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『29番』
一方その頃、研究施設では……
「所長、防犯カメラの映像から28番には協力者がいることが判明しました」
「何人だ?」
「ひとりです」
「1人?」
「はい」
「……軍人か?」
「いえ、警備員です」
「警備員?その男の詳しい情報と顔のデータは?」
「こちらが該当者のデータです。」
所長の目の前にホログラムの画像が現れる。
「名前は青島晃。日本警備の警備員です。危険な現場の多い会社です」
「東京支社か?」
「はい」
「勤続年数は?」
「11年です。実行部隊を投入しますか?」
「29番を使え」
場の空気が凍りつく。
「29番……ですか?……少しやりすぎでは?」
「再調整の仕上がりも見たい。それに28番は強力な超能力者だ。なるべく生け捕りにしたい。必ず回収しろ」
「はい、承知しております。青島は生かしますか?」
「任せる」
「28番が抵抗した場合は?」
「……『なるべく』と言ったはずだが?」
「失礼いたしました」
「回収だけは忘れるなよ」
「はい、では準備させます」




