婚約破棄の夜に毒で倒れた私、目覚めたら十年後でした ~泣き虫だった従者が国王で、元婚約者は私の墓守です~
最新エピソード掲載日:2026/11/08
「お前のような女は、十年経っても誰にも選ばれない」
婚約破棄の広間で、王太子ジェロルド殿下にそう笑われた直後、私は杯を落として倒れた。
次に目を開けると、枕元で見知らぬ青年が泣いていた。
「十年です。十年、お待ちしていました」
あの夜ただ一人、私を庇って殴られた十二歳の泣き虫従者、ルツィオ。いまは二十二歳の国王だという。
殿下は廃されて王家の墓地の番人になり、私を笑った令嬢たちは侍女の列に並んでいた。
私だけが十八歳のまま。
そして墓地には、なぜか私の墓がある。
墓守の元婚約者は、箒を落として腰を抜かした。
「ごきげんよう、殿下。十年経ちましたので、選ばれに参りました」
眠っていた十年分の貸しを、一日一つ、返していただきます。
婚約破棄の広間で、王太子ジェロルド殿下にそう笑われた直後、私は杯を落として倒れた。
次に目を開けると、枕元で見知らぬ青年が泣いていた。
「十年です。十年、お待ちしていました」
あの夜ただ一人、私を庇って殴られた十二歳の泣き虫従者、ルツィオ。いまは二十二歳の国王だという。
殿下は廃されて王家の墓地の番人になり、私を笑った令嬢たちは侍女の列に並んでいた。
私だけが十八歳のまま。
そして墓地には、なぜか私の墓がある。
墓守の元婚約者は、箒を落として腰を抜かした。
「ごきげんよう、殿下。十年経ちましたので、選ばれに参りました」
眠っていた十年分の貸しを、一日一つ、返していただきます。
1. 十年経ちましたので
2026/11/08 11:18