表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集擬き  作者: 針山
42/355

赤糸(あかいいと)


寒いから恋して

寂しいから愛する

そんな彼女達を見て

私は恋愛に臆病になる

誰かを愛するのは

そんな理由なのかと

止まらない気持ちが

そんなものなのかと

本心は解らない

本音が解らない

一人部屋でいると

渦巻く孤独が襲ってくる

付き合いの長い

手慣れた感情

自慢にもならない

唯一無二の友人

けれど彼は

そんな私に手を伸ばす

優しい笑みと

暖かい笑みで

バカらしいと

笑った感情に笑われる

気にした外面

気になった外面

全てを無視して

すがりたくなる懐

一人が寒いから恋をしたい

一人が寂しいから愛したい

そんな私の気持ちが

ひどく汚く見えた

一人が寒いから恋されたい

一人が寂しいから愛されたい

包んで囁く甘い言葉

とろける甘さに

溺れてしまう

彼となら

溺れてもいいと思って

寒く寂しい部屋で

彼を想う

想って終わる

私の気持ち

想って終わらない

私の気持ち

気が付けば

私の心は繋がっていた

姿もないのに

聞こえる彼の声を

電話越しに垂れる糸を

指に巻き付けながら

寒く寂しい甘い言葉を

囁きあいながら

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