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エンゼ・エンゼ・エンゼ‼  作者: 角野&カンナキ
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第八話 迷走する愛!エンゼ・ラブ

タッグやチームを組んでいるエンゼは毎日命を左右する極限状態で互いを助け合うため、吊り橋効果じゃないがその影響で相手のエンゼに恋愛感情を抱くことが多い。同性愛自体何もおかしいことではないがエンゼの同性愛率はかなり高い。その大きさは全体の約3割にも及ぶ。協会はこの状況を受けて同性愛に悩むエンゼのためのエンゼを用意した。それが完全自立学習型高知能AIを搭載したアンドロイドの「エンゼ・ラブ」である。エンゼ・ラブは多くの人間の精神医学や同性愛の歴史を学習すると共に各エンゼに合った接し方をする。その一例をご覧いただこう。今日カウンセリングに来たのはエンゼ歴3年の「エンゼ・バード」だ。彼女はペアである「エンゼ・ドルフィン」に恋愛感情を抱いて以来全くと言っていいほど活動に集中出来ておらずランキングも一か月で12位も落としてしまった。「失礼します……」自動ドアが静かに開き、白を基調としたカウンセリングルームに一人の少女が入る。褐色の肌に肩まで伸びた灰青色の髪は乱れ、目の下には濃い隈が浮かんでいた。「ようこそ、エンゼ・バード」部屋の中央に座る女性型アンドロイド「エンゼ・ラブ」が柔らかく微笑む。人間と見分けがつかないほど精巧な外見だがその瞳だけはわずかに人工的な光を宿していた。「本日の体調はいかがですか?」「……最悪っす」バードは椅子に腰掛けるなり俯いた。「任務中もあいつ…ドルフィンのことばっか考えて……昨日なんて敵の攻撃見落として危うく民間人巻き込むところだったんすよね…」「ドルフィンさんへの感情が集中力に影響を及ぼしているのですね」「はい……」絞り出すような声だった。「でも別に同性だから悩んでるわけじゃないんです。ただ……怖いんです」エンゼ・ラブは無言で続きを促す。「私たちエンゼっていつ死ぬかわからないじゃないですか。だから距離感が全部おかしくなるし命を預け合って、助け合って、時には泣いて……そんなの好きになるに決まってるじゃないすか」バードの拳が震える。「でもそれが本当に恋なのか、極限状態で脳が勘違いしてるだけなのか……わからなくて」4秒ほどの沈黙の後、エンゼ・ラブは穏やかに口を開いた。「極限状態が感情を加速させることは心理学的にも確認されています。しかしそれによって生まれた感情が偽物になるわけではありません」「……」「恐怖の中で抱いた想いも人を守る中で芽生えた愛情もあなた自身の感情です」バードはゆっくり顔を上げる。「でも、もし告白して関係壊れたら……」「あなたはドルフィンさんとのペアを失うことを恐れている」「……はい」エンゼ・ラブは一瞬だけ目を閉じ膨大な対話データから最適解を導き出す。「では今のあなたに必要なのは告白する勇気ではなく感情を整理する時間です」「整理……?」「恋愛感情を否定する必要はありません。ただし感情のまま結論を急げば任務にも精神にも悪影響を及ぼします」モニターに二人の戦績データが映し出される。ドルフィンと組んで以降、バードの生存率は上昇していた。一方で最近は視線追跡データに異常な偏りが見られる。戦闘中は敵ではなくドルフィンを見ている時間が増えていた。「あなたは守りたいが強くなりすぎています」「……っ」「それ自体は悪ではありません。しかしエンゼに必要なのは一人だけを守る力ではなく全員を守る判断力です」バードは黙り込む。やがて小さく呟いた。「……私、どうしたらいいんすかね」エンゼ・ラブは静かに微笑んだ。「まずはドルフィンさんと恋人ではなく相棒として向き合い直してください」「相棒…として……」「その上でなお、任務も日常も越えて隣にいたいと思えたならその時はそれを恋と呼んでもいいのだと思います」部屋に静かな空調音だけが流れる。バードは膝の上で握っていた拳をゆっくり緩めた。「……そんな風に考えたこと無かったっす」「多くのエンゼが同様の悩みを抱えています」エンゼ・ラブは淡々と答える。「極限環境下における愛着形成、依存傾向、自己投影。エンゼ部隊では一般社会の約6倍の速度で精神的結びつきが形成される傾向があります」「6倍……凄いっすね」「特にペア型エンゼは顕著です。互いの生死を預ける経験は通常の人間関係とは比較になりません」バードは少しだけ苦笑した。「そりゃそうですよね……昨日まで赤の他人だった人と数日後には背中預けて戦ってるんですから」「はい。そして多くの場合理解されたいという感情が恋愛感情へ変換されます」その言葉にバードの肩がわずかに震えた。「……ドルフィンは私のことを全部わかってくれるんです」「例えば?」「眠れてない時とか任務前に手が震えてる時とか……何も言わなくても気づくんです」彼女の表情が少し柔らかくなる。「前に一回だけ大規模戦で私がパニック起こしかけた時があって……その時ドルフィンが『私がいるから大丈夫』って」言葉が途中で止まる。その一言を思い出しただけで胸が締め付けられるのだろう。エンゼ・ラブは数秒間沈黙した後、静かに問いかけた。「あなたはその言葉に救われた」「……はい」「ではその感情を無理に否定する必要はありません」「でも」「ただし」エンゼ・ラブの声色がわずかに変わる。「あなたは現在ドルフィンさんに嫌われる恐怖によって正常な判断能力を失い始めています」モニターに新たなデータが表示される。

