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私はまだ知らなかった。
「ヤバい!急がないと!電車に間に合わなくなっちゃうかも…!」
私の名前は、柏木雪音。今年、中学2年生になったんだ。今は、ちょうど中学校の授業が終わって、放課後になったところ。
私が通っている学校は、階が2つあって、2年生になると階が上の階になる。私も、他の2年生になった生徒も、まだ新しいクラスになったばかりで、よく校舎内で迷ってしまうことがある。
私の場合、さっきまでがまさにその時で、今電車にギリギリ間に合うか、間に合わないかのところなのだ。
私は、相変わらず猛ダッシュで、駅まで走っていた。幸い、まだ後2分ある。猛ダッシュで走っていれば、ギリギリ間に合いそうな時間だ。
…すると、なぜかもう、電車が来る音が聞こえた。「…あれ?まだ電車が来るまでは、少し時間があるはずだけどなぁ…。」私はそう思いながら、より猛ダッシュで、ホームドアに急いだ…。
…その時はまだ、来たのは反対の列車だとは、考えてもみなかった…。




