『27番』
婆さんの言う通り表に出て、大人しく待つことに、
亜美ちゃんにマッチを借りタバコを吸おうとしたが、タバコはまだ湿気ってた。
吸いたい……
しばらく経って、
「お前と沙夜はどんな関係なんだ?」
「んー、絡まれてるところ助けただけですよ。昨日知り合ったばかりで何も知らないっす」
「お前も酔狂だな」
「沙夜ちゃん里親とかいないんすか?」
「ああ、一人暮らししてたよ。だから最初はいなくなったの知らなかったよ。引っ越したのかと思ってた」
「そうですか……ところで……」
すると突然後ろから首にナイフを突きつけられた。
「こんにちは、お兄さん」
後ろから女の声がした。
なんの気配も嫌な予感もなく背後を取られた。
「野郎……!」
剛さんが銃を抜くが、
「この人ごと撃つの?そうしたいなら、どうぞ」
「だ、誰だ、お前は……」
「名前は忘れたわ。27番よ」
「研究施設の能力者か」
「ええ」
「なんの能力だ?」
「そうねぇ、私、物凄く影薄いの。それが能力かしら?」
俺は気づかれないよう、ゆっくりとホルスターから拳銃を抜いた。
「他に能力者は何人いる?」
「さあ?それより28番は中かしら?」
ゆっくりセーフティを外す。
「ところで拳銃は置いてくれない?」
(げ!バレてた)
ドォンッ!
と激しい銃声が響き
「ぐふっ!」
剛さんが俺ごと後ろの27番は吹き飛んだ。
俺と27番は倒れ、腹に穴が空いてる。
すかさず、亜美ちゃんが俺を治してくれる。
「ごほっ!随分、無茶なこと、するのね。舐めてたわ。ヒーラーがいたのね」
27番は血を吐いた。
「……でも、28番といる限り追っ手は……」
ドォンッ!!
剛さんは容赦なく27番の頭を撃ち抜いた。
「おっさん!死ぬかと思ったじゃねぇか!!」
復活した俺は剛の野郎に罵声を浴びせた。
「ほっといたら厄介そうだったからな。亜美が治すからいいだろ?」
この親父……いつか同じことしてやる。と心に誓った。
27番が言いかけてたけど、沙夜ちゃんに発信機でも埋め込まれてるのか?それとも場所を把握する能力者がいるのか?
(そろそろ時間だな。婆さんの様子見に行くか)