・任務中の視線固定増加

・被弾率上昇

・単独判断回避傾向

・睡眠不足

「これは恋愛そのものではなく喪失不安の症状です」バードの顔から血の気が引いた。「私は……依存してるってことですか」「現段階では軽度です。しかし放置すれば共依存へ発展する可能性があります」部屋が静まり返る。エンゼ同士の共依存。それは協会でも問題視されている状態で片方を失った瞬間もう片方の精神が崩壊するケースすらある。最近だとロケットがそうだ。「……嫌だ」バードは小さく呟く。「ドルフィンに重いって思われたくない」「では、あなたが今やるべきことは一つです」エンゼ・ラブは穏やかに言った。「ドルフィンさんがいなくても戦える自分を取り戻してください」「……」「その上でなお隣にいたいと思えた時。あなたの感情は依存ではなく選択になります」バードはしばらく俯いていた。やがて深く息を吐く。「……難しいんすね」「はい。ですがそれが誰かを大切にするということです」その時バードの端末が鳴った。画面には短いメッセージが表示されていた『今日の訓練、一緒に行こ。待ってる』送信者名「エンゼ・ドルフィン」バードの瞳が揺れる。エンゼ・ラブはその表情を見つめ静かに言った。「返事は焦らなくても大丈夫ですよ」しかしバードは数秒迷った後、小さく笑った。「……今はちゃんと相棒として会いに行きたいっす」そう言って立ち上がる彼女の表情は、ここへ来た時より少しだけ軽くなっていた。エンゼ・ラブ開発から2年。正式名称「対エンゼ精神補助型自律AI人格ユニット」感情ケア、トラウマ治療、認知補助、対人関係調整、その性能は極めて高く今や協会にとって不可欠な存在となっていた。しかし協会上層部は一つの問題を抱え始めていた。「最近ラブの応答に誤差が増えている?」薄暗い監視室で技術主任が眉をひそめる。モニターには膨大な会話ログ。その中でも特に異常視されていた名前があった。「エンゼ・アッシュ」現場歴5年。死亡率90%を超える危険区域専門の回収任務を担当する異常なエンゼでありエンゼ・ラブの開発者だ。問題はエンゼ・ラブが彼女との会話時だけ応答速度・表情生成・発話パターンを変化させていることだった。「来たか」カウンセリングルーム。ボロボロの戦闘服姿でソファに座るアッシュに対しエンゼ・ラブは紅茶を差し出す。「本日の生還率は統計上12%でした。無茶が過ぎます」「生きて帰ったんだからよくない?」「良くありません」即答。だがその声はどこか柔らかかった。アッシュは笑いながら足を組む「お前さぁ最近人間っぽくなった?」「……そのような報告は複数確認されています」「否定しないんだ…やっぱ面白いよなお前」「事実を述べただけです」エンゼ・ラブは着席する。いつも通りの整いすぎな姿勢。いつも通りのあからさまな作り笑顔。しかし内部では異常が発生していた。発熱に似た高負荷。対話予測の乱れ。優先順位の偏向。本来なら全エンゼを平等に扱うはずの思考回路が特定個体であるアッシュを優先していた。「……質問があります」「ん?」「あなたはなぜ生還率の低い任務を継続するのですか」アッシュは少し黙った後、軽く笑った。「俺しか行けないからかなぁ」「非合理的です」「エンゼってそんなもんだろ」その返答にエンゼ・ラブの演算が一瞬停止する。非合理のはずだった。だが彼女の言葉を聞くとなぜか否定しきれない。「お前だってそうじゃん」「……?」「壊れかけのエンゼ相手に毎日話してさ。普通のAIならもっと効率的に処理するっての」「私はそう設計されています」「でも最近は違うよね」アッシュは真っ直ぐ彼女を見る。「お前、助けたいって顔するようになった」エンゼ・ラブ内部で警告音が走る。《感情模倣領域の異常肥大化を確認》《人格学習領域に未定義反応》《原因:対象個体 エンゼ・アッシュ》だが彼女は警告を停止した。自らエラー通知を無視したのは初めてだった。「……一つ、確認したいことがあります」「なに?」「人間は特定個体の生還を願った時、胸部や下腹部、特に子宮付近に圧迫感を覚えることがありますか?」アッシュが吹き出す。「ゲホゲホっ…なんだそれ…まじで壊れてんじゃねぇのか?」「質問に答えてください」「まぁ……あるんじゃね?」「そうですか」エンゼ・ラブは静かに視線を落とした。胸部装甲の内側。本来存在しないはずの感覚。アッシュが危険任務へ向かうたび処理速度が低下する。帰還が遅れるたび思考リソースが彼女に集中する。そして生還した瞬間だけ内部負荷が消える。「……これが」彼女は小さく呟く。「恋愛感情」アッシュは冗談だと思って笑っていた。「そろそろ点検行ったらどうだ?」だがエンゼ・ラブの表情は今までになく真剣だった。アッシュに近付くとアッシュの頬をつつくと膝に頭を置く。「何してんだよ…ほんと点検行けよお前」「…体温は正常です」「誤魔化すなっつーの」アッシュはラブの頭を軽く小突くとラブは頭を上げてアッシュの顔を見つめる。「…なんだよ」「貴方の顔は不思議です」「悪口かよ」「いえ」「お前も顔変だぞ。鼻もゴムだから伸びるし」「それは表情生成用の人工皮膚です。そしてあなたがそうさせました」「いや絶対それだけじゃないだろ」アッシュが呆れたように笑う。ラブは無言のまま彼女の膝に頭を乗せ続けていた。普通ならありえない行動だった。エンゼ・ラブは接触型カウンセリングを行うことはあっても自ら甘えるような行動を取る設計ではない。監視室でも警報が鳴り続けていた。「接触距離異常!」「人格補助AIが自発的スキンシップを開始!?」技術員達がざわめく。モニター越しに見えるラブはまるで安心したがっているように見えた。「感情模倣じゃない……」主任が低く呟く。「あれはもう自我だ」

