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陸上自衛官の異世界勇者伝説  作者: ふられ神
2/2

森にて



彼らが再出発してから、2時間程が経過した。未だ森を抜けられていない。

「・・・。火野」

菊池が火野に声をかける。

「はい、なんスか?」

「偵察に行ってくれ。何か生き物の痕跡が無いかを調べるんだ」

「了解ぃー」

テコテコと火野が駆けていき、やがて彼の姿は森の奥へと消えていった。

「分隊長、なんで火野を偵察を出したんですか?」

岡田が菊池に問う。

「あいつ、足速いじゃん。それにさ・・・」

「それに?」

菊池の視線の先を追う一同。そこには木があった。その木には爪で引っ搔いたような跡があった。

「これって・・・熊だよな・・・?」

高橋が七瀬に問う。

「ええ。でもこの跡があるとこ、6メートル位あるわよ・・・」

彼らの顔に緊張が走る。

「化物級、ですね」

千葉が声を震わせながら声を絞り出す。

「全員、発砲準備・・・」

菊池が押し殺したように呟く。

ガチャリ、と音が揃い、張り詰めた空気が彼らを突き刺す。

「・・・。」

「・・・。」

30秒程たっただろうか、七瀬が口を開く。

「隊長、この熊銃効きますかね?」

「なんでそう思う」

「なんとなく、そう思うんですよ」

七瀬が怯えたように周りを見渡す。すると、


・・・ガサッ


物音がした方向に一斉に銃を構える5人。

「・・・。」

「・・・。」

「がおー」

「ヒイッ!」

パァンッッ!!!

一発の銃声音が響く。千葉の銃からは白煙が上がっていた。

「あっぶねぇぇぇぇぇぇぇ!!何すんだよぉぉぉ!!」

「・・・えっ」

「お、おま、今髪かすめたぞ!数cmずれてたら死んでた!!」

茂みから頭を出していたのは火野だった。

「・・・おい、火野。お前何したかったの?」

「いや、偵察行って戻ってきたら熊がどうのこうのって言ってたんで」

菊池の問いに素直に答える火野。

「だから?」

「驚かせようと思ってやりまs」

 ヒュンッッ

火野の言葉は続かなかった。何故なら、七瀬の拳が目前に来たからだ。七瀬は一言。

「次やったら、殺す」

目がマジだった。かなりマジだった。

「こくこく」

火野は頷くしかなかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「で、結果はどうだった?」

高橋が火野に尋ねる。

「えっと、ここから北東800m先に森の出口がありました。あとは、でっかい足跡があって。まだ新しいものでした」

「多分熊だな」

火野の報告に菊池がさらに質問を重ねる。

「足跡はどこにあった?」

「北東600m、南南東向きにありました。」

「ん・・・。岡田、熊と接触する確率は」

菊池が岡田に問う。

「時間経過にもよりますが、5分後に60%、10分後に80%です」

「その根拠は?」

七瀬が問う。

「あのバカの報告によれば、熊は、私たちが進む方向から右側にいることになるわ。時間経過でこちらに近づいてくるとすれば、接触する確率としてさっきのようになるの」

「なるほどね。分かりやすい解説ありがと」

「なぁ、俺がバカ呼ばわりされた事については触れてくれないの?」

火野が喚くが、彼らは無視を突き通す。

数秒の静寂が場を包み、5人は菊池の命令を待つ。

「よし。北西に向けて前進する。熊と接触した時のために、銃はいつでも撃てるようにしておけ。ただし、発砲許可が出るまでは撃つな、いいか」

「了解」

5人の声が重なったことを確認し、陸上自衛官達は北西へと進み始める。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 彼らが進み始めてから3分後、前方にわずかだが草原が見えた。

「見えたぞ、草原だ!出口までもう少しだ」

菊池が隊員に伝えると彼らからは安堵ともとれる溜息がこぼれた。

「やっと、外に出られるんだぁ」

緊張が少し和らいだ、その時だった


グルァァァァアアアア!!!

春休み中なので、そこそこ進むと思います。

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