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詩集擬き  作者: 針山
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『恋文(こいぶみ)』

解らない

解らない解らない解らない解らない

どう書き出せばいいのか

この気持ちは本当なのか

いざ気持ちを込める段階で

迷いどころか何も見えない

あの人の顔を思い浮かべる

あの人の声を思い浮かべる

あの人の心を思い浮かべる

私は何に惹かれたのだろう

あの人の優しさか

あの人の健気さか

あの人の容姿か

あの人の真っ直ぐさか

解らない

解らないまま

私の言葉を伝えるのは

いけない気がする

ああきっと

本当に好きじゃなかったんだと

後悔する気がして

そんな事を考えると

涙が出てきた

解らない涙

伝えられない涙

伝わらない涙

拭っても拭っても

元通りに涙が流れる

違う

違うんだ

私はきっと

本当に好きだから

本当に本当に好きだから

飾った言葉なんか伝えたくない

あの人の優しさが好き

あの人の健気さが好き

あの人の容姿が好き

あの人の真っ直ぐさが好き

あの人の全てが大好き

どれも本当

だから

私は最初に伝える

何の脚色も装飾もなく

ただ伝えたい言葉を書く

好き

初めて書いた

私の気持ち

初めて伝える

私のラブレター

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