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詩集擬き  作者: 針山
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『不届(ふとどき)』


恋をしました

春の始まりよりも突発的で

夏の激しさよりも凄まじく

秋の寂しさよりも心苦しい

冬の終わりよりも痛々しい

恋をしました

貴方を見かけたのが春ならば

私は夏には恋の中に

貴方に恋したのが秋ならば

私は冬には愛の中に

貴方の全てが好きです

貴方の幸福が好きです

貴方の人生が好きです

だから

私はこの手紙を仕舞います

仕舞って終って

貴方の隣にいる人が

貴方を幸せにしているから

恋をしました

春のように穏やかで

夏のように猛々しく

秋のように物静かに

冬のように厳粛した

恋をしました

私はきっと

恋をしたのでしょう

それでも

こんな簡単に諦められる

恋とは簡単に諦められる

そう思ったのに

この手紙が

とても痛いです

とても苦しくて

とても悲しくて

とても切なくて

とても悔しくて

とても許せなく

とても笑えない

恋をしました

恋を終いました

私の恋は

今ここに

仕舞いました

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