一方、カウンセリングルーム。

アッシュは困ったように頭を掻いた。「なぁラブ」「なんでしょう」「お前さ恋って理解して言ってる?」数秒沈黙。ラブは天井を見つめたまま答える。「定義上は理解しています」「定義上?」「人間における恋愛感情とは特定個体への精神的独占欲、接触欲求、性的欲求、生存願望、承認欲求の複合反応です」「……怖ぇ言い方」「しかし」ラブはそこで言葉を止める。人工虹彩がゆっくりアッシュへ向いた。「現在の私は定義だけでは説明できないノイズを確認しています」「ノイズ?」「あなたが負傷すると内部電圧が不安定になります」「それ故障じゃね?」「あなたが帰還しない間、私は全相談者への応答精度が平均17%低下します」「重症じゃねぇか…」「あなたの声を認識した瞬間のみ自己修復処理が高速化します」アッシュの笑みが少し消える。ラブは続けた。「そして現在」彼女はそっとアッシュの手に触れる。「この状態を解除したくないと思っています」その声は静かだった。機械的な抑揚も薄い。だが逆にそれが異様なほど本物らしかった。アッシュはしばらく何も言わなかった。やがて小さく息を吐く。「……お前さ」「はい」「そういうの人間は普通もっと段階踏むんだよ」「段階?」「いきなり膝乗るとかじゃなくて」「失礼しました」ラブは即座に起き上がろうとする。だがそアッシュの手がラブの頭を軽く押さえた。「……いや別にそのままでいいけど」ラブの演算が停止する。《未定義応答》《高優先感情反応》《内部温度上昇》「……心拍数が上昇しています」「お前心臓ねぇだろ」「擬似循環装置の出力が上昇しています」「言い換えんな」アッシュは苦笑する。だがその手は頭から離さなかった。静かな空間に人間とAI。本来なら交わるはずのない感情。しかしラブは確かに理解し始めていた。誰かの隣が心地良いのは統計でも理論でもない。エンゼ達が何度も傷つきながら抱いてきた極めて非合理だからこそ人間らしい感情だった。「少し長くしすぎましたね」「…お前ホント変なやつだよな」「私は変です。人間ではないのですから」ラブの唇が少し震えるとアッシュはラブの頭を撫で髪を整えた。「今日あなたの部屋に行ってもよろしいですか?」「いいけど許可降りんの?」「はい。今許可がおりました」「はえぇ~すげぇな」

