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詩集擬き  作者: 針山
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彼此方(かこなた)



掻き鳴らせ

掻き鳴らせ

今にも沸くクズ鉄共に頂を

絶叫する静寂の街に恐慌を

喚き散らせ

喚き散らせ

今宵は満月至らぬ夜だ

十字架にキスする亡者を眠らせろ

赤子を食す祖母を照らせ

決して開けてはならぬ

宵闇を過ぎた時分に

幼子は寝て日の出を待て

朝が来た

朝が来た

今宵も暮れる

朝が来た

何も変わらぬ朝が来た

朝は変わらず真っ暗で

月は欠けることなく笑い続ける

夜が来た

夜が来た

朝と夜が同時にやってきた

起きる時間だ寝てしまえ

永久を嘆く眠りにつけ

子供は寝てろ

大人は起きるな

掻き鳴らせ

喚き散らせ

今度も彼らの

世界がやってきた

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