった。
「ルシア」と彼女は言った。
ルシアは慌てて顔を拭いた。
「はい?」
「休暇を取れ」
「え?」
「休暇だ。今日から」
「でも、ギルドが……」
「ギルドは耐える。私は彼の消失、帰還、骨の竜、外交危機寸前の事態、そしてここ数日、気絶寸前で働き続けた君の試みを耐えた。君の休暇にも耐える」
「でも……」
「命令だ」
ルシアは口を開いた。
閉じた。
カイレンは、今度は少し低い声で付け加えた。
「行け」
それが、彼女を完全に折った。
ルシアはもう一度、彼を見た。
「どうすればいいのかわかりません」
彼は手を差し出した。
「客としてではなく、家に入ればいい」
彼女はその手を長く見つめた。
それから取った。
メイが息を吐いた。
「やっと」
もちろん、ギルドは見ていた。
全員が。
だが今回は、誰も囁かなかった。
もしかすると、カイレンが執務室の扉のところで、どんな囁きでも最後のものにしてしまいそうな顔で立っていたからかもしれない。あるいは、血と金と他人の奇妙さに慣れた冒険者たちでさえ、時には、いくつかのものには大げさな吐息でさえ邪魔しないほうがいいと理解するからかもしれない。
家は、夕方にルシアを受け入れた。
厳かにではない。
正しく。
彼女は小さな荷物の包みを一つ持って入ってきた。それは、新しい人生に入る人間の荷物としてはあまりにも心細く見えた。敷居で固まった。アイリがその包みを彼女の手から取った。リニが最初に抱きしめた。メイは、ルシアが泣きすぎるなら涙専用の桶を支給すると言った。ベラは、荷物をどこに置けばいいか示した。テリは静かに、共用の寝室で自分の隣の場所を提案した。
ルシアは部屋いっぱいの敷布団、枕、掛け布、共有の雑然とした暖かさ、そして彼女たち全員を見た。
「本当に、皆ここで寝ているんですか?」
メイが笑った。
「時々、寝ないこともあるわよ」
ルシアはあまりにも鮮やかに赤くなり、扉のところに現れたノエルが笑った。
シリが黙って、敷布団の端にもう一つ枕を置いた。
それが、誰よりも多くを語っていた。
その夜、ルシアがリニとノエルの間で眠りに落ちた後――涙と変化で疲れ切り、もう一度怖がる暇すらないまま――彼は共用の寝室の端に座り、アイリの隣にいた。
赤い髪が彼女の肩にかかっていた。
彼はそれを見て、世界は本当に元の場所へ戻ったのだと考えずにはいられなかった。
以前と同じではない。
以前のものは、もうない。
けれど、自分たちの場所へ。
「あの世界にも」と、彼は静かに言った。「マリィについて、同じことを伝えたほうがよさそうだな」
アイリが彼へ顔を向けた。
緑の目に、悪戯っぽい光がよぎった。
「あちらの女神は、そもそも一度も金髪だったことがないわ」
彼は瞬きした。
「何?」
「だから、彼女を馬鹿だと思わないことね」
敷布団の向こう側から、眠そうなメイの声がした。
「今、誰か刺されたわね」
アイリの笑みがさらに広がった。
「彼女は自分でわかるわ。マリィは、あの女神が受付台の向こうに置きっぱなしにしておくような相手じゃない。たった一人の男が、助言することを思いつかなかったくらいでね」
彼は静かに笑った。
「わかった」
「それでいいの」
アイリは彼の肩に頭を預けた。
「家族が増えるわね」
彼は共用の寝室を見た。
リニ、メイ、ベラ、ノエル、シリ、テリ、ルシア。ヘラは少し離れた自分の部屋にいる。もっとも、夜になれば、きっと彼の竜耐性の寝台へ来るだろうと彼は知っていた。その寝台はようやく、ただ試された構造物ではなく、彼女たちの生活の一部になりはじめる。アイリが隣にいる。家が周りにある。第二の世界は内側にある。第一の世界は手の下にある。
「そうだな」と彼は言った。「増えている」
アイリは目を閉じた。
それから、静かに彼を抱き寄せた。
「いい子だ」
その言葉は、褒美ではなかった。
許しでもなかった。
ただ、彼がずっと誰かに言われたかった言葉だった。
「なら、生きていきましょう」
それは、痛みの終わりとして響いたのではなかった。
その後に来る、正しい始まりとして響いた。
続編は書きません。この本の中で私が見たかった考えは、ここですべて語り終えています。