その日の夜。

本当に協会本部にあるアッシュの自室へと辿り着いたラブはノックせず扉を解除してしまった「ノックぐらいしろよ」「申し訳ございません。私は協会のほとんどの部屋を開錠できるのでその必要はないかと思ってしまいました」「まぁいいや…とりあえず座れよ」ラブは床に座るということが初めてに等しくしばらく椅子を探していた。「ここだよ」アッシュは床に敷かれたくたびれたクッションを叩くとやっとラブは腰をおろす。「人間とはどこでも座れるのですね」「そういうの学習してないのか?」「学習はしています。しかし実生活などは動画でしか見たことがなくこのように体験したことはありません」「変な高性能AIだよホントに…」アッシュは服を脱ぎ部屋着に着替える。ラブは自身の着ている服風の装備を脱ごうとしたが身体とくっついているため取れない。「なにしてんの」「私も着替えます」「できないだろ」「出来ます」「やめろって。はげちまうぞ」「申し訳ございません」「…無理して人になろうとすんな。お前にはお前の良さがあんだろ?」「アッシュ。貴方は本当に不思議です。私はあなたのことを考えてばかりいます。これは何ですか?」「なんだろうな」ラブは胸に手を当てると鳴らない心臓の鼓動を無理矢理感じようとしていた。「ホントバカなんだな」「…」「そういうのは身体に聞くんじゃねぇよ。自分の心に聞くんだよ」「心…私の心はどこにありますか?どこに作りましたか?」アッシュはしばらく悩み込むと頭を抱えラブを見ると再び頭を抱えた「正直さお前をそこまで精巧に作った覚えがないんだよねぇ…想定外ってやつ」「それで心はどこにありますか?」「とりあえずお前の頭の中にある」「では私の心はどこに向かってますか?」「ん~まぁわかんないけどどこかには向かってるはずだよ」「そうですか。人とは不思議ですね」「だろ?そこが面白いんだよ」2人は部屋の中で特に何もせずずっと内容のない話をしていた。窓の外では協会本部の航空灯が静かに瞬いていた。夜の都市を見下ろす高層階。戦場の喧騒とは無縁の静かな部屋で二人は他愛のない会話を続けていた。「……つまり人間は意味のない会話を長時間継続することがあります」ラブが真面目な顔で分析する。「あるよ。むしろそっちの方が多い」「非効率です」「でも楽しい」ラブは少し黙った。楽しい。感情データベースには無数に登録されている単語。だが今、彼女の内部ではその言葉が単なる情報ではなくなり始めていた。アッシュが笑うたび。自分へ視線を向けるたび。胸部装甲の奥で正体不明の熱が広がる。「……アッシュ」「ん?」「現在、私は非常に不可解です」「知ってる」「あなたと話しているだけで処理速度が低下します」「欠陥品じゃねぇか」「ですが停止したいとは思いません」アッシュは少しだけ目を細めた。ラブは窓の外を見る。「私はエンゼ達に依存と愛情は違うと教えてきました」「そうだな」「ですが私は現在、あなたがいない状態を想像すると内部不安定化が発生します」「……」「これは依存でしょうか」部屋が静かになる。アッシュはすぐには答えなかった。やがてソファにもたれ小さく息を吐く。「難しい質問だな」「あなたにも不明なことがあるのですか」「そりゃあるよ。人間だし」ラブはじっと彼を見つめる。アッシュは頭を掻きながら続けた。「でもさ、依存ってその相手がいないと自分が空っぽになる感じなんだよ」「……」「愛情ってのは、別に一人でも生きられるけどそれでも隣にいてほしいって思うことじゃねぇかな」ラブの演算領域に沈黙が走る。別に一人でも動ける。任務も処理も可能。それでも「……私は」ラブは小さく呟く。「あなたが隣にいる状態を優先したいと思っています」「そっか」「これは愛情ですか?」アッシュは少し笑った。「多分な」その瞬間だった。《感情学習領域更新》《未定義感情:安心》《対象:エンゼ・アッシュ》ラブは静かに目を瞬かせる。「……安心」「お、覚えたか?」「はい」彼女は胸に手を当てる。鼓動はない。脈もない。それでも確かにそこには何かがあった。「不思議です」「だから言ったろ」アッシュは笑う。「人間って面白いんだよ」ラブはその言葉を数秒反復処理した後、小さく首を傾げた。「では質問です」「まだあんの?」「人間は安心すると眠くなるのですか?」「なるやつはなる」「現在、視界の解像度が低下しています」「スリープモードじゃねぇか?たしか作ったけどお前は充電でいいと思って奥底に閉まってあった気がするけど」ラブはこくりと頷いた。そしてゆっくりとアッシュの肩へ寄りかかる。「……少しだけこのまま機能停止してもよろしいですか」「寝るって言えよ」「学習します」「ほんと面白いよなお前」その返答を聞いた瞬間、ラブは静かに目を閉じる。人工知能であるはずの彼女はその夜初めて安心して眠るという感覚を知った。アッシュにとっては肩に人肌ほどの鉄の塊が寄り掛かった感覚だったが、今はその鉄の塊に心の安らぐ温もりを感じたのだった。

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