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詩集擬き  作者: 針山
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域詐間(いきさま)

ふと振り返ると

そこには誰かがいた

影だけが残って

姿は見えない

呼ばれた気がして

足を止めるも

風の音が残って

声は聞こえない

前を見て歩き出すけど

そのうちまた

振り返る

呼び止められているのか

呼び掛けられているのか

それは見知らぬあの人か

それは見知ったあの人か

姿は見えず

影だけが残る

怖さはなく

惨めさはなく

心残りだけが募る

振り返り

振り返り

また歩き出す

背後に刻んだ歴史

いつか思い出すあの時

過去を忘れた現在

未来を知らぬ現在

少し歩き出し

また振り返る

するとそこには

陽炎のような自分が

立っていた

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